ファインプレー
草野球のチームに新しく加わった人がホームランを打った
と、ベンチの選手が全員近くの水道へ行き
手を洗い始める
ホームインしても誰も迎えてくれず打った本人も怪訝に思っていたら
水道からみんなが走ってきて盛大に祝福が始まる
大谷翔平がメジャーで初ホームランを打った時にやられた
サイレントトリートメントだ
わざと無視しておいて後で盛り上げる
ちょっとしたイタズラ心がチームの雰囲気を変える
ファインプレーはもちろん試合の中だけじゃない
凄いのがあった
ラグビーのワールドカップ2019年日本大会のウルグアイ対フィジー戦
試合前ウルグアイ国歌が流れた時
チームのマスコットキッズに選ばれた8歳の日本の少年が
スペイン語のウルグアイ国歌を暗記して力強く歌いあげた
感激のあまり涙した選手もいたくらいで
菊池雄星投手が去年、まだブルージェイズにいたころ
ある試合で打ち込まれてピンチになり
どういうわけか通訳がベンチにいなくて
台湾出身の料理人の人が投手コーチといっしょにマウンドにあがった
料理人はまったく日本語が話せなかったという
コーチがいないよりましだと思ったのか
その人が自ら進んで行ったのかは分からないが
菊池投手は噴き出していた
これは別にファインプレーじゃない
一般的にはそうだろう
でも長年野球というスポーツを見てきて
ピンチになって激励とか叱咤はほとんど役に立たない
逆に選手のプレッシャーになるだけで
緊張している人間を解きほぐしリラックスさせるのに
一番効果的なのが笑いだとボクは思っている
その意味でこの台湾の料理人投入は偶然だがファインプレーだ
あと、草野球の新人のホームランで
選手みんなが手を洗いに行ったのは
『手荒い(手洗い)歓迎』という意味が含まれてるそうです