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2024年度(令和6年度) 筑波大学 情報学群・情報科学類 高専編入 合格体験記

 この記事にたどり着いてくださった皆様、誠にありがとうございます。この度、筑波大学の情報学群・情報科学類を受験し、合格することができました。そこで、来年以降受験する方々に有益な情報を伝えられたらと思い、記事を書かせていただきます。
 (注意: めちゃめちゃ長いです。興味あるところだけを飛ばし読みすることをお勧めします。受験に関する有益な情報もありますが、モチベーションを上げるための旅行に関する有益な情報も含んでいます。)


自己紹介

私が受験した学校は、このようになります。

第1志望 筑波大学 情報学群・情報科学類(併願) (情報科学類合格)
第2志望 広島大学 情報科学部・情報科学科 (合格)

 他にも2校、受験しようと思っていた大学はありますが、第2志望の広島大学から合格をいただくことができ、辞退することができました。そのうち一校は、出願する前だったので、受験料の3万円をセーブすることができました。
 また、広島大学を受験した際の体験記も書かせていただきました。その他の自己紹介に関しては、こちらをご覧いただければと思います。

勉強内容

 筑波大学・情報学群の試験は、情報科学類、メディア創生学類どちらも同じで、併願する場合にも一度の試験で受験を終わらせることができます。試験内容は、微分積分1問、線形代数1問、情報基礎(プログラミング)2問の計4問です。また、TOEICの提出を求められます。
 広島大学・情報科学部の試験ととても似ていると思います。違いとしては、広島大学ででていた確率統計が、筑波大学では出題されないことぐらいだと思います。試験難易度的には、情報基礎は筑波大学が広島大学より少し難しく、数学は同じぐらいの難易度だと思います。(あくまでも個人の感想です。ご注意ください)
 TOEICは730点で満点になると噂されています。募集要項などの筑波大学公式のところには書かれていませんが、受験結果の成績開示で調査された結果なので、信憑性は高いと思います。(注意: 筑波大学の情報学群では、「TOEIC IP(学校で受けるテスト)」の提出が認められず、「公開テスト」のみが認められます。他の学群はわかりません。)
 勉強の仕方は、広島大学の試験対策とほとんど変わらず、確率統計を省いた程度の違いです。(具体的な勉強内容は、2回書く気力がなかったのでこちらからどうぞ)

試験本番

 試験は、数学2問(微積、代数)、情報基礎2問(どちらもプログラミング、アルゴリズム分野)で、計4問を2時間で解く戦いです。問題は冊子になっていて、解答用紙は、罫線が入っていて上の方に名前と受験番号、その用紙の問題番号を書く欄がありました。1問につきA4の紙を1枚、4問合計で4枚使う形です。また、下書き用紙も4枚配られます。こちらは回収されないので、自由に使うことができます。

数学1(微分積分)

例年と比べて、ものすごく簡単になってました。微積が勝負になると思っていましたが、「これは差がつかないだろうな」という問題でした。

(1) $${\tan^{-1}x}$$の第3次導関数

簡単な問題が、「導出として1問出るかな?」とは思っていましたが、まさかこのレベルとは思いませんでした。高専2年生の学校の授業でできるレベルで、$${\tan^{-1}x}$$の微分の公式さえ覚えていれば解けると思います。やるだけでした。

(2) $${{\tan^{-1}\frac{1}{2}}}$$を、$${{\frac{11}{24}}}$$と近似したときの誤差が、$${{\frac{1}{32}}}$$よりも小さいことを示す。

一瞬戸惑いましたが、(1)を再利用してマクローリン展開すれば行けると思いました。が、誤差が$${{\frac{1}{16}}}$$となってしまいました。そこで、テイラー展開にして、近似の精度を上げようと思いましたが、それでもうまくいきませんでした。友達は、マクローリン展開で解けたらしいので、おそらく計算ミスだと思います。。。。流れはあっていると思うので、部分点はあると思います。

得点は、3~5割かなと思います。

数学2(線形代数)

 3つのベクトルが与えられて、そのうち2つは文字が含まれていないベクトル(それぞれa, b)で残りの1つが実数tという文字を全成分に含んだベクトル(c)でした。

(1) 3つのベクトルが線形独立となるための条件を求める
 
 1つのベクトルがtを持つため、tの値によって線形独立になったりならなかったりするから、線形独立になるときのtの値を求める問題だとすぐに理解しました。そこで、階段行列を導出すると、( 0  0  (tの式) )という列が1つだけ出てくると思いました。そこで、行基本変形で階段行列を導出しようとしました。が、(0 0 (tの式))が2つ出てきてしまい、「tの値によらず常に線形独立になってしまう」という状態になってしまいました。。。計算ミスにも気づくことができませんでした。しかし、飛ばして(3)をやろうとして、同じ行基本変形を行ったらなぜかうまくいきました。(計算ミスかなと思っても気づけなかったら、1から計算しなおすのがいいかもしれません。)

(2) (0 0 0 1)とcが垂直になるときのベクトルcをdとし、そのdを求める

 「垂直になるときの条件は内積が0であることだから、普通に内積を求めて方程式を立てればいい」という問題でした。内積の計算は、一方のベクトルの4成分中3成分が0であるので、とても計算しやすかったです。

(3)(a b c d)x = 0の連立一次方程式を解く

 高専の授業でも出てきた、行列を用いて連立一次方程式を解く問題です。行基本変形して階段行列を求めればできると思います。編入の勉強でもよく見る問題だと思います。ここで、(1)とほぼ同じ(dが歩かないかの違い)行列の行基本変形を行ったので、ここで飛ばした(1)も同時に解くことができました。(1)が解けないからといって、(2)(3)を捨てるということをしなくてよかったです。

手ごたえは10割です。凡ミスがなければ。

情報基礎1

 フィボナッチ数列に関する問題でした。

(1) 再帰関数でフィボナッチ数列を求める。

 よく見る再帰関数でフィボナッチ数列を求める関数を作るというやつです。再帰は初めのうちはイメージしづらいかもしれませんが、慣れれば理解できると思います。

(2) ボトムアップの動的計画法でフィボナッチ数列を求める

 動的計画法というものですが、知らなくても解けます。動的計画法について理解するほうが、この問題を解くよりも難しいです。数列の定義通りにプログラムを作成すれば大丈夫だと思います。for文でiがいくつからいくつになるのかを注意しないと、凡ミスする可能性がありますので、ご注意ください。

(3) (2)の時間計算量をオーダーで表す。そうなる理由を述べる。

 オーダー自体は簡単に求まりますが、日本語で説明するのが個人的にはとても難しかったです(日本語以外でも無理ですが、、)。「for文でn回ループが回っているからO(n)だ」と書きましたが、この表現でいいのか微妙です。

(4) フィボナッチ数列を行列を用いて解く

 初見でしたが、行列を用いて解く方法もあるそうです。どうやって解くかは、問題文に書いてあるので、それを行うプログラムの穴埋めをするという感じです。今年の情報基礎の問題で一番難しかったです。落ち着いてやれば、解けると思います。私は解けましたが、合ってるかはわかりません。。。

(5) (4)のオーダーとその理由

 (3)と同じ問題でした。日本語で説明しずらかったですが、「nを2で割り続け、nが1以上の時にループが回っている。nの値は対数的に小さくなるから、O(log n)」という風に書きました。

 手ごたえ9割から10割です。

情報基礎2

 重み無し無向グラフでBFS(幅優先探索)を行い、始点から訪問できる他の頂点までの最短経路長を求める問題でした。競技プログラミングやってる人にとっては余裕だと思います。

(1) 辺を追加するプログラムを作成

 線形リストで辺の隣接リストを作っているので、リストを追加するプログラムの穴埋めをすればよかったです。リストの末尾に追加するのではなく、先頭に追加することに注意すればできると思います(穴埋め以外の部分から、末尾に追加できなくなっています)。

(2) 隣接リストの利点(隣接行列と比較して)

 競技プログラミングでよく聞く、隣接リストと隣接行列のそれぞれのメリットデメリットに関する話でした。120字程度という指定があり、文字数合わせるのが大変でした。「隣接行列だと注目している頂点に接続している頂点を全列挙するのにO(n)かけて操作する必要があるが、隣接リストだと実際につながっている頂点のみを参照するだけでよくなるから、計算量が減る」という風に書きました。本質的にはこのこと聞いていると思います。合格した友達が「メモリをとる量が少ないから」といっていたので、それでも正解かもしれません。

(3) BFSするプログラムの穴埋め

 穴埋めする箇所が非常に少なく、穴埋め以外のプログラムの量が多かったです。難易度的にはそんなに難しくなかったと思います。

(4) プログラム実行時の出力

 BFSでどの順番に探索しているのか、その頂点にたどり着く最短経路長を出力する問題でした。(1)で隣接リストの先頭にデータを追加していったことを念頭に置いて、プログラムの流れを実際のデータに従ってトレースしていけば解けると思います。

(5) オーダーの説明(+理由)

 BFSのオーダーの話でした。O(n+m)だと思い込んでいたので、そう書きました。が、違うみたいです。よく考えれば、2重ループの内側のループが合計でm回(辺の数)回るので、O(m)となると思います(この記事執筆中に思いつきました)。同じ辺を通って探索する頂点を増やすことは、1回しかないことに注意すればわかると思います。

(5)が解けなかったので8~9割というところだと思います。

旅行

 編入試験前後は、旅行をすることができます!!! 旅行を受験勉強のモチベーションを上げる要素の1つにしていただければと思い、旅行の思い出を書こうと思います。筑波は東京まで30分1200円と、安価で速くいけます!!私は東京と茨城の両方で遊ぶことができました。それぞれ詳しくご紹介いたします。

1日目(前泊)

 はじめに車を運転して、空港まで移動しました。普段通らない道だったので、空港に行くまでの段階で楽しむことができました!! 景色見ながら運転するだけでも、とても楽しかったです!!
 空港を出発して羽田空港に着きました。到着後はすぐにモノレールに乗って浜松町へ、その後山手線で秋葉原まで移動しました。そして、つくばエクスプレスに乗ってつくば市に移動しました。ここまでほとんど遊んでいません。お昼ご飯も食べてません!!!(食べるタイミングありませんでした)
 つくば市につくと、初めに筑波大学に行って会場の下見を行い、その後ホテルに向かいました。大学の最寄り駅近くのホテルだと思っていましたが、1駅遠かったことが判明しました。。田舎民の感覚で、「2.4kmなら絶対に最寄り駅」と思い込んでいました。ホテルに着いた後は、夕ご飯を食べる場所を探すついでに、道が分からないながらジョギングしました。研究学園(地名?)の方は、道が整備されていて「過ごしやすそう!」と思いました。少し走ったあと、公園を見つけました。前面緑で木が並んでいて、のどかなところでした。その公園を一周した後、公園の隣の「イーアス」というお店に行きました。「大きいイオン」みたいな感じでした(都会の人にはこの表現通じないかな、、)。そこに入っているお店を一通り見て、フードコートの「牛角」で夕ご飯を食べてから、ホテルに帰りました。走ったので少し遠くにあると思っていましたが、遠回りしていただけでとてもホテルから近かったです(遠くに行けた気分だったのに、、、、)。
 ホテルでは、特に勉強していなかったと思います(何かしたかな?覚えていないです。。)

2日目(試験当日)

 試験当日は、ホテルのチェックアウト後の荷物預かりサービスを利用してから、試験会場に向かいました。電車で行くこともできましたが、観光ついでに走っていきました。自分の地元にはないようなチェーン店や、しっかりと整備された歩道、大きいお店、めちゃめちゃ家がある住宅街がありました。色々見ることができて、走っていってよかったと思いました(1駅だけだと電車代が割高です)。
 そして、朝食をデニーズというお店で食べました。見出し画像の食事は、ここでの画像です。朝ごはんらしいメニューが豊富で、朝から元気いっぱいになれる料理でした。これを食べて元気を出してから、試験会場に向かいました。
 試験前は、校舎がどんな感じなのかを味わいながら、自分の席を確認し、周囲の人の雰囲気を感じながら、筆記用具の準備をしました。試験本番では、難化が止まらないといわれていた問題が、非常に簡単になっていて、「TOEICと凡ミスの比重が重くなる」と思いました。情報の問題は、過去問通り楽しく解くことができました。
 試験終了後は、「春日グラウンド」を訪問しました。運よく誰もいなかったので、気まずくなったりせずに済みました。その後、友達とラーメンを食べてイーアスで遊び、茨城を満喫してから秋葉原へ向かいました。
 秋葉原には、ヨドバシカメラという大きなビルがあり、そこで少し遊びました。最上階がバッティングセンターになっていて、そこでストラックアウト2回、楽天の松井選手の映像が流れているバッターボックスでバッティングを1回行いました。打撃が非常に苦手で、空振り連発していました。。速球に当てることができません。。。混雑はしていましたが、それでも並んでプレイする価値はあると思います!野球が少しでも好きな人は、ぜひ行ってみるといいと思います。
 その後、新宿に行って、東京の大学に進学した同中の友達とうどんを食べました。中学時代の懐かしい話題をして懐かしみながら、東京の本気のうどんを食べることができました。「高専生が新宿なんか行くな、秋葉原で遊んどけ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、新宿もいいところなのでぜひ行ってみるといいと思います。
 その日の夜は、カプセルホテルに泊まりました。初めてのカプセルホテルで不安だらけでしたが、無事に眠りにつくことができました。普通のホテルは、東京ではめちゃめちゃ高いです。カプセルホテルをお勧めします。そこまで泊まりにくいようなホテルではないです。

3日目(野球観戦)

 午前中は、新宿をぶらりと散歩していました。本当は、「セレクション新宿店」という店でユニフォームを買ってから、早めに文京区へ行きたかったのですが、開店が13時となっていたので、待たなければならなくなっていました(私服で行くのは嫌だったので待ちました)。ビルの写真撮ったり、新宿駅の中を散策したり、カフェでおしゃれにお昼ご飯を食べたりして13時まで楽しく過ごしました。が、少し東京の(新宿の?)広さにやられて、「地元が恋しい」とほんのちょっとだけ悲しく(さみしく?)なりました。
 そして、牧選手のホームユニと桑原選手のビジターユニを購入し(2着で2万6千4百円)、桑原選手のユニを着てから総武線を使って東京ドームへ移動しました(ビジターはビジターユニで見たいタイプ)。東京ドームに入ると、テレビでよく見るあの天井が広々と視界に入り、わくわくとした高揚感にそそられました。到着が遅かった影響で、席に着くのが大変でしたが、周りの方が優しい方々ばかりで、なんとか座ることができました!! (ルール的には席取ってたら邪魔になりにくいところで立ち見でもよかったのかな?)
 そして、「いつか行けたらいいな」と思っていた野球観戦をすることができました!!「東京読売ジャイアンツ」vs「横浜DeNAベイスターズ」の試合です。2回の攻防から見ることができましたが、メンデス投手と東投手の白熱の投手戦が繰り広げられ、メンデス投手の8回無失点、東投手の7回無失点の超好投を見届けてから、両軍が継投策に移り、しっかりと無失点でつないでいきました。そして、0対0のまま延長戦に入りました。「しばらく野球を見に来れないから、延長12回まで行って、横浜(贔屓球団)が勝てたら最高だなー」と考えていましたが、まさかまさかの現実になりました!! 10回、11回を両軍が無失点に抑え、12回の表に牧選手のソロホームランが飛び出しました!!! 牧選手のユニフォームを掲げながら本気で「打ってくれ」と応援していたので、本当にうれしかったです。誰のユニフォームを買うか迷っていましたが、牧選手のユニフォームを買ってよかったと思いました!! 昨シーズンから行われている「デスターシャ」のパフォーマンスもあり、最高の試合でした!! ジャイアンツの選手も、投手陣の12回1失点の超好投に、中田選手のナイスキャッチなど、見どころ満載のプレーを見せてくれました!! 両軍がっちりした熱い試合を見ることができました!!
 その日の夜も、カプセルホテルでした。前の日のホテルは、本当に寝るだけのところでしたが、この日のホテルは寝るスペースの隣に机が置いてあるところでした。とてもきれいなところでした。周辺には、飲食店が数多くあり、過ごしやすかったです。このホテルは、大浴場のお湯がすごくよく、壁に書いてある絵も非常に見ごたえありました。
 が、、、ここで事件が起きました…..スーツケースのカギをなくしました!!! お風呂に行くときに、少し大きめのカバンに入れていて、「この袋に入れておけば、落ちるはずがない、なくすはずがない!!!」と確信してお風呂場に向かいました。しかし、風呂場から上がると鍵がなくなっていました!! かなり探しましたが、見つかりませんでした。。。それから、スーツケースのカギをどうにかするべく、対処法をネットで探し、「羽田空港で解錠できる」という情報を見つけてどうにか対処方法を確立することができました。ただ、もちろん無料ではないので、なくさないことに越したことはないです。さらに、なくしたことで翌日の服が、部屋着のままとなってしまいました。ただ、私は無くし物が多いタイプですが、「存在する可能性がある場所が、少しでも広いとなくす可能性が一気に高くなる。特に小さいものは。どれだけ面倒でも財布の小銭入れに入れる。」と、深く理解することができたので、結果としてはなくしたことに対して満足しています。なくした鍵がスーツケースのもので、もっと重要な鍵でなかったと安堵しています。

4日目(帰る)

 最終日の4日目は、文京区を少し観光しました。マクドナルドが近くにあったので、「朝マック」を食べました。そして、近くを散策して「順天堂大学」や「東京医科歯科大学」を発見しました。「東京大学」も近くにありましたが、早く羽田空港に行きたかったので、止めておきました。
 その後、秋葉原に移動して少しだけ買い物をして、羽田空港に向かいました。到着後は、すぐに鍵屋さんに向かって解錠をしてもらい、スーツケースの問題を解決しました。これほどのことを自己解決できて、鍵をなくした身ながら、自信になりました(笑)。また、新しい鍵は南京錠で、数字を合わせるダイヤル方式のものになりました。これで再度なくす確率が極めて低くなりました!!わからなくなっても、全探索で行けます!!
 そして、お土産を買ってから搭乗手続きをして、飛行機に乗りました。しかも、行きの飛行機と同様にお昼ご飯を抜きました! お金を使いすぎていたので、節約にちょうど良かったです。
 そして、自分の地元に帰り、ドライブをして帰りました。とても楽しく、経験値の上がる(なくしものに関する理論、解錠に関する知識)旅行になりました!!

合格発表

 私の受験前の目標は、こんな感じでした。

 微積: 30/50 代数: 50/50 情報(2つ): 100/100 TOEIC: 100(ほぼ確)/100
 合計: 280/300

 受験後の見積もりは、こんな感じです。

 微積: 30/50 代数: 50/50 情報(2つ): 90/100 TOEIC: 100/100
 合計: 270/300

 目標よりも少し低い結果となりました(見積もりがどのくらいの精度かわからないけれど)。過去のボーダー(240点といわれている)と比較すれば「絶対受かってる」という点数ですが、今回は、試験難易度がとても低かったので、ボーダーが爆上がりしてるかもしれないと思っていました。
 発表時には、併願していた「メディア創成学類」のほうから結果を見ました。自分の番号がないことを確認し、「情報科学類に受かったか、筑波大学落ちたか」という状態にしてから、情報科学類の結果を見ました。自分の番号があり、合格を確認できました。一緒に見た友達が、自分よりも喜んでくれました(笑)。

追記: 成績開示

 入学してから1か月して成績開示ができるようになりました。私の成績は、TOEIC100/100点、専門科目162/200点、合計262/300点でした。ボーダーは、正確には出ていませんが、250点から258点の間であることが判明しています。ボーダー+4点と考えると、かなりヒヤリとしますね。今年は易化していた影響で、ボーダーは例年よりかなり高いです。
 予想が270点だったので、ニヤピンと言っていいのか悪いのか、微妙なラインだと思います。ちょっと楽観的に見ていました。

ガビガビですみません…

後輩へのメッセージ

 編入受験に向けて頑張る受験生の方々に、編入受験を経験して得た情報や、私が持っている勉強そのものに対しての理論みたいなのを伝えたいと思います。

意外とみんな本気でない

 どの大学も倍率が高く、低いところでも3倍程度、高いところだと10倍近くなることが多いです。しかし、高専生の多くは趣味に没頭している人が多いです。趣味にのめり込みすぎて、受験勉強のスタートが遅かったり、趣味しながら受験勉強に取り組んでいたりと、「すべてのリソース(時間、体力、気力、お金)を受験勉強に注ぎ込む」という形で受験勉強している人は、非常に少ないと感じています。「いや、私は本当に受験勉強に本気で取り組んでいる。一切遊んでいない。」という方は、編入受験生の中で1割か2割ぐらいかなと感じています。「本気でない方が多い」ということは、「ちょっとぐらい甘えてしまって、勉強時間が短くなってしまったり、スタートが人よりも遅くなってしまっても、逆転は大いに可能」ということです。最後の1秒まであきらめずに粘り強く勉強すれば、きっと合格に届くと思います。

運要素がとても大きい

 私は、「TOEICと情報が得意で数学が苦手」という状態で試験に挑みましたが、「数学が例年に比べて非常に簡単(差が出にくい)」になっていて、私にとって有利な状況でした。「運がよかった」と感じています。しかし、もし私が1年早く生まれていたら、遅く生まれていたらと考えると、この有利な状況がめぐってくるとは考えにくいです。「今年だからこういう結果になった」という感じです。こう考えると、合否を左右するレベルで運要素が大きいといえると思います。「受かるわけがない」と思っている人も、「運がめぐってきたら合格できる」と信じて勉強すると、本当に合格できるかもしれません。逆に、「さすがに受かるだろう」と思っている人も、「運悪く苦手分野から集中攻撃されたら? 今年だけ異常に倍率が高かったら?」と懸念して、「どんなに運が悪くても絶対受かる」というレベルで勉強することをお勧めします。

勉強は楽しみながらやるべき

 これは私の経験上の話ですが、「楽しいと感じているときが一番覚えられる、状況がイメージしやすい、楽しくないときよりも広い範囲を速く勉強できる」ということが非常に多かったと思います。「勉強やりたくない、つまらない」という方も、どうにか勉強を楽しくなる工夫をすると、身に付き方が格段に違うと思います。

勉強したかの判断基準は「理解したかどうか、テストで解けるかどうか」

 「1日3時間は勉強しなければならない」「ノート6冊終わらせるんだ」「徹底研究3週しよう」という風に目標を立てている方も多くおられると思いますが、個人的にはこういう目標の立て方は「大反対」です。勉強の本当の目的は、「理解すること、覚えること、テストで解けるようにすること」であって、上記の目標との関係は極めて低いと感じています。徹底研究の例で言うと、「理解が甘い3週」と「めちゃめちゃ完璧に理解した2週」では、2週のほうがいいと思います。その一周のやり方次第で、理解に対する差は、非常に大きくなると思います。「考えながら解けているか」「理解していない部分はないか」「テストに出たら解けるか」などを考えながら勉強することで、理解度は非常に上がると思います。勉強するときには、「できるようになること」という最終的な目標を意識して、目標(大目標?)をかなえるための目標(小目標?)は、「大目標を達成するためにおいて、小目標は向いていない」と思ったら、柔軟に小目標を変えるということをすると、非常に勉強効率は上がると思います。

TOEICはお早めに

 TOEICは、事前に受けておけば自動で満点になるという非常に大きな得点源です。満点とっておかない理由はないです。が、TOEICを終わらせる(満点になる点数を取る)のが遅いと、筆記試験の数学などの勉強時間が削られてしまいます。できれば4年前期、遅くても4年12月、最悪でも4年3月(私はここで終わりました。。)

atcoderやりましょう!!!

 編入試験の情報系の科目では、競技プログラミングの知識が大活躍することが多いです。ぜひatcoderをやりましょう!! 試験に役立つ上にめちゃめちゃ楽しいです!! 百利あって一害ありません!!!

最後に

 いつも通り、1万文字越えの長い長い文章となってしまいましたが、ここまでお読みいただけて本当にうれしく思います!! 誤字があったかもしれませんが、それでもお読みいただいた皆様、本当にありがとうございます!!! 皆様の編入受験が、「第一志望合格」で終わることを心から願っております!!!
 それでは、受験Fight!!!


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