【氷菓】里志から学ぶ思考
氷菓の福部里志の価値観や考え方には物凄く興味深いものがあります。
今回は里志の価値観や考え方が人生を楽しく生きる上で大切だと思ったので、「里志から学ぶ思考」と言うテーマで二つ紹介していきます。
ただし、これは私の独断と偏見で記事を書いていますので必ずしも正解ではないということをあらかじめご了承下さい。
では、いきましょう!
1・データベースは結論を出せない
これは里志の名言でおなじみですね。
里志は様々な課題に対して自分の持っている膨大な知識量で事実を明確にしていくのは得意だが、奉太郎のように正解を導き出す能力には長けていません。
なので「データベースは結論を出せない」と自分で言っています。
だが、これにはもう一つ里志が大事にしている考え方が隠れています。
それは、自分の役割と他者の役割を明確に分けて行動していることです。
正解を導き出す役割を奉太郎に振っている場面がありますね。(氷菓エピソード1参照)
自分の役割と他者の役割を明確にして分けることで自分の得意分野に集中してエネルギーを注げると同時に正解を導き出す役割を奉太郎に振る事でより早く課題を解決しています。
この考え方は私たちが生きているこの現実世界でも同じで、どんな仕事をするにしても1人で全てをこなすのではなく、自分の苦手なことを得意とする人に仕事を振ることで成果がより早く出るという事と同じだと思います。
2・拘らないことに拘るようになった
エピソード21バレンタインの話でありましたね。
中学時代に里志と奉太郎がゲームで勝負をして里志が勝ちに拘る場面があります。
しかし、高校生になってもう一度奉太郎とゲームをした里志は感情を剥き出しにすることはなく冷静な様子でした。
里志は第一人者になることを諦め、拘らない事に拘るようになり今はとても人生がハッピーだと言っています。
勝負事の世界でこの考え方を持つことは一般的には受け入れられない考え方ではありますが、楽しい人生を送る上で物凄く大事な考え方だと思います。
人生とは何か、幸せとは何か、というのは生きていく上で考えを巡らすことはあると思いますが、そう簡単に答えが出るわけではないですよね。
だからこそ「いかに人生を楽しめるか」という考え方を持つことは人生を豊かにするためにはとても大切だと思います。
里志は人生の結果ではなくプロセスに拘るようになったということではないでしょうか。
その証拠にエピソード21で奉太郎と橋の上で話している時に「面白い勝ち方をしなきゃ面白いもんか」と言っています。
今ダイバーシティ(多様性)と言われている現代では働き方も幸せの価値観も自由に表現できるようになり実際にそれを実現している人も多くなってきました。
だからこそ私たちも里志のように人生をより楽しく生きるための考え方を持つことが大切なのではないでしょうか。
最後に
クドリャフカのエピソードでは里志が奉太郎の正解を導き出す力に対して嫉妬しているのではないかと思われる場面があります。
もしかするとまだ中学時代の勝ちにこだわる自分がいるのかも知れませんね。
アニメ【氷菓】
著者 米澤穂信