キュンとする土偶パーツ
可愛い、脚!
こんにちは。土偶が大好きな、のんてりです。
土偶との出会いを求めて、日々あちらこちらの博物館を廻っています。
縄文時代のコーナーで土偶を見つけると、
思わず、カワイイ~と声がでそうになることも屡々。
やはりその第一印象のカワイイは顔から。
そしてじっくり見ているうちに、
からだの文様がカワイイだったり、
手の表情がカワイイだっだり、
全体的な雰囲気がカワイイだったり、と色々な気づきがあって、
最後に自分の好みとか、そうでないとか…
そんな感じで最初のカワイイが、本当の可愛いにかわっていきます。
どこか欠けた状態で見つかることが多い土偶は、
顔だけはもちろん、手や脚、胴、
どこだか分からない小さな破片であることも多いです。
そんな中でも、あまり数が多くないと思われるのが脚。
土偶の脚は、土偶が出現した今から約13,000年前の縄文時代草創期から、一部例外を除いては見られませんでした。
短いながらも脚が作られるようになったのは、今から約6,000年前ほど前の縄文時代前期になってからです。
その後も胴に文様として描かれたり、脚が完全に省かれたり、地域や時代によってはあったりなかったりと、土偶の脚は必ずしもあったわけではありません。
もともとの数が少ないからでしょうか、脚を単体で見かけることは少ないように感じます。
そんな土偶の脚が沢山集められた展示ケースが、山梨県の北杜市考古資料館にあります。
中を覗いて見ると、実にいろんな脚があります。
それをじっくり見ているうちに、どんどん可愛く見えてきます。
もはや土偶脚フェチ!
これが、その脚たちです。
よく見ると、人間のようなリアル感のあるものから、人形のようなものまで、色々なタイプの脚があります。
上から見ると、同じような足の大きさでも、足首の太さが違うのが良くわかりますね。
ぎっしりと中が詰まった脚は、頑丈そうですが…重そうです。
太い脚に小さな足先では、立つのはちょっと無理のようです。
こちらは山梨県立考古博物館の下半身の土偶。
指の本数を間違えたのか?ついでに何故か左右で指の本数が違います。
ここからは福島県のじょーもぴあ宮畑の脚。
中が空洞になっている遮光器土偶の繊細な脚。
足首が細い!
これも遮光器土偶ですが、中身が詰まったずっしり重い脚。
ちょっとバランスが悪くて、立てそうもありませんね。
こちらは脚に穴や線の文様を施しているけれど、足先は表現していません。
それぞれ大切に思うことが違うようです。
再び山梨県の北杜市考古資料館の脚。
左上は、すらっとした容姿の土偶が想像できる脚ですね。
これは、私が一番キュンとくる脚。
軽やかにピョ~ンと飛び跳ねるような、
小粋な土偶の脚のような…⁉
脚を見ているうちに、
〝きっとこんな顔が付いていたのでは?〟
と勝手に想像したり、
〝もうちょっと頑張ればカッコ良い脚になったのに!〟
と勝手にツッコミを入れたり、
結構楽しい時間が過ぎていきます。
あまり注目することのない土偶の脚ですが、だれかが一生懸命作ったもの。そんなバラバラになった脚を見ていると、何だかとても愛おしく感じてくるものです。
最後まで読んでいただき有難うございました。