“トータルケア”という視点が、もっと身近に、もっと気軽に、当たり前の社会になりますように。
はじめまして！
本日投稿の、私の名前はこみやゆうかと申しまして、主な職業は言語聴覚士というリハビリ職です。リハビリの経験とケアビューティー(介護美容)の知識を融合し、あらゆる方の支援や啓蒙活動を行っています。
ケアビューティー（介護美容）とは、いろいろな解釈があるかとは思いますが、この数年間の活動の中で実感として感じていることは『美容の持つチカラを借りて、その人らしさを引き出し、課題解決を目指すこと』だと感じています。
私は、大学卒業後一般企業で営業職を経験した後に、転職をして、病気や怪我をきっかけに身体や脳に障害を負ってしまった方のリハビリに関わってきました。
いづれも、“人とのコミュニケーション”に重きを置く仕事でした。
言葉を操ること、美味しいものを食べることは当たり前じゃない。
多くの方が、当たり前に言葉を覚え、言葉を操り、当たり前に食べることを覚え、美味しいものを楽しんでいるように思いがちですが、そんなに簡単で単純なことではないのです。
貴方が素晴らしい能力を、奇跡的に身につけた結果なのです
何不自由ない身体に生まれても、人とコミュニケーションが取りづらい方もいらっしゃるし、何かのきっかけで突如としてできなくなる方も、残念ながら多くいらっしゃいます。
もちろん、歳を重ねることで、少しづつできなくなることが増えていくことも、致し方のない事実ではあります。
だからと言って、多くの方が憧れている「ピンピンコロリ」なんて理想の結末はないもので…
これって、災害で亡くなるとか、交通事故に遭うとか、やむを得ない結末だったり…
本人はもしかしたら良い人生だったかもしれないけれど、残された家族は、ずっと心に穴が空いた生活をするのかもしれない。
病気や怪我で、長い闘病生活もまた、本人だけではなく、支える家族や支援者も辛い想いをしながら生活をしなければいけないかもしれない。
”心のケア”をする、その一端を担えるケアビューティー（介護美容）の力。
私自身、認知症の家族を看取る経験や、回復する見込みもなくただ最期の日を待つだけのご家族に寄り添った経験がありますが、医療や福祉の中には、病気を治すとか介護負担を軽くする制度はあっても、心のケアをする制度はまだまだ整っているとは言い難い状況です。
ですが、この“心のケア”というものは、あらゆる方面でプラスに働くということは、皆さん頭のどこかでは知っているはずなんですよね。
その一端を担えるのが、ケアビューティー（介護美容）だと私は考えています。
しかしながら、今の生活、今の医療、今の福祉では、身体を整えることだけでも精一杯ですよね。
その上で、心のケアもしましょう！というのは、志があっても簡単なことではないと思います。
それでも、私はこれが当たり前になって欲しい！
そう思えるエピソードが２つ、あるのです。
それはまた、どこかの機会で話そうと思います🤭
ご家族が笑顔になれる介護美容の在り方を学んだ一コマ。
美容にも健康にも繋がる、新しいフレイル予防！『口腔美容エクササイズ』
今、私がこの協会の活動をきっかけに進めていることがあります。
それは、オーラルフレイル予防に特化した口腔美容エクササイズです♪
オーラルフレイルとは、フレイル（虚弱）の始まりと言われており、健康寿命の伸ばすためにとても大切で、多くの市区町村もここの取り組みを行っています。しかしながら、実情、なかなかうまくいっていないのも事実です。
今、世間で行われているオーラルフレイル予防は、主に歯科検診の啓発やお口周りの運動強化が主流と思いますが、私たちが取り組んでいるのは、お口周りだけではなく、心のケアや脳の活性化に重きを置き、当たり前に、日常生活の中で自然に取り組める内容を目指しています。
医療や福祉の視点だけではなく、まさに“トータルケアという視点”にたった介護美容の産物です♪
今まであったようでなかったこのエクササイズは、介護が目前のシニア層だけでなく、お元気なシニア層やピチピチのお若い方でもとても良いものへとこれから進化していけるものです。
オーラルフレイルは、高齢者に限った話ではなく、どの年代でも大事なこと。
0歳から意識してもいいと、子育てを経験して私は、そうだなと感じています。
もっと身近に、もっと当たり前に、トータルケアという視点が社会に広まるように、私たちは活動を続けていきたいと思っています。
そして、そんな志のある方と繋がれる場がここにあることに感謝しています。
もっともっと増えていくといいなぁ。
トータル・ケアビューティー協会 公式HP
オンラインサロン １st STEP
▶︎介護美容をこれから学びたい人、興味がある人の最初の一歩を支えるコミュニティ。7月開講！