海外インターンってどうなの?
僕が学生の頃でも友達が、インドでインターンしていたことを考えると大学生が海外でインターンをすることが当たり前の時代になってきているのかもしれない。
語学学校で知り合った大学院生が、ベトナムでインターンをしているので、話を聞いてみた。
【語学学校で出会った大学院生】
今年25歳の理系大学院生S.K君は、現在ベトナムでインターンをしている。彼は、語学学校に同じタイミングで入学したバッチメイト(同期生のこと)だ。就活があまり上手くいかなかったらしいので、大学院に進んだと耳にした記憶がある。
本当にプライドが高く、上から目線の彼は、ちょいちょい面白いことを言う。大学生にありがちだとは言わないが、頭でっかちに考えすぎなところがある。過去の自分を見ているようで微笑ましい。(前職時代の社長に、上から目線だとよく言われている。今でも言われる。)
なにやら、S.K君の悪口を語っているだけのようだけれど、人に何かと協力したり、手助けしようとしたり、意外にいい奴。個人的に結構応援している。(ベトナムに訪れた時に、お家に泊めてもらいお世話になっている。感謝。)
そんな彼は、語学学校に来る前にTOEICも700点台を安定的に出すくらいできて、語学学校でのTOEIC受験も高得点を出していた。結構自分の意見を強く持っている子で、柔軟性に欠けるところもあり、フィリピン人の英語講師から、面と向かってstupid(愚か)だと言われていた。
そして、語学留学後にベトナムにある日系企業でインターンをしているのである。そこで、二つの大きな壁にぶち当たるのである。それは、ベトナム人と働くことの難しさ。もう一つが、ベンチャー企業(小さい会社)で働くことだ。
【ベトナム人と働く大変さ】
SNSで連絡をとってみるとインターンで悩んでいる様子で、「外国人と働くの難しくね?そっちはどうよ?」と聞いてきた。
どうしたのかと問いかけると、「プライドの高いベトナム人とそもそも議論が成立しない」と嘆いていた。この時心の中で、『語学学校にいる時も、日本人と議論成立してなかったよ』と呟いたことは内緒である。
彼によると、ベトナム人は平気で嘘をつくらしい。
S.K君:
「あれなくなったけどなくしたの?」
ベトナム人:
「ちゃんと元に戻したけど、次に見たらなくなってたから同じようなものをつくっておいたよ」
こんなやり取りがあって、絶対に自分の非を認めないことに、苦労しているようだった。その後、半ば喧嘩のようになり、話してくれなくなり、話し合いの場すら与えて貰えなくなるとは予想もしていなかったらしい。
「異文化の人と働くことは大変」と耳にしたり、文章で見かけたりするけれど、若いうちに、異文化の人と働くという経験をしていることはいいことだと思う。僕自身も、ようやく異文化の人たちと働くという経験をしている最中だ。
アジア諸国は、これから日本がかつて経験した経済成長期にあるので、ぼくら日本人も、アジアの人と仕事を一緒にするということは避けて通れなくなるはずだ。逃れられなくなる前に、人よりも先に経験をしておくことは有利に働く。
日本人にとっての常識は、異文化の人にとっては非常識。そんな当たり前のことも、日本にいると意外と感じないのだ。これから海外で仕事をしていく人は、そんな違いを楽しんで欲しいと思う。
【ベンチャー企業(小さい会社)で働く大変さ】
S.K君はインターン先の企業で、「観光VISAの延長でやっていて、色々あって社員さんが発狂して辞めたい」という光景を見ている。
東南アジアで働く日本人が増えていて、こういう話を耳にする。立ち上げたばかりの会社だとここまで手が正直回らないという状況も理解は想像に易いし、逆に細かいところまで、紳士的に取り組む経営者もいる。
前職時代は、20人くらいのベンチャー企業で働いていたから、共感できるところもある。ベンチャー企業(小さい会社)は、制度的にも人材的にも資金的にも整っていないことが多い。
悪い経営者とか上司って人を殺せる力があるんだなって実感したよ
S.K君から、こんな言葉が出るとは思っていなかったけれども、率直に言って、インターンで良い経験しているなと思った。勿論、会社の経営に責任がある経営者が批判の矢面に立つことはよくある。しかしながら、そう思うならその経営者を失格の烙印を押してあげることも逆にできると思う。
巷でよく聞くブラック企業は、ブラックな社員がブラックな企業が続くように協力をしている気がする。ブラックな会社に勤めていても、なんだかこの会社はヤバイなと思ったら、自分から離れる選択だってできる。ブラック企業に依存してしまうブラック社員がブラック企業を続けさせている一面はあると思う。
ベンチャー企業(小さい会社)が、全て悪だとは言わないし、中には良い会社もある。ただし、環境的に整っていないことが多いから大変だけど、自分で改善したりすることが好きなひとは色々チャレンジできることもあると思う。最悪合わなかったら、死んだり病気になる前に離れていい。人生なんとかなるから。
【かぬーの感想】
昨今は、本当に身近になったアジア。アジアの人と何かしら関わることを楽しめる僕たち若い世代。語学留学だったり、インターンだったり、海外就職だったり。
日本はダメだと思っている人も多い。海外に出てみると海外で頑張っている仲間は沢山いる。発展途上国で、色々と大変な想いをしたりする人もいるけれど、いい経験をしていると個人的には思う。自分自身への期待も込めて、海外で挑戦している人の未来は明るいはず。
ベンチャー企業(小さい会社)が、悪いように見えることもあるけど、逆にそういう環境が合っている人もいる。世の中の多くは中小企業なのだから、あんまり企業の大小に囚われないで、自分が幸せである環境を探すようにしたい。
※元ブログからの転載
http://123kanuu.fool.jp