クロアチア戦🇭🇷直後
昨日の夜中は、
サッカー日本代表を応援していました。
まさかのドイツ、スペインを破って勝ち上がり、
悲願の(この言葉、好きじゃないないけど)ベスト8を目指すというストーリー。
元々の私は体育会系ではないので、オリンピックなら、そんなに関心寄せるほどでもないですが、
何だか、サッカーのワールドカップは楽しみで。
その要因が何なのかは自分でも良くわからないですが、いつになく熱くなって応援したり、夜中の放映でも、目覚まし合わせて起きてしまいます。
今回の。
PKでの敗退は、ドーハの悲劇、ドーハの歓喜?とかに続いて、またも、何かのタイトルがついて語り継がれるシーンだったと思います。
その、PKの、この1発で、延長まで本当に互角に戦った120分が終わる、という直後。クロアチアの選手があっさりとゴールを決めて、日本の選手たちは崩れるように倒れたり、黙って涙ぐんだり。
私と娘も、言葉を失うシーンでした。
そのまた直後のこと。
この状況をアナウンサーが伝えた言葉はもう覚えていませんが。喜びの興奮ではなく、残念過ぎる気持ちをおしはかりながら、ゲスト解説者にコメントを求めました。
映画のワンシーンみたいな映像が流れる中で聞こえてきた違和感....。
小野伸二さんの言葉は。
「選手は本当に良く頑張ってくれましたが(とか何とか言ってた?はホントは覚えていませんが)、
...若いこれからの選手がこの教訓を4年後に活かしてくれると思います...」みたいな?(もしかすると全然違ってたかもしれませんが、ざっくりこんな内容)コメントをしたのです。ともかく、4年後に活きる教訓になるよ、的な話だったかと。
あの!
悲しみのシーンの、わずか1〜2分後のことですよ。
私はぼぉーっとしながらも、何とも言えない違和感を感じました。
え?今?4年後の話?他人事??
そしてそれを追うように、岡田監督のコメントが続きました。
「選手は本当に良く頑張ってくれましたが(とか何とか言ってた?はこれまた覚えていませんが、ざっくりこんなイメージを述べた上で)
でも。
まだ足りない。
まだ足りないんだということなんですよね(涙)」
この言葉が聞こえた時、ピッチに立ったまま、それぞれに呆然とする選手をカメラは映していました。
そして、この言葉こそ、私には響きました。
そうなんですよね。
辛くて残念で、このベスト8への挑戦だけを見て4年間頑張り続けた選手たちの、言葉にならない思いが、私みたいな、ただのおばあちゃんでさえ感じ入る静かな涙のシーンです。
4年後の話すんの、もうちょい、
せめてせめてあと数分、いや、可能なら10分くらい、待てへんの??
と。
そして岡田元監督の、
(悔しいよなぁ)(悔しくて涙でるよなぁ)
でも!
残念ながら、まだ足りないってことなんやなあ。
こんなに頑張っても、まだ足りないって。残念やけどそーゆーことなのかなぁ。
みたいな。
このシーンのこの瞬間を、言葉にできない言葉でどうしても表現しなくてはならない立場の人が言えるのは、こっちやで。
と!
私はしみじみしたのでした。
小野伸二さんが、酷いと言いたいわけじゃないですよ。彼だって、できればコメントなんて求められたくないシーンでしょうから。
だけど。それなら。ただの沈黙と、
「言葉にならないですね..」くらいでも良かったんじゃない?
と、ヤケに強く思ってしまったわけです。
頑張ってきたことが報われなかった悲しみや悔しさを、そんな一瞬で書き換える必要は無くて。
むしろ、しっかり悲しんで、悔しいという気持ちを全身で受け止めていいはずで。
そして、それくらいは赦してあげて欲しいと。
頑張ってたことは認めて、励ますような精神性だとしても。その瞬間には余分なメッセージだったという気がしてならなかったです。
めちゃくちゃ個人的意見です。
ただ、そう感じだというだけで、何が正解!と責めるものでもないのです。
私たちは、こうやって、感情のおきどころを時々間違えるのかもな、とふと思いました。
すぐに切り替えて、次を目指す!というのが、
次の日なら、
3日後なら、
一週間後ならスッキリなのか?と言われると、
私にも良く分からないです。
でも。
悲しい時は、ちゃんとしっかり悲しもうよ。
嬉しい時は、照れずに嬉しいというのが清々しいように。
ここではしっかりと。悔しさ悲しさも、隠さずに味わうしか無いんだと思ったのです。
岡田元監督の言葉と、森保現監督のそれこそ言葉ではない興奮と。
コメンテーターという人たちにありがちなイメージを代弁したかのような小野さんのコメントが、
いろんなことを感じさせてくれました。
PKを決められなかった選手の中でも。
長い長い、サッカー生活の卒業がみえている吉田選手は、次の日のインタビューでも、涙でした。
まともだな、と思いました。
この人、ほんとに頑張ってきたんだよねと、シンプルに思いました。
特別な日の、情熱をかけて自分とチームと日本の知らない誰かの分まで背負ってきた若い彼らに、珍しく、感動しちゃったよ、ってお話でした。
そして、悲しみをどっぷり味わえばこそ、
今はまだ予想もつかない喜びや奇跡へとつながるんだろうと思いました。
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