学生の頃から、占星術、血液型、性格診断と呼ばれる類のものとは距離を置いて生きてきた。
「そんな限定的な視点から簡単に人をカテゴリ分けするもんじゃない」が僕の主張で、頑なに関わるのを拒否ってきたわけだけれど、ちょっと歳くって 多少の人生経験を経て、アハハどれどれ見せてみ?…と面白がる余裕が今はできた。
先日MBTIという言葉が会話に出た時も、僕はすかさず待ったをかけた。
それ、視界に入れないよう徹底回避して存在ガン無視してきたやつだ。
どうせいつかはやるんなら、あれこれ聞いてしまう前がいい。
初見はやはり未予習に限る。
「診断のURLおしえて。やったことないから」
かくして状況は整った。
よっしゃ!MBTI診断ばっちこーい!
(※添えてある一言は個人的で直感的なただの独り言です)
ビジョナリーで理想主義とか、地雷原の予感しかしない。
ゲーテ!!だいっっっっすき!!!(テンション沸点ここ)
これなあ…現実社会で真っ向からこれを地でいくと、しんどい思いするのよなあ…(遠い目)
頑固者って言われちゃうの、たぶんこのへん。
これもなあ…現実社会で真っ向からこれを地でいくと、しんどい思いするのよなあ…(二回目)
えーっとジャンプかなんかで連載してる漫画の登場人物なのかな?
曲りなりにも社会に属しているわけだし、なにかのお役に立てればいいなとは思ってる。
これ色々紙一重で匙加減が難しいから、あんまりしないように気をつけてるやつじゃん…。
理想ばっか主張すると逆効果なことも知ってるつもり。
なんかするたびいちいち毎回燃え尽きてる!
ケアとかよくわかんない美味しいの?
雑談、好きだよ。
陰口とか愚痴のループは予兆の段階で穏便に離脱するようにしてるけど。
説教じみたことをついガッと言ってしまう癖があるから。
もしかしてみんな『偽りのない親密な人間』が10人も20人もいたりするの?(震え)
自分が感謝されたいとか理解されたいとかってのは、とうの昔に投げ捨てたからなあ…。
そりゃくるでしょうよ精神的に!
批判されてノーダメージとかあなた仙人?(羨望の眼差し)
そういうことについて考えるのはたしかに好き。
実際使命があるかはわからんけど。
社会悪を是正とか上から目線すぎんか大丈夫か。
地味に痛い気がする。気のせいだといいけど。
それな。ほんまにな。
ここらで勘弁してください。
わかった、よーくわかった!
これ、近くにいると時々若干めんどくさい子だよ!(笑)
………………… ⚀ ⚁ ⚂ …………………
結果はどうやら予想通りだったようで、周囲の反応は「安定の緑枠」「知ってた」と極めて素っ気なかった。
以後会話の焦点はもっぽら僕の回答スピードで、なんでも「意味わかんない速さだった」(原文ママ)らしい。
最初から最後までちゃんとやったか確認までされた。
もちろん大真面目に全問回答したし、とくに急いても慌ててもいなかったのだけど。
もしかしたら、そこにも提唱者云々以前の僕のなにかが表れているのかもしれない。
O型、太陽蠍座・月水瓶座、関西人、HSP。で、INFJ-A。
他にもまだまだ知らない要素があるにちがいない。
こういうのを全部足したところへ、遺伝だの生い立ちだの環境だの状況だの経験だの思想だのっていうなんだかんだがぜーんぶごっちゃごちゃに混ざることで、『今現在の』僕という人間が出来上がっているんだろうな。
この世界で生きる一人一人皆がそれぞれにそうなのだと考えると、テンプレ的な分類にはやっぱり無理がありまくりなのだ。
あえてカテゴリに収まってみたことで確信できた、そのこと自体がなかなか興味深い。やはりよろしくないってわけだよ、食わず嫌いは。
で。次の課題は踏まえたこれをいかにして己の行動へ生かすかで、
…なんていうことを、後日MBTIについてざっくり調べたあとで思索した。
気付いたらメモが大学ノートほぼ一冊分、飲まず食わずで半日以上過ぎていた。
ああ。そうか。
たぶんここ、地雷原の真っ只中だ。