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HOW思考が危険な理由

今回も葬儀業界での話です。

先日、スタッフより、あるバナー広告の提案を受けました。

位置情報の属性でターゲティングでき、アプリのバナー広告を露出できるというものでした。
費用対効果が高いうえ、イベントの後追いにもなるとコメントを受け、広告代理店の資料をいただきました。

私は何か違和感を感じていましたので、その理由を考えていました。

結論、お断りいたしました。

私が違和感を感じお断りした理由は

①アプリのバナーであること
②「後追い」という言葉の定義が社内でされていないこと
③手法(HOW)が施策全体だと勘違いしていること

私はプッシュ型の広告においても、ターゲットが葬儀の受容性が高まるタイミングを考えます。
特に手法(HOW)については、受容性が高まった人がどのような行動をされるのかを想像しながら検討します。

例えば、路線検索のアプリ(特にマイナー)のバナーは葬儀を考えるタイミングで利用されるのでしょうか。

次に、「後追い」という言葉が独り歩きしています。
リアルに接触した方々に広告を見せることも含めるのか、電話や来館などの接点を作ることを後追いというのか、定義がはっきりしていません。

社内の共通言語を作ることも大事ですが、定義も共通すべきだと反省しました。

最後に、広告代理店の話の横流しで、位置情報でのターゲティング型バナー広告(アプリ表示)自体が施策だと思い込んでいることです。

私の考えですが、施策はWHO-WHAT-HOW、つまり「誰に何をどのように」がつながっていないとなりません。
今回はWHOとWHAT無しに、HOWの話だったうえ、WHOに繋がらない。これが違和感の理由でした。

技術革新で新しい手法がどんどん生まれてきますので、情報入手は大事ですが、マーケティング=広告と勘違いして、このような手法論が先行しがちなのが気になっています。

過去にHOWばかり考えて失敗を重ねてきたので、今後も顧客戦略をしっかりとらえていこうと初心に帰ることができました。

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