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誰・何にとっての幸せか

9月2日、新しいところに引っ越した。
翌日に獣医の予約があったので、
ちょことわらびをキャリーに
入れたままにした。
3日の昨日、やっと2匹をキャリーから
出すことができた。
そして今朝、2匹の姿は消えていた。
安っぽい網戸を押して隙間を作り、
そこから逃げたみたい。
こんなことになるなら、
連れてこなければよかった。
生まれ育ったところと
かなり離れた場所で2匹は、
これから生きて行かなければならない。

友人は「よりよい生活と愛を与えたんだから」
と言ってくれたけど、
2匹にとってそれは本当によりよい生活
だったんだろうか?

ちょこがまだ仔猫の時から、私は
ちょこが大好きで、ちょこも私を
信じてくれて、ちょこが生んだ仔猫たちも
私を信じてくれた。
初めての出産で生まれた4匹の中で
一回り体が小さかったわらびを、
私はちょこと同じくらい愛おしく思っていた。

今の家、ちょこたちがいるところから
遠く離れた場所に引っ越すことになったとき、
思い切って2匹を家に引き取ることにした。
7月26日にちょこを、29日にはわらびを
前の家に連れてきて、家猫生活に
慣れさせようとした。
ちょこもわらびも、毎日ごはんがもらえること、
車も、猫も、他の人間もいない生活に
やっと慣れてきたのに。

私のエゴで2匹の命を危険に晒してしまった。
あのままいつもの場所にいたら、
最低でも週に1回はちょこたちに
会いに行けたのに。
ちょこもわらびも、ニャンズ村で
あのまま幅を利かせていられたのに。

野良猫を保護をすることは
決してすべての猫にいいことだと
限らないんだなぁと、
後悔してもしきれない。

保護して里親になったり、
里親を見つけたりすることも
大事だけど、
動物にとって何が本当に
幸せかを考えることの方が
もっと大事なんじゃないだろうか。



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