家猫修行ーちょこの視点

お外は今日もいいお天気。
風も強くなくて、気持ちよさそう。
お外に出たいなぁ。

今のお家に来たばかりの時に
3回ほど脱走した。
それほど遠くないところから、
マンマが私を呼ぶ声が聞こえた。
その声は今思い出しても
切なくなるような声だった。
3回目に脱走した時、
「帰りたかったら帰ってきて」と
マンマからのテレパシーを感じた。
最初に脱走した時とは違って、
腹を括った感があった。

お外をうろうろする魅力は
たまらないけど、
マンマが泣くのは見たくないから、
私はお家に戻ってきた。
心配しなくても、ごはんの時間には
ちゃんとお家に帰るのに、
マンマにはそれがわからないみたい。

面倒な2歳の雄猫、Kaiが来てから
私はマンマを取られっぱなしだし、
しつこく「遊ぼう、遊ぼう」って
私を追い回すけど、
彼は人間との生活に慣れている。
おもちゃや、爪とぎ用のポールなど、
マンマが用意してくれたものの全ての
使い方を瞬時に理解できる。
おかげさまで私も、爪とぎ用のポールの
使い方を学べた。
Kaiは人間に抱っこされることを
なんとも思っていないようで、
時々マンマに抱っこされて
ゴロゴロと喉を鳴らしている。
私はマンマのお膝の上を踏み倒すのが
精一杯。
でも。
マンマがヨガマットを敷くとき、
マンマの横にそっと体を横たえるのが
とても好きなことをわかってね。
4年もの間、ずっと自由気ままに
地域猫として暮らしてきた私が、
マンマと一緒にいたい一心で
家猫修行を頑張っていることを、
どうかわかってね。

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