メヒコ・旅の恥は掻き捨て-3
出発の2週間前に先生から、
メヒコが雨期に入って肌寒くなったと
聞いていたので、何が困ったかって
洋服選び。
ハワイにいると寒さの感覚が
麻痺していて、摂氏20度を切ると
もう使い物にならないのだけど。
え、先生、寒いってどのくらいですかー?
「人によっては軽いダウンを着るくらい」
は?ダウン?7月ですよ?メヒコですよね?
高地ということをすっかり忘れていました。
どのみち、空港が鬼寒いことは知っているので
厚手のジャケットの下はセーターという
いで立ちで。実はこれが大正解。
着いた早々、持ってきたペーパークリップが
使えず、SIMカードを無駄にしたりと、
いろいろやらかしましたが。
初日、アパートメントで
シャワーをしようと右のHと
書いてある蛇口を捻るも、
なかなかお湯にならない。
だいたい、熱いのって左じゃね?
と、5分(もかかった)くらいして
左のCをめいっぱい捻るとお湯が・・・
CはColdのCではなく、
Caliente(スペイン語で熱い)かー、と
気がついたのでした。
メヒコと言えば、お水に気をつけなきゃと
日本の友達に正露丸を送ってもらった
くらいですが、歯磨きをした時も
水道の水で口をゆすいだ後、タオルで
口の中を拭くという徹底ぶり。
(そこまでしなくても大丈夫だった)
あ、ちなみにトイレ。
大の方以外は使用済みのペーパーは
備え付けのごみ箱へ、がお約束。
メヒコの紙は質が悪く、
お水に溶けづらいので、すぐに
詰まっちゃうとのこと。
これも勉強不足で、スーパーの
トイレでペーパーを便器に
捨てて、お掃除のおばちゃんに
「オー・ディオス・ミオ」と
言われちゃった。
メヒコ3日目は、いよいよミュージシャン3人と
シンガーさんとリハーサル。の前に、
先生とRさんと3人でメルカドまで
お花を買いに行きました。
自分たちでHaku(花冠)を作るために。ついでにランチもメルカドで。
スペイン語ができる人がいると
助かるねぇ。
海外に行くと地元のスーパーや
市場に行くのが常になっているのだけど、
今回も期待どおり楽しかった。
でも、市場の外の路上に足や腕のない
人たちが横たわっていて、
首から袋をぶら下げている光景が。
先生曰く、マフィアに飼われている
人たちで、朝早くに車で連れられてきて、
夕方までその場所でお金を
恵んでもらうのだそうだ。
大人だけじゃなくて、交通量の多い
道路では、年端もいかないような
子供が芸をしたりもしていた。
こういう子供もマフィアに飼われて
いることがあって、孤児院よりは
ましな食事を与えられているとのこと。
お花を山のように買って、
さぁ、Haku作るよー。
まずはお花を小さく切るところから。
それをリボンで巻いていきます。
せんせー、リボンがつるつるして
なかなかまとまりませーん。
とりあえず2つ、なんとか
完成させたところで、
3人のミュージシャンが到着ー。
親睦会と称して軽く飲み食い。
午後8時半からスタジオを借りての
全体リハーサル。
2時間はあっという間に過ぎ、
いよいよ明日は本番です。