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Keikilālani Chapter 1-koki'o ke'oke'o(白いハイビスカス)

「ねえ、まだ獲るの?」
可愛らしい女の子の声が、青い空へ
響きます。
「もう少し」
さっきの声よりも少しだけ年上らしい
少年の声が答えました。

「太陽がもう、あんなに昇ってしまったわ」
女の子は不満げに言うと、
ぷぅっと丸顔のほっぺたを
さらに丸く膨らませました。
「これから、Kanoaおじさんのところで、
Kaloの収穫を手伝うんでしょ?
どっちがたくさん収穫できるか、競争ね!」
「おしゃべりばかりで、
いつも手が動いていないじゃないか」
少年はくすっと笑うと、
獲ったばかりのOpihiの身を、
サメの歯でできたナイフで
器用に殻から外すと、
海水でさっと洗って
女の子の口へ入れてあげました。

「じゃあ、そろそろ行くとするか」
少年はしゃがんでいた岩場から、
すっと立ち上がったかと思うと、
もう3つ先の岩に飛んでいました。

「あ、待って」
女の子はまだ口をもぐもぐさせながら、
慌てて後を追いかけました。

最後の岩からぴょん!と降り立った拍子に
砂浜にぽとり、と落ちた白いハイビスカスを
優しく拾うと、
少年は女の子の髪に挿してあげました。

海と空が互いの碧さを競い合うのを
煽るかのように、
太陽は燦燦とその眩い光を放っていました。





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