Joker - 優しいが故に
先週の土曜日、公開されたばかりの映画「Joker」を観た。
最初から最後まで、ずーっと胸が痛かった。
いくつかの残酷なシーンはあるものの、そのシーンですら
寂しい思いに駆られてしまう・・・
ホアキン・フェニックスが演じたアーサーという、やがてジョーカーと
なる男の目が、いろいろなことを語っていた。
もう少し私が純粋だったら。
もう少し私が心優しい人間だったら。
私もジョーカーになっていたかもしれない。
なんでもかんでもお金、お金の世の中で、
身近に思っていた人たちまでもが、
私欲のために弱いものからどうお金を巻き上げようかと
思わざるを得ないようになってきている。
人間の心の奥底にある、決して綺麗ではないもの。
仮面の下に隠しているもの。
綺麗ごとではすまされない現実の数々と、
人間特有の陰と陽の部分を、122分の中に
無駄なくコンパクトにまとめた映画だと思った。
できるだけ多くの人が観てくれたらいいな。
そして、できれば一人で観てほしい。
たくさんのことを、あなたに伝えてくれると思うから。
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