ともだちってなにさ
「1年生になったら、友達100人できるかな」
という、衝撃的な曲がつくられたのは1966年でした。
※「一年生になったら」出典: フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)
この歌の影響は 現代にも続いており、
多くの親が、
「わが子に友達を・・(できれば、信頼でき、助け合える友達を)・・」
と 切望している気がします。
実際に、小学校の6年の間、
お友達のお母さんたちから、
「登校時は登校班があるから安心だけど、
下校時に1人で帰っている姿を見ると、胸がかきむしられるように辛い」
とか、
「今日の遠足を、車で通り過ぎるふりをして覗きに行ったけど、
お弁当を1人で食べている子がいて、
自分の子だったらと思ったら怖くなった」
などのセリフを 聞いたことがあります。
その理由について、尋ねてみましたが、
「安全面で心配」 ではなく、
「友達がいないわが子が 可哀そう」
ということらしいのです。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
うちの息子を振り返ってみると、
小学1年生の時に 学校で
「お友達を作るために、休み時間は教室から出てお外で遊びましょう」
という 御触れが でました。
もし、教室でゆっくりしていると、
先生たちから外に出るように言われるらしいのです。
その影響で、
「○○君たちが、一緒に遊ぼうって言ってくるけど、
急に戦隊ゴッコになるから、笑いながら叩かれる」
と、息子から告げられたのです。
息子は「きかんしゃトーマス」と「おさるのジョージ」
は見ていましたが、戦隊ものは見ていませんでした。
トーマスやジョージの中でも いざこざはしょっちゅうありますが、
相手に手を出すことはありません。
仕方ありません。
小学校のお触れによる影響を 息子が受けているので、
自衛しなければなりません。
そこで、
「休み時間になったら、
声をかけられる前に 走って外に出て、
校庭の隅にある倉庫の裏で、
時間がくるまで隠れてなさい」
と伝えました。
それを聞いた息子は パーッと笑顔になって
「そうする」
と答えました。
翌日から、
息子は倉庫の裏で
落ち葉と虫と遊ぶようになり、
家に帰ってくると、
虫の様子を 報告するようになりました。
たまに、姉の娘が、倉庫の裏に立ち寄り、
「座り込んで何かやってたから、安心した」
と報告してくれたりもしました。
1週間ほど続いた時、
いつも近くで 1人で遊んでいたお友達が
「一緒に遊ぼう」と声をかけてきたらしく、
それからは、
その子と 落ち葉と アリたちと遊ぶようになりました。
「ママ、僕にも友達ができたよ」
と教えてくれた時の 息子の表情は、
たぶん一生忘れられないです。