初めての友人宅訪問
娘が仲良くしている中国人の女の子の家に呼ばれました。
タイに来て以来初めて、人との交流です。
一軒家のお宅にあがって、
ダイニングテーブルに腰かけて、向かい合って自己紹介をはじめる。
相手の子のお母さんが中国語で話すと、その子が英語に訳す。
私が日本語で話すと、娘が英語に訳す。
通訳付きの交流が始まりました。
手作りの中国家庭料理を頂いた後に、
親子2組で 家の周りを散歩に出ることになりました。
歩き始めると、相手のお母さんがずっとスマホを触っているので、
私も黙ってその横を歩いていました。
少し前を娘たちが、楽しそうに会話しながら歩いていきます。
突然、お母さんがスマホの画面を私に見せました。
「あなたは私の初めての異国のお友達です。
私とお友達になってください」
と画面に日本語で書いてありました。
お母さんは、スマホの翻訳機で話したいことを入力していたのです。
感激しました。
私は、google翻訳を 日本語→中国語に設定し、
「私もあなたが初めてのお友達です。お友達になりましょう」
と打ちました。
母親2人が夢中でスマホを打ち合っているのを見て、
娘たちが駆け寄って、その文面を見て、
「キャーっ」と歓声を上げました。
自分たちだけでなく、お母さん同士が仲良くなるって、
相当なエキサイティングな出来事でしょう。
それから、お互いをなんて呼び合うか、という話題になり、
相手のお母さんが素敵なニックネームを持っていたので、
私も張り合って、「シンディとよんでください」と言うと、
私の娘が爆笑していました。
母親の突然の「シンディ宣言」は、さぞかし面白いだろう、と思います。
今通うインターナショナルスクールで中国人と日本人の生徒数の比は50対1くらいです。
中国人のネットワークがあるので、
中古車を探すときも、家を探すときも、困ったときは、いつでも聞いてね、と声をかけてもらいました。
その後、散歩を2時間くらい続けたのですが、
時々スマホを見せ合うだけで、ほとんど会話をしませんでした。
ただ、綺麗なお花を見つけたら、互いに耳の横に飾りあったりして、
それが、本当に心地よいのです。
今までは、ママ友との交流時に
「言い過ぎたかな。」「あんなこと言わなければよかった」
「あの言葉が気に障った」「言っていたことと違う」
などと思うことが結構あったので、
言葉が通じないことが、こんなにも楽で、心地よいのかと、
あらためて感謝した1日でした。