「自分の顔のタトゥー」を入れたら、誰にもナメられなくなった話
はじめまして。
天竜川ナコンと申します。
突然ですが、私はナメられやすいです。
たとえば、極力わたしは人を傷つけないよう、
悪意をぶつけないことを意識して生活しているのですが
そんな人畜無害な雰囲気が災いしてか、
「コイツは何をしてもキレないだろw」と逆に思われ、悪意をぶつけられることが多いと感じるのです。
こんな人生、もうまっぴら。
悔しい思いもたくさんしてきました。
「ナメられやすい自分をなんとか変えたい」
そう思うに至ったのです。
というわけで、
自分の顔のタトゥーを
腕にいれることにしました。
これが…
こうなり…?
※「顔」が入ったタトゥーが苦手な方は見ないでください!それ以外の方のみ、下へスクロールしてください。
こうなりました。
タトゥーという洗練されたファッションを通じ、自分の芋臭さを消したい。
また、ナメられないためには自分を強く持つことが大切。「強い自分の象徴」として、自分の顔をタトゥーとして入れるのがベストだと考えたのです。
※お金がないため本物のタトゥーではなく、タトゥーシールで代替しました
【早速、街へ繰り出そう】
「今までのオレとは違うオレ」になれたはずなので、早速、街へ繰り出します。
とはいえ、最近寒くなってきたので上着をちゃんと着て外に出ます。
タトゥーを入れ、メンタル的に「捕食者側」に回ることに成功したため、逆説的にタトゥーを見せびらかす必要がないのです。
「捕食者側」であればあるほど、「牙」は隠すものですからね。
…
新しい自分で街を巡り、気づいたことがたくさんあります。
●ふだん吠えるワンちゃんが吠えなくなった
●店員さんが小銭のお釣りを手のひらに置いてくれるようになった
●駅員さんに話しかけても「すごく面倒臭そうな顔」をしなくなった
明らかに扱いが変わっていることがわかります。
今回の取り組みは大成功だったのでは…?
でも…、でも…何かが虚しい。
「扱いが変わったのは、オレの力なのか…?」
「本当にナメられなくなったと言えるのか…?」
「オレはこのタトゥーにおんぶに抱っこで、ずっと生きていくのか…?」
ちげえだろ、全然ちげえ。
本当の意味で自分に自信を持てなきゃ、一時的にタトゥーの力でナメられなくてもすぐにまたナメられるようになる。
そうだ、河川敷を走ろう。
途方もねえ道を行こう。
終わりのねえ道を行こう。
誰にもナメられたくねえなら、
誰も到達できねえような場所まで
テメエの力で到達しなくちゃならねえ。
行けるところまで、
行かなくちゃならねえ。
当然オレは、運動なんか全然してねえ。
だからどうした。
昨日まで走らなかったオレが、
今日走り出しちゃいけねえなんて、
誰も決めてねえ。
一歩一歩、自分の足で前へ進んでいく。
自動車でも、飛行機でも到達できねえ。
「自分の足」でしか到達できねえ「境地」へ向かっていく。
日も沈んできたな。
財布は持ってねえ。
自分が今どこかもわからねえ。
でも、一秒前の自分よりも
前に進んでいることだけは確かだ。
地図は見ねえ。
自分の行く道は、自分で決める。
そう決めたのだから…。
…
【そして…】
通算10km走ることに成功。
「たかが10km?」と、マラソン経験者にとっては笑い飛ばされるかもしれない。
ただ、自分にとっては間違いなく、
過去の自分を超えた瞬間なのです。
明らかに前と比べ、顔つきが変わっています。本質的にナメられにくくなれました。
…
ここで一つ、みなさんに訴えてえことがあります。
自分でやると決めたことは全うする、ということ。
「自分との約束を守り続ける」そんな毎日や積み重ねが自分に自信を持たせ、しいては人にナメられなくなる一番の方法である、ということなのです。
ちなみに帰宅して腕のタトゥーを見たら、
色が落ちて消えていました。
もう「役割を終えた」ということなのでしょう。