自然界の物でデュエルしたら、都会で忘れかけていたことを取り戻した話
初めまして。天竜川ナコンと申します。
突然ですが、私はカードゲームが大好き。
しかし収入が低く、カードを買うのが難しい状況です。
なので今日は自然界にある物だけでデュエルし、
タダで楽しもうと考えたわけです。
当然、一人では遊べません。
知り合いの人に来てもらいました。
「自然界の物でデュエルって、何するんですか?」
「行き帰りのお金で、カード買えたのでは?」
積もる話は尽きないですが、早速森の中へ入って行きます。
【緑デッキの構築】
あたりを歩いて数分後…
オッ…、良いのあるジャン。
季節外れの紅葉を発見。珍しい。
「ピック」しますか(笑)
他も続々「ピック」していきます。
お〜い!早く「ピック」しねえと、俺が全部「ピック」しちゃいますよ〜?(笑)
???
緑デッキの構築は難し過ぎたようです。
次は初学者でも比較的かんたんな、
青デッキの構築をしに行くことにしました。
【青デッキの構築】
海に来ました。
「何でも良いから早く帰りたい…」
「とりあえず、拾えばいいのかな…」
「でも、綺麗な貝殻って意外と落ちてるんだな。」
「…」
「…」
なるほど。筋(スジ)は悪くネエようだ。
【デュエル・スタンバイ】
知り合いの人のデッキも完成したようなので、
いよいよデュエルの準備を始めます。
砂浜に「プッシュアウトゾーン」をスタンバイ。
この円の中に「ピック」したものを出し合い、
相手の出したものよりも綺麗なものを出せば勝ちです。
デュエル・スタート。
【1MOVE目】
こんな盤面(ばんめん)になりました。
「よくわかんないですが、その竹より、僕の貝の方がまだマシじゃないですか?」
うん、いいよ。俺の負けでいい。
俺の竹も綺麗だが、おめえの貝、綺麗だからな。
???
【2MOVE目】
「その紅葉、めちゃくちゃしおれてます。だから僕の勝ちで。」
うん、俺の負けでいい。俺の紅葉も綺麗だけど、おめえの貝も綺麗だからな。
「さっきから何ですか?全然勝とうとしてない」
自分が勝つことだけに、
囚われ過ぎたくねえ
たとえ利害関係にあっても、
相手の良いところは良いところだと、
認めてやりてえ
その上で、自分の価値を、自分で誇りてえ
「確かにそうかもしれない」
「ありがとうございます」
「今まで僕は、大切なことを忘れていた気がします」
【3MOVE目】
「僕の貝も綺麗ですが、あなたの葉?も綺麗ですね。僕の負けでいいです。」
いや、俺の葉?も確かに綺麗だけど、おめえの貝も綺麗だ。俺の負けで。
「じゃあ、二人とも、負けで!(笑)」
「そうだな(笑)」
「自然界の物でデュエルしたら、都会で忘れかけていたことを取り戻した話」
〜FIN〜
photographer:ユージン(https://twitter.com/yujin_note)