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「額縁(がくぶち)棒」で世界を覗いたら、つまらなかった日常が輝き出した話
はじめまして。天竜川ナコンと申します。
突然ですが、「自分の日常は他人と比べてつまらない」と感じてしまうことが多いです。
たとえばインスタを見ると、毎日楽しい景色に出会っていたり、素晴らしい人生を謳歌している人ばかり…。
それに比べて私はどうでしょう。一週間で一番見ている景色は、ベッドからの天井。被写体としてもこの有様。終わっているのです。
あ〜あ!俺の日常も、「額縁の中の出来事」みたいに素晴らしかったらいいのに!
あ〜あ!俺の日常も、「イケてる人の自撮り」みたいにキラキラしてたらいいのに!
ん…!?
一体何が…!?
うおお…!
まるで天の閃きみたいに舞い降りた、この発明品。名付けて「額縁(がくぶち)棒」であります。
その名の通り、額縁と自撮り棒を合体させたもの。
考えが正しければ、これが私をつまらない日常から非日常へ連れて行ってくれます。
早速、街へと繰り出しましょう。
…
たとえば、これを空にかざしてみれば…?
普段は通り過ぎてしまうような風景も、まるで著名な作家が描いた絵画のように味わいを増すのです。
たとえば、都会の路上で咲く花も…?
このように、色彩豊かな油絵のように情緒を増すわけです。
駅前の鳩だって、この「額縁(がくぶち)棒」を通して見れば
まるで前衛的なアートのように趣を増すのであります。
…
「額縁(がくぶち)棒」のポテンシャルに皆様も気づいたでしょうか?しかし、ここからが本領発揮であります。
たとえばスマホで自撮りするみたいに「額縁(がくぶち)棒」を自分に向けてみましょう。すると…?
なんということでしょう。ただの商店街が一転、私を中心に据えて作られた劇場のよう、名作絵画のよう。
駅前によくある噴水と収まれば、このような形に。この世界の主人公は自分。そんな気分にさせてくれるのです。
…
いかがだったでしょうか?
ここで一つ、皆様に訴えてえことがあります。
「日常はつまらない」と感じているのなら、決して日常がつまらないわけではない、ということ。
たとえば同じ映画を見ても、かたや面白いと言う人がいて、かたやつまらないと言う人がいる。結局のところ、世界の解釈は人それぞれ。自分次第なのです。
目に見える風景全ては、自分の人生と言う名の額縁に収められた作品。そう捉えれば、きっと何事もつまらなくはないはずです。
俺の日常は、つまらなくなんかない。
インスタ映えしなくたって、キラキラした人生でなくたって、日常は素晴らしい。
「額縁(がくぶち)棒」は、そんな大切なことを私に教えてくれました。