グラムロックってすごい
グラムロックって一体なんなんだ
これをやればグラムロック!という確固たる決まりはないのかもしれないとも言われてるね
ド派手な化粧にギラギラした服を着てロックしてブギしてたらそれはグラムロックなんだろうなーとわたしはぼんやり思っているというかそう言われているね
わたしてきにT・レックスがグラムロックっていうのは良くわかってないあんまりロック!って感じがしないからかなピンときてない
いやでもピンと来てる
どう考えてもロックだよ
どちらかといえばSweetの方がわかりやすくわたしの思うグラムロックサウンドに当てはまる
グラムロックサウンドなんてものはそもそもないのかもしれないが
わたしが初めてこれがグラムロックですと教わったのが志磨遼平さんが紹介していた、ロッキーホラーショーの曲のScience Fiction/Double Featureだった
その時はまだ好きなバンドなんて毛皮のマリーズとドレスコーズしかなかったからロックのことなんて何も知らなかった。ましてやグラムロックなんて言葉は聞いたことすらなかったから、これがグラムロックかーと思って聴くというよりは、志磨さんがおすすめしてるからきいてみよーみたいな感じで聴いた。そしたらなぜかすごく好きになった。多分これが初めて好きになった昔の外国の音楽。
それからは漠然と、自分はグラムロックが好きなのかなーなんて思って今日まで来てる
毛皮のマリーズだってグラムロックだし
やっぱりギラギラしてるのが1番かっこいい
あとこれはグラム好きに結びつくのかなー、昔から濃い化粧してる人が好きで、漫画なんかに出てくる綺麗な顔をしてる人が口紅をべったり塗ってる絵を眺めるのが好きだった
昔は口紅って女の人が塗るもんだと思ってたけど、グラムロックを知って、メイクをしてる男の人が人生に現れてからは、男性の方が骨がしっかりしてる分メイクや服が強く見えてカッコいいと思い始めた。わたしの好きなグラマラスがそこにあった。ド派手なものをド派手なまま着こなすのってなんてカッコよくて美しいんだろう。
そういう男性への過剰な憧れが生物学的に女である自分を生きにくくさせているんだろうとは思うけど、グラムロックのおかげで人生が楽しくなったとも思う。
性自認は完全に女性なんだけど、小学生の頃とかは男の子じゃない自分が嫌だったから男の子の服しか着てなかったし自転車も男の子用のカッコいいやつ使ってた。そんな格好で自転車に乗って公園行ったらあの子男なの?女なの?と知らない年下に笑われたことがある。なんだっていいだろう。
女でありながら男に憧れるって、自分でもどういう立ち位置でいたらいいのかわからなかったというか、幼いからわからないということを特に意識してはいなかったんだけど、とりあえず自分が女であるのは気に入らなかった。人形が好きだから自分が女の子趣味なことは自覚してたけど女の子のまま男の子でいたかった。親が買ってきた女の子らしい服は断固拒否していた。(特にパフスリーブ的なフワフワしたやつ、いまでも嫌い)でも中高と社会規範みたいなものに揉まれてるうちに自分は女性なんだと知らず知らずのうちに受け入れていた。性別二元論で語ってごめん。社会が悪い。ってことにしたい。
だけどグラムロックが人生に現れて、グラムというものを知ったら、これかーー!!!!!!!!!!!!となって、世界がひっくり返ったというか、元に戻った
男の人になりたい気持ちが強いから、女っぽい服は見た目が好きでも自分がそれを着ることが恥ずかしくて着たくないみたいな気持ちがいまでもずっとどこかにあったんだけど、
そうか、グラムロッカーの真似をすればいいんだ!
と気づいたらすべてがおさまるべきところにおさまりはじめた。男の人も女の人みたいな格好をして派手に楽しんでるグラムロックのファッションを真似するのはわたしの道理にかなっていた。
どんなにきらびやかな格好をしても、わたしは女性的なわけではなくあくまでも女性的なファッションをする男性の真似をしているだけなんだ、と言うことができる。
とはいえ、あんな派手な格好で外に出ることは特別な用事でもない限りできない。グラム・ロックの象徴であるマーク・ボランやデヴィッド・ボウイは元はモッズだったらしいから勝手にモッズはグラムロックの源流にあるということにして、モッズみたいな格好で妥協したい
だけど、メルカリでこっそり変な服を買うのはやめられない
家でひとり鏡の前でグラムロッカーに成り切って踊るんだ
男女のステレオタイプを取っ払って、みんなが自由に好きな格好をして踊れる日が来るといいなあと思います
グラムロックはその橋渡しになるんじゃないでしょうか。流行ってないから無理かな
なんか性の話になっちゃったけどそれは単なる後付けの理由かもしれない
それ抜きにしたってグラムロックバンドが大好きです。最近はスティーヴ・プリーストに興味津々。マーク・ボランは神様。ROLLYも神様。ゲイリー・グリッターの良さを理解するには少し時間がかかりそう。まだまだ全然知らないことばかりでお楽しみが無限大です。