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2月から始めた私の教採合格プロセス〜まだ間に合うよ大丈夫!②〜

 こんにちは、お久しぶりです。更新が随分と間が空いてしまいました。申し訳ありません。

 今回は前回予告させて頂いた通り、教採の二次試験について書いていこうと思います。

 多くの教採経験者の方々は口を揃えておっしゃると思います。


「二次試験の対策は一次試験前から同時進行で行うべきだ」

「一次が終わってからでは遅い」


もちろんその通りです。取り掛かりが早いに越した事はありません。しかし私のリアルをお伝えしますと。。。

一次試験後、もっと言うなら一次試験合格発表後に初めて取り掛かりました


 一次の勉強にいっぱいいっぱいになってしまい、どう頑張っても二次対策のことを考える余裕がない。。。

今は一次の勉強にフル稼働させたい。。

とりあえず一次が不安でしかない。。。


一次のことだけでパンクしそうなのに、二次のことを考え焦ってしまうと、どっと気が重くなり、途方に暮れてしまう方もいるかもしれません。精神的に追い込まれすぎると本来できることもできなくなってしまう可能性があります。

私もそうでした。

 私は教採一次前2ヶ月ほどになると、極度の不安と自己嫌悪から鬱寸前に達し、ご飯を食べられない日が続きました。毎晩のように熱発し、眠れず、体調が日に日に悪化していきました。

 通常の何倍も何万倍も精神的な負担を感じてしまう人が少なからずいることを私は知っています。そんな方にぜひ、私が終わってみてしか分からなかったこと、この口から(この手で?)お伝えしたいのです。

そんな方は、まず目先のことを着実に取り掛かることが第一です。一次終了後から二次試験まで、大体1ヶ月かそれ以上あります。そこで本気を出せばなんとかなります。大丈夫です。

もちろん一次と二次と同時進行できる方々は素晴らしいです。私の周りにもかなり前から時間的余裕を持って二次試験の対策に取り掛かる友人をたくさん見ました。それは私が成しえなかったこと。とても尊敬します。しかしもし当時の私のような、今でキャパオーバー寸前の人がいるのなら、その限界を超えて欲しくない、と心から思うのです。


要領が良い、悪い、という言い方をよくしますね。私は「悪い」です。悪すぎてすぐに切羽詰ります。挙げ句の果てに何もかも投げやりになり、本来できることもできなくなります。困ったものです。要領が悪い人にとって先のことばかり考えるのは苦しいです。まずは直近のものから一つ一つ、それが最も精神的負担を軽減しながら着実に進んでいける道です。


友達がもう二次試験の対策をしているのに私は何もしていない。。

どうしよう。。出遅れてる。。

でも何から手付けたら良いのか分からない。。


不安ばかりが募っていくのは恐ろしいことです。まずは一次試験合格のために全力を尽くしましょう。二次試験については一次が終わってから頑張っても何とかなります。


 さて、随分と前置きが長くなりました。ついつい喋りすぎてしまうのは私の良くないところですね。

 これから本題に移りますが、二次試験は自治体によって試験内容が異なるので、話を絞って述べていきたいと思います。


 二次試験に臨むに当たって、誰もが共通して通る道が「書類作成」と「面接」だと思います。そこで聞かれる内容は色々だと思いますが、まず念頭に置かなくてはならないこと

純度100%の素直な事実を述べる

どうしても、少しばかり良く見せたい、良く評価されたい、ちょっとしたサープラスを付け加えたくなることは誰にでもあると思うのですが、相手は人を見る目が特に長けた、教育者のベテランです。文面で、面接で、全てを見抜かれるでしょう。

特に教員採用というのは、人間性第一の評価です。多少の落ち度が誰にでも存在するなんてことは言わずと知れたことで、何より姑息でない、素直な人ほど信頼性があり、人間味のある教員として採用されるのではないかと思います。採用側は、「一緒に仕事がしたい」と思う人を採ります。失敗には素直に向き合い反省し、改善していける人とこそ、ぜひ一緒にチームとして働きたいと先輩方は思うでしょう。

 決して100%の完璧人間が求められているのではなく、短所に真摯に向き合い、それをどのように改善しようとしているか、そこのところに最も焦点が当てられ、人間性が見られているのだと思います。

 「あなたの短所を教えてください」

と聞かれた場合は要注意です。忘れてはならないのは、伝えた短所に対して、どのように改善していくよう努力するか、という具体的指針を合わせて述べることです。そこを見られていると言っても過言ではありません。

事実でないことを伝えることはもってのほかです。純粋に自分と向き合い、素直な気持ちで筆を進め、言葉を発して欲しいと思います。

 そして、これが最も重要なことだと思います。

教員採用試験は個性を見せる場でなく、無難を見せる場

 ユーモアのある学校の先生って魅力的で人気者になれるようなイメージがありますよね。そのような才能がある人は、実際に教員になってから、その力を存分に発揮するべきだと思います。

 しかし、教採の場面で、ユーモアを全面に出す必要はありません。「目立つ受験者」になる必要はありません。何とか印象付けようとする必要もありません。

「この人は無難な先生になれそうだ」

という印象を持たせられば、合格できるのです。もちろん、教員として必要なコミュニケーション能力、明活さ、は大切です。しかし、例えば、自己推薦書の限られた字数に風変わりなことを書いたり、面接で披露したりしても、それを「魅力的」だと評価される可能性は極めて低いのが教員採用試験という場所です。そして、必要な誠実さを評価されるタイミングが失われてしまいます。「おもしろさ」を持たせる必要はないので、聞かれたことには律儀に答えることを意識しましょう。


 次に、

「チーム学校」

という考え方を常に持つことの大切さについて述べたいと思います。これは極めて有効です。というのも、学校経営の根幹にあるのはいつも「チーム学校」の考え方だからです。

いじめ、不登校、保護者関係、学校経営には常に様々な問題が立ちはだかっています。そのどんな内容について聞かれても、最終的に最も重要となるのは「チーム学校」として連携して問題に向かう姿勢です。

 私は面接で、次のように「いじめ」についての問いがなされました。


あなたのクラスでいじめがおきました。どのように対処しますか?

私は〇〇します

なぜなら・・・。

それでも実際には解決しない場合があります。その時はどうしますか?


ここで面接官が見ているのは、

「チーム学校」で協働する姿勢を持っているかどうか

です。

迷わず「チーム学校」という言葉を出し、協働で立ち向かう姿勢を見せましょう。

「チーム学校」

大切なので何回も言います。これは教員として、どんな問題にも共通して大切にせねばならない考え方です。いつでも引き出せるよう、ぜひ日頃からこの考え方を頭に入れておくようにしましょう。

 あと一つ、非常に重要だと感じたことをお伝えします。書類でも面接でも共通する内容ですが、質問に対する答えを真っ先に述べるということです。

例えば、


〜と言った場合、あなたならどうしますか?

私は〜します。

なぜなら・・・

というのも・・・

あなたは担任を受け持つことになったらどんな学級を作りたいですか?

私は〇〇な学級を作りたいです。

その理由は・・・


という形で、まず質問に対する返事をはっきりと述べてから、そう思う理由、背景などを具体的に述べていきましょう。これをしなければ、採用側は、「結局の答えがはっきりしない」、「わかりづらい」、というようなマイナスな印象を受けてしまいます。ある程度の具体性、根拠づけられた意見は必要不可欠ですが、まずは、主張をクリアに提示するようにしましょう。

 

 あとは、教員としてふさわしい人材だと評価してもらうため、緊張の中でも、終始笑顔で明るい表情と声で面接に臨めるよう、イメトレを頑張りましょう。

 私は新型コロナウイルスの関係で、マスク着用での面接でしたが、顔半分が隠れていても、自分の中での150%程度の声量と笑顔を意識して臨みました。ありがたいことに、「素敵な笑顔ですね。」とお褒めの言葉を頂くことができました。明るい印象を持って頂くことも出来たと恐れながら自負しています。

小さい声

暗い表情

教員になる者としては致命的だと言えます。例え自信がなくても、緊張していても、不安でも、その中でぱっと明るい雰囲気を醸し出せるような練習をしておくことが大切だと思います。


 「模擬試験」が科せられる自治体も多いかと思います。私の受験した自治体も模擬試験が大きな配点を占めていました。

ここで意識したいのは「教員らしさ」です。

模擬試験をすることで、試験官が、「実際の教員が授業しているような光景」を思い浮かべられたら合格です。

分かりやすい授業

手の込んだ授業

を組むことこそ合格、だと思いがちになりますが、

内容より雰囲気

だということを押さえておいて欲しいと思います。内容はどうでもいいとは言いませんが、内容の良し悪しにこだわりすぎることなく、何より、本当の先生のように明るく、楽しげに、生徒がそこにいることを想定しながらやり尽くせられたら、それで十分だと思います。

ただ一つ注意して欲しいのが、「一方的にならない」ということです。限られた制限時間につい焦ってしまいがちになりますが、頭で思い浮かべる子供たちとの対話を感じながら、授業を行うことが大切です。そうすることで、試験官はより、本場の授業の雰囲気を感じ取ることが出来るだけでなく、「子供主体」、「子供を生かす」授業を出来る人材だと評価されることができるでしょう。それが結果的に、高得点につながると思います。

自身の教育実習を思い出して、「楽しく堂々と」できれば何も恐れることはありません。


 二次試験対策は、仲間との助け合いが生命線です。教員採用試験で聞かれがちな質問内容というのはおおよそ範囲が決められています。数々の質問に触れ、練習しているうちに

「なんとなく聞かれそうだな」


という内容がわかってきます。一緒に受ける仲間と、過去問や、書店の対策本などを利用し、繰り返し問題を出し合い、答え合い、フィードバックし合い、より良い答え方を共に考え、一緒に上手になっていきましょう。大学の教授の先生方にお世話になることもかなり有効です。先生方は専門的な視点から、ピンポイントで、より良くなるための改善策を下さるでしょう。周りの助けを借りながら、そして自分も周りを積極的に支えながら、楽しく練習を行い、本番を迎えてくださいね!


 人事課の者でも教育者でもなんでもない、たかが一つの主観に過ぎませんが、私が辿ったプロセス、そしてその中で得た見解をお伝えすることで、少しでも受験を控える方々のエッセンスになればと思い、二回に分けて、発信させて頂きました。

 ご自分で取捨選択し、捨てる意見は捨て、もし参考になる事柄があればぜひ参考にして頂けたらこの上なく光栄に思います。


 教員採用試験、人それぞれ臨み方は異なるでしょう。私は正直かなり苦しみました。しかし、当たり前のことですが頑張った分、合格したときの喜び、終わってみて初めて得たもの、これは何にも変えがたい価値があります。

 教員採用試験は自分との闘いです。もちろん、仲間との助け合いも大切ですが、自分と人とを比べる必要は一切ありません。

対策方法、勉強時間、進捗具合、自信の度合い、点数、できばえ、倍率、結果、一つも比べる必要はありません。ただ自分が合格することを見据えて前進するプロセスで成長するのみです。

 教員に関しては、例え不合格になっても教員になる道が十分に残されています。合格しなくても死にはしません!笑

ただ、自分で、やることはやった、という満足感のもと一連の試験を終了することができれば良いですね。

 自分が後悔しないよう、自分が笑えるよう、しかし自分で自分を苦しめ過ぎない程度に、最後まで走りきって欲しいと思います。いいえ、走り切る必要なんてないですね、燃料尽きてしまいます。ゆっくりでいい、立ち止まってもいい、少しずつゴールに向かって前に進んで行ってください。

 毎日頑張る皆さん。本当にえらいです。頑張る自分を自分が一番認め、褒めてあげられる存在になってください。

 大変な時代の真っ只中で、未来のために努力する皆さんを応援しています。努力が合格という形で実る日が来ますように

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