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Twitterのフォローを外した人へ。

あなたは、誰を見返してやりたいですか?


自分をふった高校の初恋の人。

渾身の作品にたいして「お前は才能がない」と吐き捨てた編集者。

Twitterのフォローを外していた友人。

自己紹介をつまらなさそうに聞く飲み会で出会ったブス。


俺のことをつまらないとレッテルづけた人々へ。あなたたちは10年後、後悔することでしょう。表舞台で活躍する俺をみて「あーこの人どっかで見たことある。確かあの時にみたような…ああ、仲良くしておけばよかった。そしたら友達に自慢できたのにな」と。そして中には俺に連絡をしてくるやつもいて、それを当然のようにシカトする俺の対応に、良好な付き合いを続けなかった過去の自分を恨むだろう。いや、恨むような、そんな圧倒的な作品を残してやりたい。たとえTwitterのフォローを外した友人がふたたび俺のことをフォローしても、俺はフォローを返さないだろう。そういうことだ。まだ表舞台に立っていないプラチナの卵である俺を見限った自分の審美眼のなさを憎めばよいのだ。


俺の見返しは、彼らが手のひらを返すことで達成する。俺の真反対を向いて眼中にすらおさめようとしてなかった奴らが、一斉に俺へ憧れの眼差しを向け、思い返せばあいつは出会った頃から特別な男だったと回想する。人々は、圧倒的な結果を残した人物は、誰しも天才だったと思い込みたいのだ。成功した人物を凡人だと仮定して、結果を残せていない凡人である自分を見れば、自分の努力不足や頭の悪さを裏付けてしまうからだ。人々は自分を守るために、成功者を天才だと決定づける。


俺は天才なのか、凡人なのか、そんなのわからない。ただ言えることは、世の中に存在しなくてはならない最高作品を、俺は作ってしまうということだ。それは運命によって決まっている、予知能力はぼくの頭に搭載されていないが、そんな気がする。タイムマシーンに乗って未来の自分を見て見たいものだ。たぶん満面の笑みで自分の人生を歩んでいるのだと、思う。そう信じないと、目の前の現実を、乗り越えられない。


俺もいつかは、何者かになりたいのだ。「何者」とは、お金を稼げて、女の子にめちゃくそモテて、インタビューの依頼が当たり前のように来て、ファンが何万人もいて、自分の放つ言葉に周りの人が天才だと嘆くような能力をもった者。吐く言葉すべてがおれの世界観に浸っている、そんな言葉を瞬時にだせる者。


俺は、俺を見捨てた人、たいしたことないと見限った人、つまらないというレッテルを貼り付けた人、彼らが人生最大の後悔を憶える結果を叩き出してやろうと。性格があまりよくない俺は、そう思うんです。

#エッセイ #コラム



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