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出会った心に残る人々(1)

子供幼稚園の頃。近所で
いつもリカちゃん人形を
フルセットで持ってくるHちゃん
もしくは、最新の人気の
おもちゃ持参。

家は歯医者さんだから
豊かなオタクの女の子。

リカちゃんを
貸してあげるから
私のゆうこと聞いて。
気に入らなければ
もういい、と
人形返して。と帰る。

だんだん子供も
遊ばなくなってきたり…
だんだん
避けるように…と
話だけ聞いていました。

うちは直接関わりは
あまりない距離でしたから

小学6年生のとき、
初めてその子とうちが
同じクラスに
なりました。

優しくて美しいHちゃんのママが
あるとき 
『幼稚園一緒でしたね』と話して
こられました。

『ウチの子、幼稚園の時に皆から
いじめられていていつも
仲間はずれだったんです…
でも、今は明るくなって
良かったです。』と
涙目になりながら
話されていました。

まわりからは体が大きく、
いじわるな子と
言われていました。
お母さんの感じた
そんな様子とは
真逆だったのです。

人から見たその子、と
お母さんの感じてるその子が
違うのは多少はありますが

こんなに極端に違うのも
印象的で
とても驚きました。

でも、愛情たっぷりのお母さんだから
そんなに悪い流れは
ないだろうと 思いどっかで
ちゃんと帳尻が
合うんじゃないかと

ちょっとホッとした
気持ちになりました。

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