成人式と暴れるヤンキーと宗教の本
成人式がありました。
とてつもなく行きたくなかったんですが、着物が用意され美容室は予約済み、親戚は皆待ち構えている。という状況だったので、出るしかありませんでした。「出たくないです」と言う度、母の顔が曇るのがわかります。ごめんて。
何故行きたくなかったかというと暗めの学生時代だったからですが、今はどうでも良いですね。
寝不足と吐き気をミンティアで噛み殺しながら、久々に会う友人と話していると、遠くにトラウマ人(トラウマんちゅ)が!しかし、友人と着物と化粧はすごいですね!武装のおかげか大丈夫でした。
喋っていたら祝典が始まっている!遅刻で席につくと、地元の議員の方々が祝辞をそれぞれ述べています。何人いるんだ…いつ終わるんだ…すると!大変元気よくお返事をする集団がいました。
ヤンキーです!きました!既に警察や実行委員が[静かにさせろ]と指示だししておりましたが、彼らは自撮りや声援をおくるのをやめません。最後に成人代表が挨拶をしているとヤンキー達から「かわいい~!」の声。ライブかと思った。確かに可愛い。可愛くてよかった~!容姿批判をされると聞いているこっちまで傷つきますからね。しかし、大人の動きを察知したヤンキーはギラギラした袴で退場して行きます。ここで捕まるわけにはいかないのです!アツい!
式典も終了し、成人がごったがえすなか退場したはずのヤンキーが現れました!酒を片手に!招待状の葉書には酒類持ち込み禁止と書いてあったはずですがやるなと言われることをやるのがヤンキー!警察がマネージャーの様に付き添っています。「わかったわかった」と言いながら人の中心に向かう彼ら。何がわかったのでしょう。
人間が多すぎてヤンキーを見失った私ですが、いざ帰ろうかとしているとヤンキーがパトカーに連行されているではありませんか!また警察に対して「わかったわかった」と言っています。絶対わかってない!するとバンッという音が!銃声!?
違いました。ワインボトルでした。
紫色の液体が広場に広がっていきます。周りからは「振り袖が…」の声。レンタルだとしたら弁償ですよね大丈夫なのだろうか。
心配していると手元には分厚めの本が!いつの間に!?すると目の前で優しげなおばさんが「いい本だから」と言い捨て、その他にも配り歩いていきます。呆然としていると友人から「いいな~!」と言われました。いい本らしいからな…
もらいに行ったら?と言うと「わかった!」と振り袖のままかけて行きます。しかし、本配りおばさんは断られながらもノルマを達成しようとはや歩き。めげない!友人はおばさんもびっくりする勢いで追いかけ本をねだっています。それをめっちゃほめるおばさん。普段ならありがたいお話のひとつでも聞かせるんでしょうが、まだまだ在庫があるみたいなので足早に去っていきました。
ヤンキーが連行されている間、警察が手薄なためおそらく許可されていない布教活動をする宗教団体。水面下?いや水面上でいろんなことが起きています。カオス。疲れた私は母が待つ車まで歩きます。爆音で街宣車っぽい音楽を流すヤンキーの車とすれ違い…(お友だちが捕まってるぞ!)在庫補充のため分厚い本を大量に手にする信頼できそうなスーツの男性とすれ違い…(手持ちが空いたおばさまがいるぞ!)
遠くに母が不安そうに立っています!お母さん!やっと会えた!しかし手元には例の本!なにやら母の周りだけ人がいません。私を待っている間にもらいそのまま立っていたため仲間だと思われたらしいです。かわいそうに…ごめんて。
成人式結果的にめっちゃ面白かったので、成人する予定がある人はぜひ行ってみてくださいね。私はもう行きたくありませんが…
嬉しすぎます!