君の本心放り投げておいでよ。



こんばんは。


本日は、2018年10月24日発売されました6枚目のアルバム『STARTING OVER』に収録されております、『キャッチボール』を考察していきたいと思います。






前回の記事(上記リンク先)でも、最後の方に少しお話しさせていただいていたのですが、



非凡の花束とキャッチボールの世界線は繋がっているのではないか?



と個人的に思っていまして。



こちらの記事と前回の記事を両方読んで頂くことで、より一層楽曲を楽しんで頂けるような内容になっているかと……思いますので………ハイ………


宜しければお付き合い下さい!!!




では、始めていきましょう!!!




今日も1日が終わる
伝えたい言葉の3割ほども伝えること出来ないまんま
君とまたバイバイ
僕の口が言っているけど
僕の気持ちとは無関係な空振り三振みたいな会話ばっかだ
君も心当たりあるかい?



”君”と共に一日を過ごして、気が付けばお別れの時間。


在り来たりな世間話や、中身の無いくだらない話ばかりして、本当に伝えたかった話したかったことはいつも伝えきれずで、もしかしたら”君”も本当に話したかったことがもっと他にあったかもしれないのに……なんてことを”君”と別れたあとに思って後悔してしまう。



不器用か。下手くそか。笑



しょっぱなから高橋優全開だわ。(めちゃくちゃ褒めてる)






出来るだけずっと一緒にいたいけど
僕らの一生はきっと一人ずつ別個
人口密度高くても孤独な心が揺れ動くこの街で
出会えているだけでだいぶラッキーかもしれないなんてニヤけてる



本当はずっと一緒にいたいけど、”僕”には”僕”の生活があって、”君”には”君”の生活があって、普段は過ごす場所も、見える景色も、関わる人も、全然違う。



沢山の人が行き交っていても、常に孤独感と戦っているような日々の中で、こうして同じ場所で、同じ景色を見て、同じ時間を共に過ごして、少しでも気持ちを通わすことができるってだけで嬉しかったんだろうなと。




君がいつもがんばって がんばっていることをとても知ってるよ
それを悟られないためにおどけていることも
誰かのために泣いて 傷ついたあとの世界一の笑顔で
たまには僕の空振り話に君の本心放り投げておいでよ



本当に伝えたかった言葉っていうのは、この言葉だったんじゃないかと思ったんです。


”君”が頑張っていること。


人知れず傷付いて涙を流していること。


それを表に出さない強がりな部分も、


”僕”はちゃんと知っていること。




そんな”君”に対して”僕”が出来ることは、”僕”自身が経験した失敗を笑いに変えて”君”に話すことで、”君”が笑顔になってくれればいいし、「実はね…」って”君”が自ら本心を打ち明けてくれたら嬉しいなっていう、ちょっとした願望も混じってるのかなって思ったんですよね。


それが”僕”なりの励まし方で、優しさで、愛情なのかなと。




規制線の向こうにブルーシート
平穏な風景一変して
不穏の影が覆いかぶさってて
胸がざわついて立ち止まる
被害者が君じゃないように
加害者も君じゃないように
咄嗟に祈る利己主義な本心
誰かの悲しみ尻目に



ここの部分で、おそらく誰もが持っているであろう表に出すと不謹慎だって思われるような感情を表してくれているような気がして。




例えば、テレビで大きな事故のニュースが流れてたとしますよね。



それが自分の大切な人の生活範囲内だったら、めちゃくちゃ心配するじゃないですか。



自分の大切な人が無事であって欲しいって思うじゃないですか。





そう考えてるときって、実際に被害にあってる人のことって考えてないですよね?




考える余裕なんてないですよね?




一つの思考も見方を変えると善にも悪にもなっちゃうんですよ。




大切な人の無事を祈るのは善なんだけれども、誰かが犠牲になっているという事実を並べると悪になりゆることかもしれない。




ここの部分でちゃんと綺麗な感情だけじゃなくて、ちょっと醜い感情も描かれているというか。”僕”の不完全さとかが描かれてるように思うんですよね。




だからこそ綺麗事のように聞こえがちな言葉が、ちゃんと重みのある言葉に変わってリスナーの心に刺さりやすくなるんじゃないかと思います。




なんでかな想いとは違う方へ
バウンドして掴めないのが人生で
高く飛んでったボールはフェンスの向こうの家の窓破って怒鳴られる
なんてことのない今日がだいぶラッキーだったんだなーって
あとあと気付く



なかなか自分が思い描いてた通りの人生にはならなくて、良かれと思って発信したモノが、意図せず悪い方に捕らえられて非難される。


自分が伝えたいことと、相手に伝わることとの間にズレが生じる。


誤解を解こうとするけど上手く言葉に出来なくて、また新たな誤解を生んだりして。


言葉にしなきゃ想っていないのと同じように思われてしまうんじゃないかって負のループに陥ってしまうんですよね。



なんかヤキモキしてしまう、どうも拭きれないこの感じ。




平穏に過ごせた日が、恋しくなってるんじゃないかな。




そしてまた落ち込んで いやなって すべて投げ出したくなるけど
付け焼き刃で乗り越えてるような毎日でも
明日はきっと…なんて 気休めの言葉をまだ少し信じてる
同じような孤独でもし君も今どこかで泣いているなら尚更



本当に伝えたかった意味が伝わらず、受け取り手の見当違いだということにも気づかれないまま”僕”に向けて投げられる凶器。傷付けられても尚、己の刃でなんとか戦い続ける日々。


「明日はきっといい日になる」



藁にも縋るような行為に見えるかもしれないけれど、信じることで明日は何か変わるかもしれないという期待を抱いているようにも見えますよね。



もしも似た境遇で”君”も戦っているのなら、”僕”自身と同じように「明日はきっといい日になるよ」って言葉を”君”に送りたいんじゃないかなと。



君がいつもがんばって がんばっていることをとても知ってるよ
それを言われても認めやしないんだろうけど
誰かのために泣いて 傷付いたあとの世界一の笑顔で
たまには僕の空振り話に君の本心放り投げておいでよ


ここでも”君”の強がりな部分が出ているなぁと思います。


頑張っていることを自分では認めてあげられない”君”だから、それを”僕”は否定したくない。



”君”が頑張ってることをちゃんと知っているんだよという言葉を、敢えて”僕”は”君”に伝えなかったんじゃないかと思います。

本当の気持ちが”君”に伝わらないまま誤解されたくないからこそ、安易に言葉にできなかったんじゃないかと。




一人で抱え込む”君”だから、”君”の支えになれるように、”君”が少しでも楽になれるように、強がって話してくれないかもしれないけれど、”君”が溜め込んだ本当の気持ちを吐き出すキッカケになるように、”空振り話”をしたんじゃないかと思いました。




本当めちゃくちゃいい男だよォ………😭





とにかく頑張り屋さんで明るく振る舞ってるけど、本当は一人で抱え込んでて、とても傷つきやすい女性を支えてあげたいと想っている、とにかく不器用で口下手だけどめちゃくちゃ愛情深くて優しい男性の唄のように思います。




惚れてまうやろ〜!!!!!!!




ですよ本当に。笑



本当最高すぎるから、これからも沢山ラブソング書いて欲しい。(切実)






前回に比べてアッサリしてるような気がして、これでええんか?って思ったりもするんですが…いかがだったでしょうか………



(多分これぐらいでちょうどいいって思われているように思う……)





次回はaquariumにしよっかな〜って思ってます。




『STARTING OVER』収録曲が続いてるんですけど、全然縛りとかしてなくて。




たまたまグッときたのがこのアルバムに収録されてる曲だったってだけなんですよね。笑








まだまだリクエストや感想等募集しておりますので、是非コメントに残していただければと思います!




それでは〜!!

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