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素晴らしい曲を紹介:ISSUGI「Twice In A Lifetime」


「聖者でも賢者でもない やりかけのLifeを俺はやり遂げる毎日
I do that.」

これは本日紹介する曲のHook。

この曲はISSUGIというHIPHOPアーティストの
「Twice In A Lifetaime」という曲。

2023年発表のシングルカット。

HIPHOPが好きな人ならISSUGIのことは承知のはず。


ISSUGI

東京出身。「16FLIP」名義でビートメイクもこなす。
MONJU(仙人掌、Mr.PUGとのグループ)、
SICK TEAM(5lack、Budamunkとのグループ)
としても活動。
リリシスト。
コンスタントな楽曲発表、強いオリジナリティ。
ISSUGIの登場以降、ISSUGIやMONJU風なアーティストが増えた
印象。それくらい影響力のあるアーティストだ。


冒頭に紹介したHooKは非常にクール。
このHookには続きがある。

微かな痛みを抱え やりかけのLifeに俺はかけてみる毎日

ISSUGI「Twice In A Lifetime」

クール。

このHookからは、
自分を過大評価せず、やるべきこと、与えられたことを淡々とこなしていく姿勢や、紆余曲折ある人生の中で、時にダメージを負いながらも、自分のポリシーを掲げ、己の道を歩んでいく姿勢が感じられる。


そして、Hookがクールなうえに、Verseもかなりクールだ。

足枷と重くなった鎧は脱ぐ 俺を満たすのはFameより自分
Life's A Bitchさ飽き飽きしている
でも上がりたいって吐き出し生きてる

ISSUGI「Twice In A Lifetime」

人生は自分との闘い。
その様がかっこいい。


何故この曲を紹介しようと思ったのか。
それは、昨日、仕事の同僚からこのようなLINEがきたことがきっかけだ。

”なんでこんなに頑張って働いているのに上司は適切に評価してくれないのか?上司はどうかしている。わかっていない。馬鹿な部下が多いから、私がその分をカバーしてやっているというのに。信じられない。あの人(上司)も馬鹿なんだろうな。”

この人からはこの類のLINEが度々送られてくる。
愚痴+悪口が定例だ。

この人はいつも他者の評価のために身を粉にしている。
上司の評価を得たい、同僚や部下にすごいと言われたい、
これがこの人の原動力だ。
他者評価をモチベーションにすることが悪いとは言い切れない。
ただ、それがモチベーションの100%になっているように見えるので
滑稽に思ってしまう。
頑張りを認めている人もいるし、この人を嫌う人、無関心な人もいる。
これは誰に当てはめても当たり前のことだ。
ただ、自身を嫌う人、無関心な人からも称賛を得ようと身を粉にしている。
これはいつまでたっても報われないパターンだと思う。

案の定、100%の称賛は得られない。
そして、それに対して怒る。加えて、称賛しない人々んお悪口を言う。
非生産的というか、失うものが多いように思う。

既に上司から素性を知られているので昇格は難しいし、
この人の欲する評価は得られない。

この人は他者の評価が先で、自分の身の振りはおざなりだ。
頑張り方が少し捻じれてしまっている。
だから度々膨れた風船に自分で針をつきつけてしまい、パンクする。


私は職業上(ソーシャルワーカー)、何故この人はこのような思考になったのか?と、その過程を考えてしまう。
この人のことは好きでも嫌いでもない。
ただ、どうしてこうなった?と思ってしまう。

若き日に承認されたい人から承認が得られなかったのか?
はたまた、それ未満の状況(馬鹿にされるなど)を度々体験していたのか?

私もかつて承認欲求野郎だったから、少しこの人の気持ちもわかる。

けど、それじゃあ本当の自分の人生は開けない。
それどころか失うものが多すぎる。


まずは、自分のやるべきこと、自分のやりたいことでもいい、
誰かの助けになることなら尚いい。
対価ばかりを求めないで、そんなことに夢中になっていれば
後から評価はついてくる。

「Twice In A Lifetime」はそんなことを教えてくれる曲。
ISSUGIはまさしく自分を高めることや仲間をHook upすることで
称賛を得てきたアーティスト。

学びが多い。



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