「自己中心的」の解説
この言葉の意味を正確に把握すると一般的な使い方に対して違和感を覚えると思います、それを感じてほしいので言葉の解説をします。
短時間で読めてシンプルに誰にでもわかりやすい形でやりますね。
自己中の反対は何?
自己中(自己中心的)には反対の言葉がありません。
無理に反対を作ってみましょう。「他者中心的」の出来上がり。
出来たのはいいですが、他者中心的と言えばそれは中ではなく外になり他者外心的というわけのわからんことになります。
円の中の心、円の中心ならわかりますが、円の外の中心ってどこにもありません。
自己中は反対の言葉がない理由はいくつかありますが、例を出すと黒の反対は白で中間は灰色ですよね。両方の性質を持ち黒でもないし白でもない。これは確実に理解できると思います。
奴隷と主人の中間
もう一つ例を出します、支配すると主人と奴隷の関係が生まれます。では奴隷と主人の中間を作り出すにはどうしたらいい?つまり奴隷であり主人であるかつどちらでもない。
答えは自分自身を支配すればいい。
自分と他人の中間
では準備が整ったので本題、自分と他人の中間は?
自己です。行為者が自分で対象が自分自身ということです。
イメージするなら尾を噛む蛇ウロボロスあたりです。
この自己中心的という言葉は自己(他人と自分の中間)と中心(全体の真ん中)というバランスで成り立っています。
ですので悪いイメージで語られる自分のことしか考えないというような自己中は、自己中ではないということです。このことから自分中心主義と自己中心主義はまったくの別物です。
自己中の反対がないのは、自分と他人で対立しているちょうど中間、中心、境界だからです。X軸とY軸が交わっている原点の中心にも近いかな。
最後に
説明が抜けてたり間違った箇所がございましたらコメントで指摘していただけると幸いです。わかりにくいところをしつこいほど詳しく説明しすぎて冗長に感じてしますかもしれません、そこのところはすいません。