メンヘラの絵描きうた
一度も飲んでない記憶にない
麻薬が効いてる
もしかしたら切らしてる
違うなぁぜんぶ
どこからが幻覚で理想で夢で
妄想で現実なのよ
いかれた世界にいるフリをしていたら
だれでも優しくしてくれる世界だ
スパイスカレーの匂いだけだ愛せるのは
じっとり汗をかきながら
鼻に通る記憶が掻き消される
活字は三行くらいまでしか
読めなくなった
頭は働かないし目が回っているから
あっちの世界に行かないと
あたしは生きられやしないっていうのに
どうしてここにはなんにもないのよ
何がホンモノだっていうの
違う違うっていうなら
何がホンモノかちゃんと
掴めるように見せてみてよ
じゃなきゃ嘘つき嫌うだけだよ
メンヘラが聴く曲あたしも好きだよ
メンヘラは可愛いよ
ひとりじゃ生きられないっていうんだもん
バカだよね
だれだってひとりで生きられないのに
それにつられて強いフリしているのが
本当のメンヘラちゃんだって知ってたかい?
だっるい甘さのプリンには
しっかり苦ぁいカラメルソース
これが最高でなによりだいすき
死ぬ前に絶対食べるんだって決めてる
消して消して消して白いページ何度も
自慢の腕でその笑った顔を撃ち抜かないと
傷付けないといけないのに
あたしはとってもとっても優しいから
だれにもバレずにちゃんと
美しい赤黒い絵を描くんだ
だれにも見られないように
美しい赤黒い絵を描くんだ
だれにも褒められないように
美しい赤黒い絵を描くんだ
だれにも否定されないように
美しい赤黒い絵を描くんだ
ぎっしりポエムを書いたキャンパスの上に
だれにも見られないように
美しい赤黒い絵を描くんだ
だれにも否定されない
だれにも傷付けられない
だれもあたしを知りやしない
それでも愛してくれるっていうんなら
そんなのボクがきっと否定する
だからボクは誰からも愛されない
それが今のボクにわかる正解だ
大事にしてくれてありがと
どんなに大事にされても
死にたいっていうし
どうせ死なないから大丈夫
ボクは元気です