精神病院に長期入院している方に役立つ退院後の『衣食住・娯楽・余暇の過ごし方』について~①衣食住編~
みなさん、こんにちは☆
長期休暇も残すところ後3日になった統合失調症持ち、40歳のなっちゃんです。
今日は、私がピアサポーターの活動をする中で、精神病院に長期入院されている方からよく相談される「退院後の生活」について考えてみたいと思います。
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不安になる入院生活
私は最長で6ヶ月の入院歴があるのですが、その時はもう全てを失ったような気持ちになって、毎日絶望していました。
仕事のこと、お金のこと、将来のこと。
もう自分には幸せな未来を思い描くこともできない・・・
そんな長く暗いトンネルの中にいるような気持ちだったことを覚えています。
しかも入院生活って、治療優先でなかなか行動を起こすことが出来にくいので、不安が頭の中を占領してしまって、フリーズ状態になってしまいがちですよね(-_-;)
そんな状態の私でしたが、私は今なんとか仕事を持ち、旦那さんと出会うこともでき、現在は幸せな毎日を過ごすことができています。
では、どうやって今の状態になれていったのか?
今日はそのことについて書いていこうと思います。
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気になる退院後の生活費のこと
私は、入院と同時に仕事も辞めてしまったので、退院後は働けるようになるまで国からの援助を受けることになりました。つまり生活保護の受給です。
自分的には、生活保護を受けることにはとても抵抗がありました。
国立大学を卒業して、さあ人生ここから!という時に統合失調症になってしまい、しかも自分の生活費を自分で賄うことも出来ない身体になってしまうなんて・・・
絶望は酷すぎましたが、でも、自分が病院のある市内で一人で生活を成り立たせて生きていく為には、その時は生活保護を受給するしかありませんでした。
祖母は、
「今貰えるものは貰っておいて、また元気になったらお返ししたらいい。」
と言ってくれましたが、母は申請の時泣いていました。私も泣きたかった・・・。
しかし気を強く持って、精神障害者保険福祉手帳を姉に申請してもらい取得出来た私は28歳で一人前?の精神障害者になることができたのです。
退院の日が近づいてきたとき、退院後の住まい探しには、少し迷いました。
そんな中ではありましたが、自分の中で次の3つことを大事にした住まい探しをすることにしました。
①病院のある市内に住みたい。
②一人暮らしは不安だから、グループホームに入りたい。
③家賃(光熱費含む)は、出来るなら最高でも4万円台で。
そんな私の要望に応えてくれるグループホームを、当時私の担当をしてくれていたPSWの方が見つけてくれた時は、本当に感謝しかありませんでした(T^T)
そして嬉しいことに、そのグループホームでは一食400円でご飯を食べさせて貰うことが出来ました。
私はそのグループホームに喜んで入所し、約9年間お世話になりました。
ここでのポイントは、
☆自分の住みたい場所を自分で選んだこと。
☆生活費のことなど、生活の詳細をPSWの方と一緒に考えて貰って無理のない生活設計ができたこと。
☆実家に帰るor一人暮らしをするorグループホームに入所する、の中で自分が一番しっくりくる生活場所を選んだこと。
でした。
グループホームでは今振り返ったら、色んな思い出が出来ました。
近くの商業施設に節約をしながら貯めたお金で、隣の部屋の友達と一緒に服を買いに行ったり色々な話をできたこと、自分は一人ぼっちではないと思えたこと、たまに同居の人と喧嘩をしてしまったこと等々(笑)、今思えば本当に濃い毎日を過ごすことが出来たと思います。
また通っていたデイケアでの就労移行支援で、少しずつ体調を働くことへ向けていって、大学の事務アルバイトの仕事に就くことができました。
そして、ソフトバレーで知り合った男性と一般のマンションに一緒に住むことが出来るようになってからは、ようやく生活保護から抜けることができて、祖母が言ってくれたように生活保護に助けて貰った分のお返しをしたいと思い、今は損害保険会社で一生懸命働かせて貰っています。
人間、いくら障害があっても周囲の支えや精神的な安定を得ると、どんなにどん底の状態であっても、やり直しが出来る。そんなことをこの経験から学んだように思います。
次は、これを読んでくれているあなたが、自分の人生の主人公になる番です。
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①衣食住編はここまで。
次は②娯楽編です。
それでは、また☆
つづく