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2021.1.2

元日は10年前に亡くなった義父の誕生日。夫とお墓参りに行った。日本では信じられないかもしれないがホリデーや亡くなった方のバースデーに墓地でピクニックをしているのをよく見かける。うちの家族はやらないけど広い芝生がある墓地なので椅子を持ってきて陽当たりの良い時間によく家族で集まっているようだ。義父は物静かでとても優しい人だった。会計士の仕事を早くにリタイアした義父は孫の子守や義母の母親の介護まで自宅で何年もやってあげていた。優しいだけじゃなくて心の強い人だったんだと思う。

夕方キッチンに行くと見出しの写真、揚げた白玉団子を串に刺して黒糖で作ったソースをからめたものがてテーブルにドーンと置いてある。なんだか笑える。もうここは漫画の世界なのかなというくらい大量に作ってあった。大きなプライムリブも焼いてあってワンピースのルフィでも遊びに来るのかなというような食卓。エビとインゲンの炒め物ととうもろこしの入った甘いプディング風のデザートなどなど相変わらず作る量が給食センターな義母達。

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話は大晦日に戻って私はどうしても食べたいものがあった。それはぽなちゃん師匠が作っておられたビーフシチュー。夫の大好物でもある。大晦日まで仕事でお疲れだったので何か作ってあげようと思い立ちスーパーへ買い物に行った。

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note界で出会うことができたいろんな国在住のお料理の巨匠たちに憧れてこんな写真も撮ってみた。ワクワク楽しくなってきたがあいにくキッチンは早い時間から義母と叔母で何やら忙しそう。使っていいわよと言われるが戦いながらお料理はしたくないので私は材料だけ洗ったり、下準備をして自分の部屋(まるでキャンプ)で深型ホットプレートを使って作ることにした。2階に上がるときにしっかり良さげな2006年の赤ワインボトル一本もちゃっかり頂いた。

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シチュー用のお肉は良く見かけるが今回は師匠に近づくようステーキ肉を購入。バターでさっと焼いてから2006年の赤ワインが大丈夫か一応飲んでチェック。ちゃんと赤ワインの味がしたのでお肉が浸るくらいドボドボとワインを入れる。師匠はもっと丁寧だがこのあたりはいつもの私流でご勘弁を。どんどん煮込んで目指せホロホロお肉のビーフシチュー。かなり煮込んでデミグラスソース登場。シェフ トロイさんは存じ上げないのですがこれは日本食スーパーでまた買おう。

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そして写真を忘れたが今回師匠直伝の味噌とみりんも入れた。野菜は師匠のように華麗に蒸すことは今回すっ飛ばしてブロッコリー以外はデミグラス投入後鍋に。にんじん、玉ねぎそしてアメリカの大きなじゃがいもは煮込むと消えてしまうので小さいじゃがいもを用意した。皮剥きが大変だけど煮込んでも消えないのでカレーやビーフシチューにはうってつけ。

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グツグツ煮込んで出来ました!深鍋ホットプレートのホロホロお肉のビーフシチュー。味噌とみりんマジック素晴らしかった。丑年をお迎えするのにぴったりのメニュー。この間、何かでクリームシチューをご飯にかけるかけないの記事を読んだけど夫ぺんちゃんはビーフシチューをご飯にちょっとづつかけて食べる。味覚がお子ちゃまなのでオサレなフランスパンとかワインはいらない人。日本のお米の炊き立てご飯を用意。ソースも美味しいし、お肉が柔らかくてびっくりしていた。ビーフシチューといえば去年友達と食べたのがこれ。

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石川県の山中温泉に向かう途中にある素敵なカフェ。お肉は小さめだったがソースはとても美味しかった。盛り付けも可愛い。いわゆる映えるってやつかな。

これからも深型ホットプレートの可能性をもっと研究したくなった。憧れの巨匠たちのように美しいお菓子や魚料理などもいつか作ってみたいけど作ることを楽しむためにはまずキッチンを半日リザーブしなくてはならない。その為にも義母がまたどんどん海外旅行へ行けるような世界になってほしいし、そんな日が来たら私は使いやすい実家のキッチンで父の為に色々作ればいいね。


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