想定外の帰省
なぜかまだ頭が日本に居ることに追いついていないきこぺんアロハです。
火曜日の朝、いよいよ我が家の校長先生義母メーテルがヨーロッパより帰って来る日。甘えん坊の老犬が珍しく朝5時に起こしに来なかったので目が覚めたら6時を過ぎていた。携帯を見ると従兄弟からのメッセージが10件以上入っている。慌てて見ると父が2日前に散歩中に転倒して腕を骨折して入院したらしい。一瞬頭がパニックになり、もう一回読み直すと金曜日が手術で全身麻酔と書いてあった。
「どうしよう どうしよう」と言う私に夫が「早く行ってあげないと。」と言ってくれた。夫の事も心配だが今回はまたしばらく日本に滞在することにして航空券の手配、パート先への連絡そしていろいろ準備を始めた。
日本行きのフライトは午前中に何本かあるがそれに乗るのはいくら空港に近くてももう間に合わない。翌日まで待つのもどうしようと思っていたら去年10月に利用した夜中のフライトがあった。早速、チケットを購入。もう航空券が500ドルで往復と言う日は遠い昔。今回もかなり高いけどしょうがない。幸い虫歯治療とヘアカットはたまたま先週済ませてあったので後は夜中までに荷造りと留守中の夫が必要なものを準備。そして夕方には義母達も帰って来る。一応、ビーフシチューとご飯を準備した。義母達が帰って来たらすぐに日本行きたいなあなんて思っていたら本当にすぐ行く事になってしまった。
バタバタと準備していたらあっという間に夜になり義母達が帰宅。老犬も大興奮して家が一気に賑やかになった。今回は義姉とメーテルからイタリア製の小さなバッグとお財布をもらった。老犬のお世話をありがとうと言う事らしい。そして私は、夜中のフライトに乗るために夫に空港へ送ってもらった。空港へ向かう少し前に携帯に航空会社からデジタルのミールクーポンが送られて来た。これって一体。フライトまさか遅れるのかなと思いながら家でボーディングパスはプリントしていたので荷物を預けるカウンターに行くと
「申し訳ありません。本日のフライト満席でビジネスクラスにお座り頂けますか?」と言われたので「オフ コース ノープロブレム」と答えながら密かにガッツポーズ。そしてさっき届いたミールクーポンはビジネスクラスの乗客が利用できる空港ラウンジが深夜12時にクローズのためこれで何か買って下さいというものだった。
ビジネスクラスなんて今までに数回しか乗った事がない。そんな事ならもうちょっとまともな服装で来たのにいつも汗だくでヨレヨレになるからラクな出立で来てしまった。夜中のフライトだしお化粧ももちろんしていない。セキュリティポイントもスイスイ通れてあっという間にゲートに到着。いつもお水など数本買って乗っていたがビジネスクラスだもんきっと頂けると思いミールクーポンで買ったお高いチョコレート。これ2枚で4000円くらいですってよ。奥さん(笑)。
いよいよ搭乗。いつもほとんど最後のグループだが今日は違う。グループ2なのだ。乗り込んでさらに驚く私のお席。The Roomと呼ばれる空間で主要都市と羽田を結ぶフライトにだけ搭載されているらしい。
飛行中は、The Roomと言うだけあってついたてとドアで完全個室になる。私のお席には窓2個もある。とにかく広くてフルフラットシート初体験なので写真を撮りまくるおばさん。夫にも見せたいこの空間。
CAさんがとても丁寧にお世話下さり、とにかく快適だった。周りは恐らくヤングエグゼクティブって感じの若者が多く皆さんパソコンでお仕事かガッツリ睡眠でとても静かにされていた。こんな快適なら11時間と言わずもっと乗っていたいと思っていたらなんと10時間で到着。えええまだ乗っていたい。
とっても贅沢な空の旅。もう最高だった。この後、いろいろ父の事で大変になるのは覚悟した。先にご褒美を頂いた感じ。帰りのチケットは、もちろんエコノミークラス。私、戻れるんだろうかあの詰めつめのお席に。アプリでビジネスクラスのお値段を見ると往復170万円異常じゃなかった以上。はいっ帰りはエコノミーで帰ります。
荷物を受け取り、通関してもまだ朝の5時。電車の始発を待って品川に向かう。午後にならないと父と病院で面会できないようなので時間を潰しながらゆっくりの旅。毎回思うのが飛んじゃえばそう遠くない日本。遠くないけど暑さにびっくり。もう夏じゃん。この間桜咲いてませんでしたっけ?水分補給しながら移動。そして午後になりやっと父とご対面。思ったより元気だった。つい最近まで面会禁止だったらしい病院。皆さん15分だけでも会えるようになって良かったと声が聞こえた。父と話していたらあっという間に面会終了。しばらくは入院だろうからその間に私は父の今後の生活など準備しなければ。
ここ1週間の天気予報を見てオーマイーガー。暑すぎて痩せたらどうしようって思いながらずっと食べてる私。時差ボケで目が覚めて携帯を見ると今日受けるはずだった仕事の面接の件で連絡が来ていた。リクルーターさんがお知らせはしておくとの事だったが慌てて申し訳ないとあらゆるお詫びの言葉を入れたメールを書く。落ち着いたらまた連絡下さいと先方の担当者の言葉が優しかった。まずは父の事が優先。
そんなわけでしばらくジャパンどうぞよろしく。