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義母と息子達

雨でもシンバのためならカッパを着て散歩に行くきこぺんアロハです。

これは、日曜日の出来事。私は午前中マッサージをしてもらいに出かけお昼過ぎに帰宅。雨だったので夫と映画を観てのんびりしていると大声で喋る声と仔犬の吠えるのが聞こえて来た。

夫の兄がお迎えしたばかりの生後9週間目の仔犬を連れて遊びに来たのだ。下から義母が呼ぶ声がして夫も渋々降りて行った。義母は、もっぱらこの義兄夫婦の息子が2年がかりで悲願の医大生となりまだ先だがその卒業を楽しみにしている。ひとしきり話していたようだが急にざわつき出した。一階リビングの天井からなんと水滴が垂れて義兄の頭に当たった。去年家を出た叔母が使っていた2階の部屋。どうやら窓枠の隙間から雨が入って床に溜まってしまったようだ。ここ1週間ばかり雨が激しく降ったり止んだりだった。

ザワザワの中、私は雨も小降りになったのでシンバを散歩に連れて行き戻ると夫がいない。義母が「水漏れを直すものを買いに行ったわよ」と言った。翌日も予定があったので今日は、のんびり日曜日だったはずががっかり。とりあえず義兄と夫でバタバタと応急処置をした。あとは、月曜日の修理業者を呼ぶ事になった。

クリスマス以来に訪れた義兄がリビングでウロウロしているところに水滴が当たって気づいたのは不幸中の幸いだ。「天井なんて誰も見ないからね」と皆んなで話していると義母が鼻息荒く「私は、毎朝まず起きると家中をチェックしてるわよ。まず全部見てるわよ」と言った。私はえええ?と思わず声が出そうになったが飲み込んだ。嘘はあきまへん。家中なんか見てないし毎朝リビングのブラインドも私が開けてますやん。息子達の前だと良い格好したいのかな。でも見てたら気づいたらはずだが家中の電気を出来るだけ消していたいおばあさんのお陰でリビングも薄暗い。私も同居している義姉も気づかなかった。

無事に修理業者も来て原因もわかって修理が入るようだ。義母が「本当にちょうど来てくれていろいろやってくれて助かったわ」と義兄をベタ褒めする。「夫もいてすぐ必要な物を買いに走って本当良かったですよね」とせめて私だけでも夫を称える。

夫からよく聞いているのは、すでに亡くなった一番上の兄を義母はそれはそれは溺愛していたようだ。彼が欲しがるものは、全て買ってあげていたようだ。私には優しかったし、亡くなった方なので悪く言いたくないが結構問題ばかり起こして義母を翻弄していたようだ。そんな環境で育ったので今でこそまた5年くらい同居しているが夫は、早くに実家を出た。義母と全く話さない期間もあった。

最近は、私はもうすぐ天国へアピールが凄くてこの日も「孫がお医者さんになるのを何とか見届けたいのよ」と何度も言っていた。そうかと思えば私たちに「また日本へ一緒に行きたいわ」と言う。正直、義母との旅行は2回もお連れしてもうお腹いっぱいだ。義母は、羨ましいほど家族に甘えるのが上手。家族関係を見ていると時々夫が不憫になると同時に夫が丸め込まれてまた何でもかんでも利用されないよう見張っている。



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