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嫌われる勇気

昨日は皆さんの優しさでとても救われたきこぺんアロハです。noteを投稿したあといろいろ進展したのでご報告として書きます。ふぅーっ。

下宿人問題はやはりこのままでは良くないと思っているところにまたメーテルがドアをコンコンイエースと現れた。夫宛に届いた荷物を渡しながら「息子は下宿人のことを何て言っていたの?」と聞いてきた。夫が昨日から一切口をきかないのが気になっているようだ。そこで私は夫の意見と私の意見をちゃんと伝えることにした。

「あなたの息子も私も何も知らされなかったことがとても残念です。引っ越しも考え始めました。」と私が私達夫婦の正直な気持ちを言うとメーテルは慌てて「家を買うまでだから15日くらいなんだけどダメかしら。」と言う。15日ってなんだよ。そこで私はもう思ってることを全部伝えることにした。フィリピン系アメリカ人の仲が良い友達にも話を聞いてもらった。彼女は私だったら知らない人を絶対家に入れないし非常識だと言った。

「あなたも叔母さんも下宿人も予防接種してるからといってそれは100%オーケーという訳ではないです。下宿人が空港からいきなり海外から到着した人をここに連れて来るのもおかしいです。常識がなさすぎます。まず何も言わないのが問題です。決めつけてはいけないけど到着後PCR検査も受けていないのに同じトイレを毎日使うリスクもわかっていますか?」

「あなた達に言わなかったことは悪かったわ。ソーリー。家を買えなかったからこうなってしまったのよ。」と言う。出たっまた家の話。

「彼女が家を買えなかったから何しても良いわけではないし私達が我慢や不便を強いられるのはごめんです。彼女の家の話は私達には一切関係のないことです。大体夫が到着する日がわかっていてアパートを借りるならまだしもギリギリで家を買おうとするのは私には理解できません。家を買いましたという決定的な事実がない限りこの話はおかしいです。まずは彼は2週間どこかで自主隔離すべきです。仮にどこかで2週間自粛したとしてもどこの誰かも全くわからない人と私達は生活はできません。」

メーテルはお気に入りのここに住んでいない義姉メーテル2号に相談してるらしく「2号に聞いてみるわ」と言う。最近皆さんがコメントにスキして下さると浮かび上がる若き日のメーテルにそっくりなメーテル2号。私より一歳歳上で華やかで社交的だが絶対的要注意人物我拒否交流(謎の中国語風)。1年位前からボーイフレンドと一緒にここから車で1時間くらいのところに住んでいる。夫も義母もそして私も彼女の元夫さんとは仲良くしていてとても良い人だったがいろいろあったのだ。でもボーイフレンドと暮らしているおかげで私はほとんど会わなくて済むのは助かっている。不思議なことにこの人も私達と日本に行きたがっているのに必ず何か起きて計画がだめになる。

しばらくしたらまたメーテル1号のコンコンイエース。「さっき下宿人に私から連絡してもう今日からここに夫を泊めることはできないと伝えたわ。実は私も夜、トイレに行けないのが不便だと思ったのよ。」義母、義姉と下宿人は2階のトイレを共有するのだが知らない男性が一人加わったので行きづらいというのだ。そして今朝は義姉が徹底的にトイレを消毒したという。下宿人はもうここに住めないことに同意はしたがなぜかここに住んでいない2号が家を買うまでは下宿人を追い出すなとめちゃくちゃ怒っているらしい。なんなんだ。この家族全員バカなのか。ここはバカオリンピック会場なのか。みんな金メダルだ。

ここで気づいた。そして思い出した。1月の半ばメーテル2号と彼氏が平日の昼間に下宿人とダイニングテーブルで何やら真剣に話し込んでいたのを見かけたのだ。たまに役立つ私のフォトグラフフィックメモリー(笑)。どうやら2号の彼氏は自動車工場でも働いているが不動産売買の資格も持っていて色々やっているらしい。そう2号は働いていないので彼氏と一緒になって下宿人に家を買わないかと持ちかけていたのだ。下宿人が買おうとしている家の場所が2号の住んでいる街で私は初めてこの話を聞いた時からすごい違和感があった。まだアメリカに来て5年ほどの下宿人は家を売るには絶好のターゲットだろう。私はサンフランシスコ空港近辺で働いている人がなぜあんな遠い場所に家を買おうとするのか理解できなかった。しかもこのベイエリアの家の値段は高騰したままでお話にならないのになぜそんなに突然家を買おうとしたのかそれは2号がロックオンしていたからだ。売れれば家の価格の4%から6%が2号彼氏のコミッションとなる。4500万円の家なら200万円以上のコミッションがポンと入る。売れて万歳なのは2号と彼氏。下宿人はアメリカにやっと移民できた夫と娘や家族を支えるためにまだまだ働くだろう。そして通勤時間が現在の10分からいつも渋滞しているフリーウェイで1時間半くらいはかかる。夫とも話してて全てのパズルが完成した。恐らく2号達が下宿人の夫がアメリカに到着した時に家を買ってあったらサプライズになるわよなどと持ちかけてギリギリで準備していたが下宿人の妹がローンを組むのに自分はサインしないと揉めて買えなくなったのが2月末。それでもまだ何とか家を売ろうと手続きしている間に夫も来てしまい、2回目の家のローン申請などを手配中の間は夫もこの家に住めばいいわよと言ったのはここに住んでもいない2号。だから私達がメーテルに抗議して昨日からここに居れなくなったことをとても怒っているのだ。バカオリンピック総合するとダントツ2号が金メダルだ。メーテルは残念銀メダル。

全ての点と線がつながって再度頭にきた。メーテル1号さえ最初から色々話してくれていたら私達もこんなに嫌な思いはしなかったが2号の陰謀でこんなことになった。2号が自分の家に下宿人夫婦をしばらく住まわせたらいいだけの話だ。我が家のバカオリンピックはまだ閉会式までたどり着いていないので油断はならないが皆様大変お騒がせいたしました。Happy Friday!



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