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11月16日

写真はSee's Candyというこのあたりで作っているチョコレート屋さん。入店は一回に4人までとなっていたので随分待たされた。久しぶりに行ったらホリデー用のパッケージの可愛いものがたくさんあって日本の友達にエコバッグとチョコレートを買った。何か買うと必ずサンプルとして好きなチョコを1個くれるが今回は何となくサンプルはお断りした。

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昨日はランチのピザとサラダでお腹がいっぱいだったのだが夕方6時前に義母から電話がくる。「ディナーだから降りていらっしゃい」夫は少し食べたいから一緒に来てという。自分の家なのだから一人で行って食べればいいのに。

前の日、私達が一緒に行かなかった叔母の娘さんの家でのディナーだった。娘さんは元シェフで本当にお料理が上手。持ち帰ったお肉のグリルやパエリアも食卓にあった。お腹いっぱいだったけど少しご相伴あずかるかと少しだけパエリアを頂いた。お留守番だった私は「犬達はとってもお利口でしたよ」と話していたら義母が「家が寒くて私の腰痛が悪化したのよ」と言い出した。夫が「寒いところに行くのがわかっていてなんで暖かくして行かないんだ」と義母に言った。義母は「あんなに寒いって知らなかったのよ」今年、義母の腰痛はかなり悪化して医者にはかかっているものの良くなったり悪くなったりだ。元々、車でどこへでも行くのであまり歩かないことを前から夫は心配していた。海外旅行は大好きだが普段はほとんど歩かない生活だ。誰かに聞いてきた広告で見つけた怪しいサプリを夫に無理矢理買わせた。そのサプリのことは以前日記にも書いたがフィッシュオイルと何か入ったもので義母が欲しいのならと私と夫で調べたがあまり良い情報は出て来なかった。買うときに支払いのクレジットカードにこれから定期的にチャージがされますと小さい字で書かれていたので夫が購入の後にメールで今回限りで完全に解約にするのに少々手こずった。自分が見つけたものだからか義母は「あのサプリすごい効くのよ」と私にも言ってきた。私は「それは良かったね」とだけ答えておいた。その後、義母はちゃっかり義姉に買ってもらっているらしい。私が言うのもなんだけど義兄や義姉より夫は末っ子でありながら真剣に心配して、結構今までも母のわがままに付き合ってきた。

ちょうどニュースで感染拡大の話題になり、義母が公衆衛生の専門家であるお医者さんのことを「何やってるんだか。この人たちは何もわかってない」とつぶやいた。その言い方が疲れている夫のアンテナに引っかかったらしく夫が怒り出した。「彼の言ってること本当にわかってるの?」と夫。「わかってるわよ。マスクだけすればいいってもんじゃないわよ。このCNNニュースも本当にバカみたい」と義母も負けてはいない。大統領立候補者のことはサイドにして夫は共和党支持者で義母は民主党支持者。前々からくれぐれも政治の話はやめてねと夫に釘を刺していたが3月からずっと忙しくプラスティック加工の店でマネージャーをしている夫もとうとう釘が外れてしまった。「毎日毎日、店を開けているだけでもリスクでマスクをつけてこない客が店に来るたびにそいつらとディールしている俺の身にもなってくれ。あなたの指示している政党は今でもマスクなしで集会したりしてるけどいい加減にしてくれ」負けん気の強い義母は大声で夫に「That is not my problem!」それは私の知ったこっちゃないわ的なことを言って夫に油を注いでしまった。確かに義母の問題ではないんだけど。「俺はもうくたくただ。あなたの指示してる政党が大嫌いだ。毎日感染しないよう神経をすり減らしてるんだ。それ以上このことを議論したいのなら俺だって黙っていないぞ」まあまあ落ち着いてと夫をなだめようとするがまだ怒っている。義母は「私になんてことを言うの。もういいわ」食事を終えて席を立った。私は一瞬義母に謝ろうかとも思ったがやめた。この問題はとてもディープだし夫のストレスもよくわかる。義母が寒いところに行くのに暖かくして行かなかったあたりから夫は怒っていたのだ。私も親や娘に心配しすぎて怒ったことも怒られたこともある。去年、私は日本にいたが義姉の家にお呼ばれした時も「寒い、腰と足が痛い」と1時間夫が運転して1時間滞在しただけで帰ってきたこともあった。そこに持ってきて政治の話。叔母と義姉は鼻歌を歌いながら食器を洗い出した。心配している私は視線を感じた。

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昨日、お留守番中に梨を小さく切ってあげたので犬達がまた期待しているようだ。「昨日の美味しかったやつ、また切ってちょうだい」「ねえねえ梨まだあるんでしょう」と言う顔だ。夫はきっと声を荒げたことをとても後悔しているだろうし、我が家の独裁者義母はこんなことで落ち込む人ではない。私はこの件に関しては関わらないことにした。That is not my job. 犬も食わないよね。

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