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他人のヘンカを愛せる人

どんどん変わっていきたいと思う。
自分の意見も理想も大切なものも、
今言っていることと半年後言っていることが全く違っていたらどんなに嬉しいことかと思う。

ぶどうは熟して発酵させるとワインになる。
何もしなければ腐ってしまう。

そんなたとえ話を大学に入った時に聞いた。
変化することは現状維持で、現状維持のために変化しないことは衰退なのだと。

自分のペースでいいから
人に会って、
文章を読んで、
景色を見て、
変わっていきたいと思う。

しかし、他人の変化を愛せる人はどのくらいいるだろう。

他人のために頭を下げられるほど優しかった人が、
自分に嘘をつくことが当たり前になっていたり。
夢を追いかけていたのに、いつのまにか妥協していたり。

良い変化だと嬉しいが、自分を殺したり、志を諦めたりする姿はなんとも言えない。
そのままでいてほしかったなと少し思う部分もある。

そして、自分の変化は他人にどう見られているのかなぁと気になった。
自分の変化はアップデート感覚だけど、他人からしてみたらどうなのだろう。

変わらないものをずっと好きでいるのは簡単なことだ。変わっていくものを好きでい続ける方がむずかしい。『たった、それだけ』宮下奈都

だからなのだろうか。

半年以上連絡を取らない友達と会うのが少し怖い。
定期的に会っていたら点と線が結ぶようにお互いの変化もわかりやすいが、会わない人はSNS上できっと点のみで私の線は見えにくい。

この人にとって私は良いように変化してるのだろうか。
他人にどうこう言われても変化することを自分はやめないのだろうが、それでも会った時最初の一言何をいってどの面の自分をみせればいいのか戸惑うことがある。

数年前の自分も、今の自分も私なのに。

そんな私に大切な人がメッセをくれた。
頻繁に連絡を取り合う訳でもないし、
近況報告も地元に帰った時に少しするくらい。
特に哲学的な話をする訳ではないけれど。

『そっちにいるゆいちゃんもいきいきしてて素敵だけど、帰ってくるのも待っとるよ』

どれだけ自分が変化しても、変化していないふりをせず、素のままで帰れる場所があることにホッとして心が温かくなった。

そういう場所があるだけでどれほど安心できるだどれだけの勇気がもらえるか、きっと彼女は知らないのだろうけど、本当に感謝している。

当たり前のように優しさやぬくもりをギブできるところが、10年以上変わらないのはすごいなと思うと同時に私の生きる意味になっている。

ありがとう。

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