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○○の誕生日
起きてから一日中、ずっと一つのことを考えていた。
今日は○○の誕生日。
「誕生日おめでとう」
なんてことない、たった8文字の言葉。
後は送信するだけ。
そんな簡単なことができずにいる。
嬉しいはずの日を嫌な気持ちにさせてしまったらどうしようか
なんて、結局どこまでも自己中心的なことを考えてしまい、気づけばあと少しで今日が終わる。
なぜボタンを押せないのか。
何を恐れているのか。
心情の言語化に努めてみる。
・仲直りがしたい
・過ちを許されたい
・ただ記念日を祝いたい
これらの感情が混ざり合っている。
では対極にあるものは?
相手が無反応だとどうなる?
・仲直りはできず
・過ちは背負ったまま生き
・存在も否定される
頭の中に最悪の結末を想像してその世界に鬱になってりゃ怖くもなるよなと、ここまで今の心情を言語化して理解した。
それは・・・
結果がわからない = だから恐ろしい
きっとこれが今の感情を正しく表していると思う。
誰もが一度は何かに恐れて二の足を踏んだことがあるだろうし、
結果として取り越し苦労に過ぎなかったこともあるだろう。
人は喉元過ぎれば熱さを忘れることができる生物だから、結論。
「おめでとう」のメッセージは送る。
これが自分自身を呪縛から解き放つ最適解だろう。
反応がなければ、その意味するところは決別。
カタルシスの解放につながるはずだ。
もちろん反応があれば嬉しいが、その未来は期待しないでいることにする。
なぜなら期待を裏切られることもまた恐ろしいことなのだから…