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3/22実装【はれのひ喫茶店】福丸小糸を読む
こんにちは。いれぶんと申す者にてござる。こちらは先日実装された福丸小糸のカードについての感想兼怪文書です。以下注意点です。
・記事というよりかはただの自分用の感想まとめなのでいろいろ話が飛躍してる気がします。
・コミュ内容のネタバレを含みます。さらに今までのノクチル全体のコミュの内容を前提としつつ絡めるのでさらにネタバレと妄想が飛躍します。お気を付けください。
・私個人の好意的・拡大解釈および誇大妄想を含みますが、それらを押し付ける意図のものでありません。むしろ自分の考えとの違いを発見してより幅の広い解釈を見せてくれ…。
・ゲーム内プロデューサーのことは名前が分からんので「シャニP」と呼称します。
それでは、以下本文です。
※4/10追記
コメントしてくれた方のサイダーの色についてのアイデアが完全に真理だったので追記しました!ありがとうございます!
【はれのひ喫茶店】福丸小糸のイラスト
さてさて、2ndライブでも言及があったように3/22はノクチルの1周年の日でしたが、その日にフェスイベントの報酬として小糸のpSRが実装されました。果たして偶然なのか狙ったのか、それは神と高山Pのみぞ知るのかもしれない…。
取り敢えず、まずはイラストから見ていきましょう。
可愛いねえ…。何よりヘアピンが目玉焼きなのが可愛いです。こういうのなんていうのかわからないんですけど、こういうちょっと特殊なモチーフのアクセサリー好きです。まだまだアイドルの卵ってことなのかな?
とりあえずイラストから見るに、おそらく小糸の事なのできっと美しいクリームソーダに目を奪われているのでしょう。覚えてる方もいるかなと思いますが、小糸は「天塵」でプロデューサーから差し入れのゼリーを貰った際に「キラキラだよ!」という感想を述べていたので、見た目の可愛いお菓子なんかに惹かれるところがあります。
とはいえ女子高生にもなってゼリーを見た感想が「キラキラだよ」なんてのは福丸家の厳しい親御さんの環境下ではゼリーすらもまともに食べられなかったのかという事を思わなくもなくてちょっと辛くなるのですが…考え過ぎかもだけど…。
また、ここで小糸が見ているクリームソーダは青・緑・赤の3色ですが、取り敢えず青と赤は透と円香の事だとして真ん中の緑は雛菜ということにしていいのでしょうか?
雛菜といえば黄色なのですが、黄色いクリームソーダなんてのはあんまりメジャーとは言えないと思いますので、ちょっとここを黄色にするのは無理があるという判断だったのかもしれません。とはいえとりあえず雛菜ということにすると、やはりこのクリームソーダはノクチルの3人を表すとともに、小糸が周りの3人は自身より優れていて綺麗に見えるように感じ、3人に対する羨望の眼差しとそれに伴う劣等感を感じているというような示唆にも取れます。
※4/10追記
ありがたいことにこのような拙文にコメント頂いたのですが、私としたことが透の誕生日が「みどりの日」であること、よく緑色の服を着ていること、そしてカードイラストも緑がかっているものが多いということを完全に見落としていました。1周年記事であんなに散々書いたのに…。なんでか未だに透のパーソナルカラーが青なんじゃないかと思ってしまうことがありますが確かに彼女は緑要素が多いです。
とすると、コメントにある通り透が緑のサイダー、円香が赤のサイダー、そして「あおぞらサイダー」という曲を持つ雛菜が青のサイダー、これは確かに綺麗に正解じゃないか!と思いました!
コメント本当にありがとうございます!言われなければ多分気付かなかったでしょう!!また一つ理解が深まりました。重ね重ねありがとうございます!ぴゃー!
お次はフェスイラストです。死んだ。マイエンジェル…。我々オタクの世界では清楚を極めた清いキャラのことを「天使」と評したりしますがもうド直球で天使で来ました。SSRの方がユニットとして衣装を統一してくるシャニマスにおいてはSRの方が攻めた衣装にしてくるのですが、これもそういうやり方だからこそという感じですね。とりあえず私はもう死んでもいいかもしれない…雲の上にこの小糸がいるなら…。
取り敢えず天使だということしかわからないイラストですが、小糸の周りにいる「3人の天使」の存在はノクチルの3人を意味するでしょう。髪色的にもね。しかし円香らしき天使だけが小糸の方を向いていないのは何なんでしょう…。いつもは小糸に甘いのに…。
また、白いバラの印象が強いカチューシャ?をつけていますが、白いバラの花言葉は「純粋さ」「無邪気さ」「若さ」、そして「新たな始まり」「永遠の愛」だそうです。小糸らしくもあり、大きく捉えればノクチルらしくも感じます。
また、卵に羽が生えたような意匠のネックレスもしていますね。小糸のみならず、ノクチルはまだまだ駆け出しのユニットであるということはこの1年でも十分すぎるほどに示されてきましたが、それでも確実に羽ばたくための翼があるんだということも同時に感じてきました。そしてその中で誰よりも真っ先に飛び出そうとしてきたのは小糸でした。そのことを表しているのかもしれません。エモい。
1つ目のコミュ「空色クリームソーダ」
ここからはコミュを見ていきます。
さて、イラスト通り小糸は街の喫茶店のショーウィンドウにある色とりどりのクリームソーダに目を奪われてしまったようです。小糸としてはクリームソーダは緑色のものだったようですが、青や赤のものがあるということに驚いているようです。
しかし小糸はそれに興味を惹かれつつも足早にその場を立ち去ろうとしますが、そんなタイミングで都合よくシャニPが現れます。この男、たぶん因果律を操作してます。とりあえずしげしげと何かを見ていた小糸に声を掛けます。
それを見られた小糸は「喫茶店の綺麗なショーウィンドウを見てただけ」と説明しますが、何か思うところがありそうです。それを察したシャニPは「一緒に入ろうか」「自分も気になってきたし」と提案します。
実際ここでシャニPも同じお店のことを小糸と同じく気になっていたかどうかは分かりません。しかし【おみくじ結びますか】の一つ目のコミュでもそうだったように、小糸が何かやりたがっている言い出せないでいる、もしくは劣等感に苛まれ過ぎて心が折れかかってしまい上手く発言・行動ができないという状況を察すると、シャニPは自分から率先して小糸の前を走り出して見せて小糸の事を引っ張ろうとします。
こういったシャニPの振る舞いは、かつてあったかもしれない透との過去でのジャングルジム絡みのやり取りに似ていますよね。こういうところを見るとやはりあの時の青年はシャニPだったのかもしれません…確証はまだないんですけどね。
しかし小糸はその申し出を断ります。小糸は今日は夕食は家で取るということを親御さんに伝えており、今なにか食べてしまったら夕食を食べれなくなるという不安から断ったようです。きっと福丸家はご飯残すと怒られるんだろうな…とちょっと思ってしまいます。まあそれが悪いという話でなないんですけどね。食べ物は粗末にしちゃいけないし。
そのことで小糸は申し訳なさそうにシャニPに謝罪しますが、シャニPはなぜ謝るのかという風です。小糸としては「シャニPも気になると言っていて、せっかく誘ってもらったのにそれを断るのは申し訳ない」ということらしいのですが、シャニPはそれを笑い飛ばします。おそらくですけど、「シャニPもこの喫茶店が気になる」というのは、少なくともある程度は小糸を動かすための方便だと思いますので、それを真に受けてしまう小糸はまだまだ純粋だし真面目過ぎるなと思えます。
小糸のある意味で余計な気遣いとも言える言葉を笑い飛ばしたシャニPは、「またいつか来る機会はある」として、小糸の気遣いを上手く受け止めつつも小糸がその喫茶店で何を頼みたいかを聞き出して見せます。
自身の気遣いが無用なものだったと気付いたのか小糸は安心したかのように自身が喫茶店で頼みたいものを次々と述べます。やっぱり小糸は喫茶店のショーウィンドウを見てただけではなく、本当は喫茶店に入って色々なものを頼んでみたかったんだとわかりますが、自己肯定感の低さゆえか、それとも家庭の環境のせいなのか、一歩踏み出せません。そのことをシャニPもある程度分かっていて提案をしたのは間違いないでしょう。
そうして小糸にはたくさんの食べたいものがあることを確認したシャニPは「じゃあ何度も来ないとな」と言いました。小糸は物事に対して二の足を踏みがちですが、【パーティーのやくそく】の時の初めてのお菓子作りなんかの時もそうだったように、一歩でも踏み出せば物事に「再チャレンジする」というハードルはかなり軽々と越えられるようになります。小糸はいざやり始めれば納得のいくまで徹底的にやれます。
そんな小糸なので、きっと一度でもお店に入ってしまえばこれからも小糸はこのお店に来られるようになるでしょう。ありがとうシャニP…。
しかしながら、ここでいざ今度はこの喫茶店に行こうと決めてからの小糸の「あれを頼んでみたい、これも頼んでみたい」という思いがたくさん出てくるという部分は、【HAPPY-!NG】市川雛菜のTrueコミュとの類似を感じさせます。
【HAPPY-!NG】では、雛菜が思っていたよりも自分の欲望を抑え込んで生きていることに気づいたシャニPが雛菜に「やりたいことはやりたいと言っていいんだ」「一緒に色んなことに挑戦していこう」という姿勢を示し、そのことで雛菜は勇気づけられたのか様々なことに挑戦したいという意欲を見せていました。その表象として「シャニPと一緒に喫茶店に行って色んな種類のスイーツを注文する」ということをしていましたね。
実は小糸も雛菜も「自身の欲望を上手いこと表に出せない」という共通点があるということが見える時があります。雛菜に関してそんなことあるかって思うかもしれないんですけどそうなんです(個人の見解)。さらに言えば、この点はある意味でノクチル全体に言える共通点かなと私は思っています。とはいえここでそれを説明してはまた超弩級クソデカ怪文書になってしまうので書けませんが…。
とはいえこのコミュではやはり俺たちのシャニPが上手いこと小糸の背中を押してあげたコミュだと思います。小糸のコミュに出てくるシャニPは本当に良い男だなあって毎度思ってます。みんなもそう思うでしょ?
TrueEndコミュ「遊泳コーヒーフロート」
さて、TrueコミュではシャニPと一緒に例の喫茶店に来れたようですね。良かったねえ小糸。小糸は緊張してるのかソワソワしつつも、喫茶店に入れたことが嬉しそうです。
そうしてシャニPは小糸にメニューを見せて何を頼んでもいいぞと言いますが、小糸は「特別な日でも何でもないのにいいのか」という風に言います。シャニPとしては別に特別じゃなくてもいいという風に言いつつもそうすると小糸が遠慮するとわかっていてか、「小糸はいつも頑張ってるからその労い」「小糸は今日これからレッスンあるから、レッスン頑張れば夕飯の時にはお腹もすいてるはずだ」という風に言って小糸の遠慮を取り除いて見せます。本当に小糸の扱いが上手。
ここで小糸が「特別な日じゃないのにいいのか」という風に遠慮したのは色々と考えることの多いポイントにも思えます。
当然これは小糸の遠慮がちな性格や家庭の環境を思わせますが、少なくとも小糸は「なにか特別な状態(=自分で納得のいく状況)でないと自分のやりたいようにはできない」という風に思っているということを感じます。
このことは例えばファン感謝祭で、小糸が本当は「自身が貰ったファンレターへの感謝の返事をステージ上で読み上げたい」というアイデアを早い段階から持っていたのにも関わらず、周りの3人の雰囲気や、レッスンの成果が良くなくてトレーナーさんから「そんなんじゃ感謝は伝わらない」と言われたことで言い出せなくなったことと重なります。小糸は自分が納得のいく状況にならないと上手く願望を言えません。
しかしここでは、喫茶店で好きなものを頼んでいいということをシャニPが上手いこと「小糸の納得のいく状況」、つまり「特別」にして見せています。そしてそれは、先述のように、「小糸はいつも頑張っている」という何の変哲もない部分を「特別」だという風に言って作り上げたものです。
ここの話はちょっと今回の小糸のコミュから離れた話ですが、ノクチル全体に関わる話でもあるのでここに書いておきます。私がノクチルについて記事書いてるのは自分用の感情備忘録を作るためみたいなもんなので許して!
私としてはやはりノクチルのテーマというのは、「そこにもとからあったもの」の輝きを見せる、ということだと思っています。そしてそれは「日常の中にあったもの」こそが「特別」なんだという風に言えると思います。
これに近しいものは特に透のコミュに見られて、例えば【pooool】での「夜の学校で冬のプールに不法?侵入」ということを通して「自身の教室から見えていたプールが特別なもの感じられるようになった」という部分や、「海へ出るつもりじゃなかったし」での「幼馴染4人で年が変わる瞬間にジャンプすると『ほんとの世界』になる」といった部分がこのことを表します。
しかし、これらの透の見出した「特別」については、かなりシチュエーションに依存していると言えます。「夜のプールへの侵入」や「年末年始」というあまり頻繁にあるシチュエーションじゃないものばかりで、それはつまり透は「非日常」の中に「特別」を見出していると言えます。
しかしながら、「海へ出るつもりじゃなかったし」では、なんでもない日の、なんでもない仕事の中、いつものメンツで、つまり「日常」の中で「自分たちだけの特別な瞬間」を見つけるというようなお話だったように思いますし、それこそがノクチルの重要なテーマのひとつだと私は考えています。
ここで今回の小糸のコミュの話に戻りますが、「特別な日じゃない」と遠慮した小糸に対してのここでのシャニPは「小糸の普段からの努力=日常」を「特別」と認めてあげたのだろうと取れますし、今思い返せばシャニPが小糸の背中を押してあげるときはいつもそういうやり方だったよなと思います。
そういう意味合いでは、よく言われる「ノクチルの中で小糸だけが王道でアイドルしてる」という風な部分も当然あるなと思いつつ、ノクチル全体の輝きを感じさせるテーマ性から外れたものではないなとこの部分からは思います。小糸も結局のところ、日常の中に埋もれようとしていたという部分では変わりませんからね。
さて、そうこうしているうちに小糸はパンケーキを注文しますが、シャニPの一押しもあってショーウィンドウで見ていた「青いクリームソーダ」とのセットを注文します。良いんだぞ小糸…たまには欲張っても…!
この青いクリームソーダは果たしてノクチルを表すのかといったところですが、もしかしたら「あおぞらサイダー」という数多の中毒者を生み出してしまった雛菜のソロ曲と関連もあるのでしょうか?それとも透のことを表すのでしょうか?ちょっとよくわかりませんが、こういうのは妄想が捗るのでもっとやれ。
そしてシャニPは一緒に注文をしますが、シャニPの注文が「コーヒーフロート」だったことに少し驚いています。小糸としては「大人がアイスクリームの乗った飲み物を頼むのを始めて見た」ということで驚いたらしいです。
そりゃ大人でもそういうの頼むでしょ、と大人になってしまった私はそう思いますが、小糸にとっての「大人」というのはそうではないのです。
【おみくじ結びますか】で子供用の着物のモデルをすると知ったときの小糸はだいぶしょげかえっていましたが、それは見た目が子供っぽく見られたことというよりかは、「子供用」という言葉に「お前は未熟だ」という風なニュアンスを感じてしまったのだと思います。
きっと小糸にとって「大人」というのは「なんでもしっかりこなせて、見た目もキレイでかっこよくて、それに相応しい生活・趣味をしていること」ということを意味します。そして自分がそういう理想的な姿からかけ離れているように感じることで、小糸は自己肯定感をそれはもう地面に埋まるくらい低めています。しかも周りの幼馴染3人がその「大人」に近しい(ように見える)ことでさらに拍車がかかっています。
ここでの小糸はシャニPという「いい大人」が自分を同じようなものを注文したことで安堵を覚えています。当然それはシャニPが子供っぽいという風に思ったという意味合いではなく、「実は大人でもそうなんだ」と思えたことを意味します。【Feb.】で円香が失敗したのを見た時も同じような反応でしたよね。
大人になった我々はもうわかっていますが、そんな「なんでもそつなくこなせて、見た目もキレイで、それ相応の生活をする大人」なんてのはそうそういません。まあそういう大人でない私がそう思いたいだけなのかもしれないんですけど…。
なんにしても、そういう小糸が劣等感を覚えてしまうような理想的過ぎる「大人」というのが小糸の中に居て、その存在が小糸の劣等感を増大させてしまっているのは間違いありません。
小糸を前を向かせるためにはそういうフワッとした、実際にあるかどうかも分からない観念的な雰囲気に対する必要以上の劣等感を取り除いてやる必要があると思えますが、シャニPはここでそれをほんの少しかもしれないけれどそれをうまく取り除いたと思えます。ありがとうシャニP…。
今回のように、こういうふとしたところで少しずつでも内に抱えるモヤモヤがやさしく解けていくと良いなあと私は思っています。そして、それもまたひとつの「日常の中の輝き」になるんじゃないかなあと思ったりもします。シャニPならきっとやってくれるよね、今までもそうだったし。取り敢えずそんなこんなで小糸はまた一つ成長できた、そんなコミュでした。
あとがき
ノクチル1周年の日に実装された小糸については取り敢えずこんな感じでした。イラストはめちゃくちゃ可愛いし、相変わらずシャニPは小糸の扱いが上手すぎる。もう妹の面倒見がいいお兄ちゃんみたいな感じですよね。
今までの小糸のちょっと頼りない在り方についての部分と、それをしっかり支えるシャニPの構図の再確認、そして少しずつながらも小糸が前に進んでいく成長物語の1ピースと言っていい内容だったと思います。小糸が成長するだけで嬉しいんだ俺は…。頑張れ小糸…!
私の方としては取り敢えずこれが2個目の怪文書になりますが、やはり前の「ノクチルの1年を無理やり一つの記事にまとめようとした結果1ヶ月半で15万字の怪文書を書く羽目になった」というのはもはやただの苦行だったので、これからはちょこちょこちょこちょこちょこ先輩!って感じで書いていけたらいいなと思います。
なんにしてもここまで読んでくれた方、もしいらっしゃるなら人生の貴重なお時間を頂きありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。それでは~。(最後に今回の小糸と偶然並んだらおそろいの髪型の姉妹みたいになった灯織を置いておきます。かわいいね)