8/10実装【Re:BIRTH】市川雛菜を読む
おばんどす。いれぶんどすえ。こちらは8/10に実装された【Re:BIRTH】市川雛菜の感想文兼怪文書となる記事です。以下注意点です。
・記事というよりかはただの自分用の感想まとめなのでいろいろ話が飛躍してる気がします。
・コミュ内容のネタバレを含みます。さらに今までのノクチル全体のコミュの内容を前提としつつ絡めるのでさらにネタバレと妄想が飛躍します。お気を付けください。
・私個人の好意的・拡大解釈および誇大妄想を含みますが、それらを押し付ける意図のものでありません。むしろ自分の考えとの違いを発見してより幅の広い解釈を見せてくれ…。
・ゲーム内プロデューサーのことは名前が分からんので「シャニP」と呼称します。
では以下本文となります。
【Re:BIRTH】市川雛菜のイラスト
こわい。見るからに4人での肝試し的シチュエーションです。まあ今夏だからね…こういうシチュエーションもさもありなんというところです。
少なくともイラストだけではそこがどこなのかは分かりませんが、何かしらの施設であることは間違いないでしょうし、なにやら壁なんかもボロボロなのでもしかしたら廃墟なのかもしれません。正気か?廃墟探検とか怖すぎて怖い(ビビり)。
しかしそんな恐ろしいシチュエーションのように見えるのに、透は見切れているものの特に怖がっている感じもせず、雛菜はいつものように楽しそうな笑顔、円香は相も変わらず無表情で顔が死んでいます。そこに我らが福丸小糸!もう見るからに怖がっていて、雛菜の服の裾を掴んでいますね。小糸可愛いねえ…ところで俺にも掴ませてくれ雛菜…(怖がり)。しかし4人もいて怖がっているのが小糸だけとは…どこかの放課後がクライマックスなガールズは5人中3人もオバケがダメだというのに…どこで差が付いたのか…。
また、イラストは全体的に淡い色遣いになっています。ノクチルは全体的にそういう彩度の低い淡い色遣いのイラストをちょいちょい出してくるのですが、その名が表すようにシャイニーカラーズという作品全体に通底するものとして「色」という部分には結構強い意味があるのかなと思います。とりわけノクチルなんかは「透明だった僕たち」に「さよなら」を告げることで物語が始まるので、こういう色の薄いイラストをちょくちょく出してくることや、つい先日実装された【おかえり、ギター】のイラストがそういうものとは真反対にとてつもなくビビッドな色遣いのイラストであったことを考えると何か意味があるように思えてなりません。まあなんとなく意味を感じてるだけで明確にこう!と言えるような結論は出てないんですけど!にへへ!
ともあれ、イラストだけでは4人が肝試し的なことをしているという事とビビっている小糸が可愛いという事しかわかりません。果たしてどういうコミュなのでしょうか?
1つ目のコミュ「00:/03:hospital」
さてコミュでは開幕から雛菜が謎の怪電話を受けています。分かりやすくホラーだな!助けてくれ。電波が悪いのか、何を言っているのかわかりません。そして電話は切れます。
と言ったところで、カラスの鳴き声、金属製のドアの開閉音、足音、あは~…が聞こえます。どうやら4人は施設に侵入したみたいですね。コミュタイトル的には病院でしょう。廃病院探索とか怖すぎん?そこは暗い場所のようで、透は「真っ暗。めっちゃ」と言っています。最近この浅倉構文多いな。小糸は「上手く歩けない」なんて不安そうに動いていますが、円香に誘導されたりしながらなんとか一緒に居ます。雛菜は進む方向を提示していますが、円香に「いいんじゃない、知らないけど」なんて適当にあしらわれたりしつつ、透の適当な感じの決定を受けてそっちに行くことになりました。樋口円香とかいうやつすぐ予防線張りやがる。
暗闇を進む中で小糸はみんなに必死に追いつこうとしていますが、雛菜に「小糸は壁にぶつかってばかりじゃない?」なんて言われて心配されています。これだいぶ暗示的ですよね。小糸が壁によくぶつかるというのは今の物理的なシチュエーションの話だけでなく、今までの小糸の物語の中でも何度も何度も見えているものです。まあいつもの深読みですけど、シャニマス君はこういう表現を良くするからなあ…。
小糸は「もう少し慎重行った方がいい、何かが出そう」と言って注意を促しています。そんなところで変な音がして小糸はビビり散らかしていますが、雛菜は「音がした方に行ってみよう」と言い出します。肝据わり過ぎだろ!心臓に羽毛生えてんのか?小糸はもう戦々恐々としていますが、雛菜は「じゃあ小糸は行かないの?」と言います。同調圧力やめれ。小糸はマジで同調圧力に弱いんだぞ!!分かってるからこそそうしてるんだろうけど。
というところで一瞬にして小糸が行方不明になります。は???いや大事件だが???肝試し中に行方不明者出るとか…しかし3人は特段焦りません。雛菜は「思ってたより結構大変」、円香は気だるげに「探さなきゃダメなやつ?」なんて言います。嘘だろ?そんな軽い反応なことある?いよいよもってわけわかんなくなってきました。とりあえず雛菜は「探しながら進む」と、とりあえず前進するようですね。
というところでいきなり透がはぐれました。えぇ…?まあ透はこういう時フラフラと一人でどっか行っちゃいそうだけど…。そして残されたのはひなまど~!取り残された2人はお互いの存在を確認しつつ、道を模索しています。「蜘蛛の巣だらけの道に行かないとだめかも」という雛菜は円香に道を譲っていますが、円香は「ノーサンキュー」と断っています。そりゃそうよ。最近実装されたノクチルの水着のSDキャラアニメーションでもそうでしたが雛菜は円香を盾にしようとします。樋口円香タンク職概念。
しかしそんなところで円香は「もういい」なんて言って消えます。いやなに?何も分からん。そうして雛菜は一人になってしまいましたが、「ひとりになった~!」とまったく心細さを感じさせません。「とりあえず進むしかないか」と雛菜は前へ進みますが、たどり着いた真っ暗な場所でドアを発見します。「絶対なんかいそう」と感じつつそこしか道がなさそうなので仕方なくドアを開けると…バン!!謎の飛沫が散り、雛菜は「やっぱり死んじゃった」と言いました。雛菜が死んだ…?そうしてコミュは終わりました。えぇ…?何これ…?
もう終始ふふ、わからん状態ですが、まず冷静に考えてみると、最後に雛菜が「死んじゃった」というのはおかしいですよね。死んだ人間は「死んじゃった」なんて言いません。さらに、このコミュ全体の画面やイラストをよく見ると、うっすら横縞のノイズがかかっていることが伺えます。これはシャニマス的にはテレビの画面なんかのディスプレイを通していることを意味することが多く、そう考えるとこの4人のやり取りや出来事は画面の向こうで起きた事、つまり現実で起きたことではないという風に思えます。
リアルで起きている事でなく、それぞれがそれぞれの思うように動けて、「死んじゃった」としても死んでいない…これ、「ゲーム」かなんかだな?4人でホラーゲームやってんじゃないこれ?そんな気がします。というかそうでもないと行方不明だの死ぬだのとんでもないことになってるんでそうであってくれ!!
2つ目のコミュ「01:hallway」
さて2つ目のコミュでは、学校帰りの小糸と雛菜の会話から始まります。あたりはもうすっかり暗くなっているみたいですが、2人は何をしていたのかな?小糸は遅くまで勉強していそうなもんですが、雛菜はそれに付き合ってあげたのかな。分かりませんが、どうやら小糸は教室に忘れものをしてしまったようで、「取りに戻ってもいい?」と聞きつつもどこか不安げです。
雛菜はその様子を見て小糸が付いてきて欲しがっていることを瞬間的に察したか、「小糸は結構おっちょこちょいだ」なんて軽口を叩きながらもついて行ってあげるようです。雛菜優しい~♡雛菜は本当に相手の様子をよく見ているし、こういう風に軽口を叩いたりすることで相手に必要以上に気負わせないようにしてるように思えることさえあります(好意的解釈)。
そうしてもうほとんだ誰もいない学校へと2人は戻ります。こわい。なんで誰もいない夜の学校ってあんなに怖いのでしょう…。そんな状況を雛菜は「この廊下、何かに似てると思ったけどこの間のホラーゲームに似てる」と言いました。ほらな?やはり1つ目のコミュはホラーゲームだったっぽいですね。
それを聞いた小糸は怯え始めます。小糸はそう思わないようにしたかったらしいですが、図らずも雛菜の一言で思い出してしまったみたいです。なんか雛菜は小糸が例のホラーゲームの影響で怖がっているという事を分かっていて、面白がって敢えてそこをほじくり返したような気もしますけどね!小糸は恐怖のあまり急いで忘れ物の回収に向かいました。
小糸は忘れ物の回収に成功しました。何を忘れたのか聞く雛菜に対し、小糸は数学の教科書とノートと答えますが、それに雛菜は「へ~!?」と驚いています。びっくり雛菜好き。びっくり雛菜からしか得られない栄養があると学会でも報告されています。雛菜はどうやら置き勉常習者のようで、小糸は「だって課題とかあるし」と言いますが、雛菜は「毎日持って来て毎日持って帰るのは大変」と言います。小糸はたじろいでいますが、「小糸がいいならいいけど」と切り上げます。
これは相も変わらず勉強に真面目な小糸とあんまり真面目に授業や勉強に取り組んではいない雛菜を見せてきていて、【しかえし優等生】なんかでも同じような感じでした。しかしながら、ここでの雛菜の発言からは「わざわざ勉強道具を毎日持ち歩くという余計な苦労をする必要はない」というニュアンスを感じます。これは1つ目のコミュでの雛菜の「小糸は壁にぶつかってばかり」という発言とも重なり、小糸が夜の人気のない学校を怖がっているにも拘らずわざわざ教科書とノートごときのために教室に戻ったことも合わせて、雛菜から見れば小糸は「よく壁にぶつかる=わざわざ余計な苦労をしている」というように見える事を示しているように思います。とはいえ、これは雛菜のしあわせ理論武装的には自然な発言だとは思います。
しかしそうなるとひとつ気になるのは、【Makeup♡Box】のコミュです。ここでの雛菜は小糸が「勉強道具を毎日持ち歩いている」という事に対してそれを余計な苦労と見ているような態度ではありますが、【Makeup♡Box】における雛菜はこの小糸と同じように、使うかどうかも分からないメイク道具を大量に持ち歩いていました。しかも最終的にはそういうどこかで使うかもしれないたくさんのメイク道具という可能性の種をより多く持ち歩くために、より大きなメイクボックスを購入するというお話でした。
そのことを踏まえると、雛菜は小糸のその勉強道具に対する苦労を根本から否定するスタンスの持ち主であるとは言えないように思います。ここでの2人の差は、毎日持ち歩いているのは「勉強道具」か「メイク道具」か、という点でしかないように感じられます。単純にそれぞれ2人がどこに目を向けているのかというだけで、そこにわざわざ労力を払うという点で2人は変わりないものです。この場合においてはむしろ、小糸のその毎日の勉強道具の持ち運びの苦労と、雛菜がたくさんのメイク道具を持ち歩いていたり、ユアクマのグッズをたくさん集めたりしてることが実はほとんど同質のものであるという事に雛菜自身が気付けていないのかな?ということを感じました。雛菜も案外自分の努力を認めないよね。
そんないつもの深読みで俺の気が狂っているところ、コミュの方では「先生に会ったりしても早く帰れって言われるだろうし」と急かす小糸に「この間のホラーゲームみたいだしね」と蒸し返して小糸をビビらしています。どうしてもホラーゲームの事を思い出したくない小糸かわいいねえ。しかしそこに謎の足音!!人気のない学校の廊下に響く足音ありえんくらい響いてこわい!!
小糸はもうガチビビりで「走って帰ろう!」と、「別に走らなくても」と困惑気味の雛菜を置いて走り出してしまいました。【しかえし優等生】でも雛菜を置いて走り出したことがありますが、いつもは小糸がマイペースな雛菜に振り回されているようでも、いざ追い詰められると小糸は雛菜の方を振り回すポテンシャルがあります。なんか窮鼠って感じ。
2人が消えた後、そこには足音の主が現れます。なんと透と円香でした。凄い偶然だな!この2人はこの2人でこんな暗くなるまで学校で何してたんだ…。円香は「なんか声しなかった?」と言いますが、透は「やば、怖いじゃん」とか言っています。全然怖がってなさそうだなお前な。
ややもして2人は足元に何か転がっているのを発見します。それは数学の教科書で、そこには「福丸小糸」という名前が入っていました。驚いて落としたのか…これはおっちょこちょいと言われても仕方ないぞ…小糸。そして優しい円香は電話してそのことを伝えてあげることにしてコミュは終わりました。
しかしながら、苦労しながらも真っ先に行動を起こそうとする小糸、そんな小糸に軽口を叩きながらも寄り添う雛菜、そんな2人を後ろからフォローする先輩2人組という構図はノクチルのファン感謝祭編の流れや「海へ出るつもりじゃなかったし」での騎馬戦のフォーメーションと同じものを感じなくもないですね。これがノクチルのひとつの形なのかなって思います。深読み病です。たすけて。
3つ目のコミュ「02:invitation」
さて3つ目のコミュでは、例のホラーゲームに再挑戦しているようです。小糸も意気込んでいますが、さっそく壁にぶつかって前に進めません。そんな小糸を雛菜は「小糸ちゃん下手~~~」と言っています。ストレート過ぎるだろ!!小糸はゲームなんて慣れてないんだからもうちょい優しくしてあげて!!雛菜にそれでクリアできるのかと言われた小糸はタジタジですが、「まあ自分もどっちに進めばいいかわからないけど」なんて雛菜は言います。これもまた暗示的な発言ですね~。小糸が「壁にぶつかる」というのは言ってみれば「壁を乗り越えた先に目標がある=道筋が明確である」という事でもありますが、そういう「壁にぶつかる」という苦労を余計なものとして避けようとする雛菜は「道が分からない」んですよね。この辺は雛菜のコミュにおいて「進路調査書」というモチーフが大事な扱いをされてきたことともリンクして感じられるところです。
そうこうしていると、円香がやけに具体的な道筋を提示します。どうやら透と円香は2人でこのゲームの実況動画を見たようで、攻略情報を仕入れてきたみたいです。透はともかく円香もゲーム実況とか見るんだ…今どきって感じ。それを聞いた雛菜は「余裕でクリアできちゃうね!」と言い、「余裕」という言葉に小糸は嬉しそうにしていますが、円香は「前に進む操作で精一杯じゃクリアは難しいかもね」とバッサリです。だからもっと優しくしろ!!小糸いじめてにちゅにちゅしやがって樋口お前この野郎…!!
取り敢えず円香の出した指示に従って4人は動こうとしますが、全く統率が取れていません。オバケ?が近づいてきたり、いきなり暗くなったり、小糸の操作がおぼつかなかったりしているうちに、またなんらかの要因でみんな死んじゃいました。あらら…まあ実況みたからと言って自分たちのゲームプレイが上手くなるわけじゃないですよね。そんな甘くないです。
この辺もなんだかノクチルらしくて、彼女たちはこのゲームをクリアするために「実況動画」という「正解」を学習してからゲームに臨む選択肢を取りました。私は、というか皆さんもそう感じているかもしれませんが、ノクチルという存在はアイドルマスター的に「常識外れ」「型破り」な存在です。
しかしながら、彼女たちが「常識外れ」「型破り」だからと言って、「常識」や「型」を彼女たちが否定しているかというとそれは違います。これは例えば「海へ出るつもりじゃなかったし」で如何にもアイドルモノらしく編集されたライバルアイドルの番組にくぎ付けになってしまったことや、【PEEPS!】で透や雛菜が「アンパンに牛乳を持って張り込みするクラシックな刑事像」の真似事をしていた点などが挙げられ、これは彼女たちがそういう「型」を否定するどころか、むしろそういう「型」みたいなものをひとつの完成された良いものとして見る部分さえあることを感じます。
そして今のこのホラーゲームに挑むにあたり、透と円香が「実況動画を見て予習してきた」というのはやはりそういう「型」みたいなひとつの「正解」を実行しようとしたのでしょうが、現実はまあこのザマです。ただそれはそれで仕方ないことで、彼女たちはまだまだそれだけ未熟だという事だし、別にわざわざ自ら道を外そうとはしてないんですよ!ということを言いたいんです。彼女たちは彼女たちなりに正しくあろうと頑張っているんですよ、きっと。
その瞬間いきなりの着信!!こわい。ここでこのゲームはみんなで透の部屋に集まってやっていたことが分かります。どうやら雛菜の電話にシャニPから着信があったようですが、出てみるとノイズが酷くて聞き取れません。…なんかこのくだりどっかで見たな?あまり電波がよくないようですが、すぐにちゃんとつながります。
シャニPによると、ノクチルのみんなに新しい仕事が来たようでそれで電話をみんなにかけたみたいですが雛菜以外は出れなかった感じです。相変わらずその辺の意識は低いですが、たまたまみんな同じ場所にいたから良かったね。そしてその仕事の内容とは…なんと「廃病院での肝試し」でした!!デデーン!!きっとこのホラーゲームの舞台も病院だから何という偶然!!流石のみんなも少しびっくり。そんなところでコミュは終わりました。
と、いうところで!皆さん同じようにしてしまった方もいるかと思いますが、ここで1つ目のコミュに戻りたくなってしまいますよね?これはもう当然シャニマス側が狙ってそうしたことですね!なぜならこのカードのコミュのタイトルの頭が「00/03」「01」「02」となっており、つまり最後は1つ目のコミュに戻されるわけです。1つ目のコミュの冒頭の謎の電話も3つ目のコミュでのシャニPからの電話と同じように思えるのでやはり間違い無いでしょう。しかしまたトリッキーなことしやがって…シャニマスめ。
そう考えるとすると、じゃあ1つ目のコミュでの肝試しはゲームではなく、シャニPが持ってきた実際の仕事だったのか〜!という風に考えれなくもない…んですが、個人的にはあんまり釈然としません。というのも、この1つ目のコミュはゲームだとしてもリアルの仕事だとしても、どうにも納得のいかない点があります。私の想像力が浅すぎるだけかもしれませんが…。
このコミュがリアルの仕事だとすると、小糸の「上手く歩けない」という発言もちょっと不自然な気もするし、小糸が音もなく一瞬のうちに消え去るのも、そのことにみんなが大して危機感を抱いていないのもおかしい気がします。さらに、透がはぐれるというのはまだしも、円香の「もういい」と言って自分からフェードアウトしたように思える動きや、最後の雛菜の「死んじゃった」もリアルな廃病院での肝試しのお仕事としてしまうとイマイチ説明できません。
一方で、そういうリアルとは思えない部分はゲームであるとすれば納得できますが、そうなってくると今度はゲーム内で4人の意思疎通が図れていないことが不自然に感じられます。3つ目のコミュでは4人はみんなで一緒に透の部屋でゲームをしていたのに、1つ目のコミュでは例えば小糸が消えた時から小糸は一言も発さず、コミュニケーションが取れていません。もし同じ部屋でゲームしてたら目の前にいるんだからそんなことにはならなくない?その後はぐれた透も自ら消えた円香も同様です。そうなってくるとこれはみんな自宅でやってるオンラインのゲームなのか…?しかし小糸はゲーム機なんか持ってるだろうか…それともスマホでやるゲーム?だとしても、自キャラがロストしたら通話も完全に途切れるゲーム…そういうのもあるのかなあ…?
考えれば考えるほどクソデカのふふ、わからんで脳みそがぶち壊れそうなので、なんかもうみんな好きに解釈したらいいよ(丸投げ)!そういうよくわからない宇宙的恐怖に恐れをなしながら納涼して夏を乗り越えよう!やは~~!!
まとめ
結局なにも分かんねえ。なんだこれ?最初コミュ見た時だいぶ混乱して納涼どころか頭爆熱太陽キッスになったわ。ノクチルだけややこしいコミュ多すぎない?私がややこしく解釈してるだけ?その通りです!!
そんなややこし病に罹患しております私なので、今回のこのよくわからんけどなんとなく軽妙なノリのこわおもしろいコミュにさえもいつもの深読みで勝手にテーマ性を抽出します。覚悟しろシャニマス。
さて、この【Re:BIRTH】から読み取れるテーマとは~?そう、「まわるもの」ですね~!多分これ感じてるの自分だけな気がしていますが、ノクチル全体に「まわるもの」というテーマ性は最近頻出していると私は読んでいます。
この「まわるもの」というモチーフは、例えば透のG.R.A.D.編で示された「命の循環」の話なんかが分かりやすく顕著なものであり、それどころかノクチルのG.R.A.D.編の個々の内容及び全体が「まわるもの」の構成になっているという風にすら思えますが、そういう事を書いているとありえんほど長くなるので書けません!気になる人は他の私の怪文書読んでください!凄い文字数になるけどね!!
ともかく、ザックリ言ってしまえばこの「まわるもの」というテーマ性は彼女たちの閉塞感を伴う関係の不変性や普遍性、及び回帰性を示す重要なものであるというのが私の限界オタク的解釈です。
じゃあこの【Re:BIRTH】はどの辺が「まわるもの」なの?という話になりますが、まず一番簡単なのはコミュの構成ですね。先述したように、このカードのコミュは3つ目のコミュを読み終わらせた後に1つ目のコミュに戻らせる構造になっています。我々読み手の読み方が逆行してしまう、そういう意味でカードタイトルの「reverse」という意味にもつながるかもしれません。
この雛菜のコミュの構成自体が「まわるもの」になっているというのは、実はこれが初めての事ではありません。雛菜のG.R.A.D.編で同じような事をしているように思います。雛菜のG.R.A.D.編は「G.R.A.D.に挑む前に悩みにぶつかりながらも自分は『市川雛菜』でありたいという答えを出し、G.R.A.D.が始まってからも同じように悩みにぶつかりながらもやっぱり自分は『市川雛菜』でありたいという答えを再び出す」という他のG.R.A.D.編に類を見ない構成のコミュになっています。つまり雛菜だけはG.R.A.D.編での壁にぶつかり乗り越えるというプロセスを「2周」していると言えるのです。雛菜のG.R.A.D.編はそういうちょっと特殊な形で「まわるもの」になっているのですが、今回の【Re:BIRTH】でも似たようにコミュの構成で「まわるもの」が持つ再帰性を示してきたように思います。雛菜トリッキ~~!
また、もうひとつ大事なモチーフがあります。それはこのコミュ内でのホラーゲームの舞台及び舞い込んだ仕事の場所が「病院」であるという事です。
先ほど透のG.R.A.D.編に少し触れましたが、その内容において透が見出したひとつの大切な答えに「泥の中」というものがあります。透の言う「泥の中」というのは簡単に言葉にすると、「命の始まりと終わりが渾然一体とした場所」と言えます。どんな命も死んで泥になり、そんな泥の中からまた小さな命が始まって、そうやって世界はぐるぐるとまわっているんだという気付きが孤独な透の心を救いました。「命の循環」という終わらない「まわるもの」の中、その回帰する点のひとつともいえる「泥の中」に透は居たいという事でしたね。
そう考えるならば、「病院」という場所と「泥の中」という場所、全く一緒じゃないですか?「病院」もまた沢山の命が終わり、始まる場所でもあります。そして、死と生が同じ場所にあるという事は、透のG.R.A.D.編での命の話もそうですが、例えば円香のG.R.A.D.編における結論である「何かを諦めることは終わりではなく始まりを意味する」というものと同じく、そうやって多くの物事はどこかで終わったり始まったりして「まわるもの」として続いていくという意味を持ちます。そういう事を示すためにわざわざ「病院」というモチーフを取ったのだろうというのが私の深読みです。
しかしながら、そう考えるとより大切なのはこのカードのタイトルである【Re:BIRTH】、つまり「再誕」です。言い換えればこれは「生まれ変わる」と言ってもいいと思いますが、「生まれ変わる」というものについてはつい先日に実装された【おかえり、ギター】でも触れられています。古いギターはセミに生まれ変わり、鳥に食べられ死んでしまい、それでも最後には巡り巡って透に違うギターの音を増やしてくれました。そういう命の循環の中ではただ同じことが繰り返されるだけでなく、まわりまわっている内に何か新たな気付きなんかをもたらしてくれるんですね。
今回のコミュで、彼女たちは少なくとも2回「病院」で死にました。1回目はきっとよくわからずに色々失敗して死んでしまったんでしょうが、2回目は色々と対策を練ってきて(実況動画見ただけだけど…)いました。それでも最終的には失敗してしまっていますが、それはつまり1回目に死んだ後に「生まれ変わった」2回目の彼女たちは進歩していると言えるわけです。失敗からの学習、改善及び再挑戦、これは小糸のG.R.A.D.編的ですよね。そうして少しずつ前に進めます。
さらに言うなら、彼女たちが2回目に死んだ直後、廃病院を探索するというホラーゲームはリアルの廃病院探索に「生まれ変わった」と言ってもいいかもしれませんね!彼女たちは同じところで同じ事を繰り返しては失敗し続ける「まわるもの」かもしれませんが、そうしてまわっている内にこうして変化がもたらされ、それはもしかしたらもっと大きくて広い世界を彼女たちに見せ得るものかもしれないのです。
やっぱりそういう「まわるもの」的な在り方で少しずつ新たな世界を見出していくというのがノクチルの持つ輝きなのだろうと思いますが、1つ目のコミュでの彼女たちの消える順番も意味深ですね。「壁にぶつかってばかり」の小糸がまず真っ先に消え、続くように消える透に引っ張られるかのように円香が消え、最後には雛菜が死ぬと分かっていながら恐る恐るドアを開けて消えます。
円香もそうですが雛菜も大概、時間が過ぎ去っていくことに対して足踏みをして後ろを振り返ってしまう部分が今までも見えていたので、この順番で彼女たちが踏み出して「生まれ変わって」いくという事を示しているのだとしたら納得感はありますね。ただここでは透だけが明確に「死んだ」というわけでなく1人だけはぐれてしまったというのは意味深ですが…透だけは生まれ変われていないんでしょうか…?でも3つ目のコミュではきっとみんなでわちゃわちゃしてる内に一緒に「死んじゃった」ので、みんなが生まれ変わるにはみんな一緒である必要があるってことかもしれませんね(拡大解釈)!エモい!
雛菜はああ見えてかなり慎重派で、きっと円香と同じくらい前に踏み出せない臆病な部分がある子なのですが、こうしてみんなと一緒にアイドルになったことで少しずつ変化が起きていて、それが結果として彼女たちにもっと大きな海を見せてくれたらいいなと思いました。雛菜も何かに向けて頑張ってみたっていいんだぞ!!きっと何度失敗しても、何度でも生まれ変わってもっとしあわせ~になっていけるはずだから!!
感情置き場
よくわからん。よくわからん内容だったせいで結局深読み爆発した。いつものことなのだけれども(反省)。たすけてくれユアクマ。まあ敢えてしっかりした説明をせずに解釈に幅を持たせるのがシャニマス君のやり方で、そういう部分が魅力なんですけど!
ところで、これあんまりしっかり検証してないから記事内には書けなかったんですけど、ノクチルのサポートカードにおいて(電話越しとはいえ)シャニPが登場したの、もしかしたら「初めて」では…?という気がしています。
「基本ノクチルのサポートコミュにはシャニPが出てこないし、ノクチルがアイドルとして活動する描写も無い」という特徴があるという風にここまで思って来ていたのですが、ここに来てとうとうその原則が打ち破られたかもしれません。ただ未だ彼女たちにとってはシャニPという存在は異物であり、それ故にシャニPからの電話は雛菜以外には繋がらず、しかも電波が悪くてノイズがかかっていたのかもしれないし、ゲーム内で迫り来るオバケというのはもしかしたらシャニPのことかもしれません。とはいえ少しずつでもその壁が崩れているのかもしれないと思うと嬉しいような、でもどうしようもなく変わりゆく彼女たちが切ないような…シャニマス君はこういうの本当に得意ね。勝手にそう深読みしてるだけだけどさ。
まあそんなことは置いておいて、もしかしたら今月末はノクチルのイベントだし、それはつまり月末限定がノクチルになることを意味するし、きっと来月にはノクチルの新曲が聴けるし、再来月にはノクチルLP編の追加があるかもしれません。供給過多。しぬ。しあわせ~!(発狂)
なんにしてもここまで読んでくれた方、もしいらっしゃるなら人生の貴重なお時間を頂きありがとうございました。またどこかの廃病院で会いましょう。いややっぱり怖いのでやめましょう。それでは~。