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4/20実装【PEEPS!】市川雛菜を読む

 ボンジュール。いれぶんだよ。こちらは4/20に実装された【PEEPS!】市川雛菜の感想文兼怪文書となる記事です。以下注意点です。

・記事というよりかはただの自分用の感想まとめなのでいろいろ話が飛躍してる気がします。
・コミュ内容のネタバレを含みます。さらに今までのノクチル全体のコミュの内容を前提としつつ絡めるのでさらにネタバレと妄想が飛躍します。お気を付けください。
・私個人の好意的・拡大解釈および誇大妄想を含みますが、それらを押し付ける意図のものでありません。むしろ自分の考えとの違いを発見してより幅の広い解釈を見せてくれ…。
・ゲーム内プロデューサーのことは名前が分からんので「シャニP」と呼称します。

では以下本文となります。

【PEEPS!】市川雛菜のイラスト

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 あら可愛い。高校生活の楽しい1ページって感じ。メロンパン美味しそうね。コミュタイトル通り、3人で何かをのぞき見しているみたいですけど、いったい何を見ているのかな…?なんて思いますけど、まあ学校というシチュエーションで、しかもいつものメンツから1人だけ描かれていない人物がいる時点でなんとなく視線の先に誰がいるかは察せちゃいますね!イラストだけでそういう関係性・物語性を示すのがシャニマスくんはお上手ですね。
 あと、ちょっとしか見えていないですが、透は赤いジャージを着ていますね。赤ジャージと言えば透のG.R.A.D.編で登場した大事な要素のひとつですが、ここで同じ赤ジャージ着ているということはまさか学校のジャージを着て仕事してたのか透…?透ならやりかねないか…。いやあの時のと同じものとは限らないか…?それとももしかしたら逆に透が学校に持ち込んでる私物なのかな…?やっぱり面白いですね浅倉透とかいうやつは。

1つ目のコミュ「Un pan」

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 コミュの方を見ていきます。昼休み、雛菜は偶然にも赤ジャージを着た透に出くわしています。前の授業が体育でバレーだったらしく、これからお昼ご飯にパンを買いに行く途中だったようで、雛菜もついて行こうとしています。雛菜は透が円香と一緒に居ないのを見て透にそのことを質問していますが、透によると「誰かに呼ばれてった」ということらしいです。

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 するとそこに息せき切った小糸が!!どうした小糸(心配性)!!慌てて何かを報告しに来た小糸によると、なんと円香が男子に呼び出されて人気の少ない廊下で2人きりで何かを話しているというのです!!もしかしてこれそういうアレか!?どこの馬の骨だ!!
 そんな報告を受けた雛菜は「へ~~~!?」と急激にテンションを上げ、小糸に場所を聞き出してみんなで見に行こうという流れになります。ここ急に雛菜の声デカくなって鼓膜爆発しました。果穂の技だろそれは!楽しそうだからいいか。
  そんな雛菜を小糸はいつものように制止しようとしますが、まあ当然透はのぞきに乗り気ですよね。透も結局見物に行くことになって小糸はズルズルと2人に引きずられるように巻き込まれました。でもまんざらじゃないでしょ?これぞいつものノクチルのノリって感じ。

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 さて3人は現場に到着してホシを発見!これがイラストのシチュエーションですね。小糸は堂々としてたらバレちゃうと不安がっていますが、雛菜はメロンパンをくわえている透を「張り込みの刑事みたい」「あんぱんと牛乳だったらもっと本格的だった」なんて言って2人でじゃれ合っています。そんなクラシックな張り込み刑事像未だに通用するのかな…。
 そんな2人に小糸は「2人が喋ってて円香と男子が何喋ってるかわからない」と文句を言っています。雛菜も突っ込んでいますが、透と雛菜より小糸の方がのぞきのモチベーション高くてわろた。なんやかんや気になっちゃってるんですね~小糸もお年頃です。かわいいね。

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 突っ込まれて焦って「だって気になるし」と弁解する小糸はいつの間にか隣にいた円香に「なにが?」と聞かれ、「円香の話の内容が…」と流れるように答えてしまいます。あまりにコミカルな流れで笑っちゃった。カートゥーンアニメみたいな様式美を感じる。あと円香はG.R.A.D.編の時も気配消して暗い事務所の中にいたことあったけどそういう癖でもあるの?ジャパニーズニンジャ?
 こうしてのぞき見はあっさりバレますが、このことで本当に罪悪感を感じているのは小糸くらいのもので他の2人はいつもの雰囲気で楽しそうです。当然円香は(小糸はともかく)いつもの悪ふざけだと分かっているでしょうし、いつものように「そろそろ昼休み終わるし下らないことしてないで教室に戻ったら?」とキツめの言い方をしています。みんな時間を忘れてのぞき見をしていたようで、雛菜はお昼を食べ損ねたみたいです。あらら…そんな楽しい昼休みでした。

2つ目のコミュ「Me rom pan」

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 次のコミュでは相変わらずまたみんなで透の部屋に集まっています。ノクチル集会場。そこでは例の昼休みの出来事について話しているようですが、雛菜は「やっぱりあれ告白じゃなかったのか」「なんかつまんない」「小糸が慌ててくるから期待しちゃった」と言っています。「やっぱり」と言っているところから見ても、実際に雛菜は円香が男子に告白されているかどうかは割とどうでもよくて、そういう何かが起きそうな期待を持てる面白いシチュエーション自体にテンションが上がったのでしょうね。透も多分告白かどうかはあんまり気にしていなくて、本当に告白かどうか心底気にしていたのは小糸だけでしょう。

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 そんな小糸は「あんな状況初めて見たから勘違いしちゃった」と弁明しつつ、「告白するならもっと人気のない中庭とか体育館裏とかに呼び出してするのかな?」なんて言っています。それを透に「詳しい」なんて言われて、「事務所に置いてあった漫画見たらそんな感じだったから」と言い訳します。もしかしてその漫画ってをとめ大学の2人が置いて行ったのでは…?この手の恋愛知識を漫画で仕入れてるってのはなんか可愛らしくて良いですね。それはある意味では勉強熱心な優等生の小糸らしくて、そういうキャラクターのクラシックで典型的な恋愛経験不足感を醸し出します。アイドルだから恋愛とかされてても困るからそれでいいけども!経験不足を知識で補おうとするとそういう偏ったイメージが染み込みがちですよね人間は(自戒)。

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 それを聞いた雛菜は「(告白するなら)今はチェインとかじゃない?」と反応します。現代的ですね。小糸は「直接伝えたほうが気持ちが伝わるんじゃない?」と反応しますが、「両想いならそれでいいけど」「振る事になったら振る方も振られる方も嫌な思いする」と返しています。これはとても雛菜的ですね。相手の思いを無下にする側の精神的な負担までもしっかり気にしていて、誰もが一番しあわせになれる形を作ろうとする雛菜らしい考え方だと思います。やっぱり雛菜は周りの人のこともしっかり考えて言動を定めるのでしょう。凄いぞ雛菜。

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 そんな話で盛り上がっていると円香が「(男子は)委員会の連絡事項を伝えに来てただけ」と言いますが、雛菜はそれがつまらなくてがっかりしています。円香は「勝手に覗いて勝手にがっかりするな」と文句を言っています。まあそりゃそうだ、今回のことで円香には特に非があるわけでもなくただ3人の悪ノリの被害にあっただけです。しかもこういう誰かに何かを「勝手に期待される」というのは円香的にはすごく嫌なものですからね。円香はそういうプレッシャーをかけられる事を嫌がります。
 まあ雛菜だって悪意があってそういう期待をしたわけじゃないだろうし、それどころかむしろそういうプレッシャーから逃げがちな円香のことを分かっていて、自分のわがままに見せかけたプレッシャーを弱い負荷でかけてそれに案外と応えたり冷静に応えなかったりする円香を表出させることで4人の中での円香の立ち位置を固めているのでは…?とさえ感じる時もあります。いやあまりに深読みが過ぎるか…?市川雛菜、マリアナ海溝より深い深淵です。

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 そんなこんなで雛菜は「次からのぞき見するときは透のようにパン持って行こう」と謎の反省をしています。次どこで活かすつもりなんだその反省。透も乗り気で、雛菜は「メロンパンもいいけどあんぱんと牛乳の方が張り込みみたいで本格的」と言いながら2人で浅サン、雛サンって呼び合おうなんて言いながらじゃれています。楽しそう。小糸は「もうのぞきなんてやめようよ」と言っていますが、「でも小糸が一番しっかりのぞいてたじゃん」という火の玉ストレートを雛菜にぶん投げられて小糸は一撃で沈黙します。小糸…。そして円香はそんな3人に溜息、コミュは終わります。なんかいつものノクチルって感じだな!

まとめ

 平和。いつもの仲良し4人組の楽しい高校生活って感じで安心します。マイペースに楽しいことへ向かっていく雛菜、なんかよくわからんけど乗っかる透、制止しようとするけど巻き込まれて結局まんざらでもない小糸、ため息つきながらも付き合う円香。本当にいつものノクチルって感じです。雛菜のらしい部分も良く見えていて、楽しいコミュでした。

 それでまとめ終わりにしちゃうとあまりにも中身が無いまとめになるので、相変わらずのこじつけムーブでこのカードコミュ内にある少し考えたい部分を書いておきます。
 注目したいのはコミュに出てきた透と雛菜の言う「あんぱんと牛乳を持った張り込みの刑事」と小糸の言う「恋愛漫画的な告白シチュエーション」ですが、この2つには共通点があります。それはどちらも「クラシックなステレオタイプである」ということです。
 正直今どきの刑事もののドラマで「張り込みする時にあんぱんと牛乳を持っている」なんてのは見たことありません。古いステレオタイプであると言っていいと思います。小糸が言っていた「告白する時は中庭とか体育館裏に呼び出して」というのは流石に古臭いものであるとまでは言い難いと思いますが、雛菜の言ったように今どきの若い層ならメッセージアプリなんかを使ってという方がむしろスタンダードであるようにも思えます。「体育館裏に呼び出して」なんていうのもやはり少女漫画に出てくるようなステレオタイプ的なものと言えるんじゃないでしょうか。
 そして今まで見てきたように、このコミュで張り込みの真似事をするかのようにしていた透は「あんぱんと牛乳」でなく「メロンパン」を持っていました。小糸の述べた古いクラシックな少女漫画的告白は雛菜の「チェインを使う方が良い」という意見に対抗できていません。つまり彼女たちはそういうステレオタイプ的な「型に嵌っていない」のです。そしてそのことはとてもノクチル的ですよね。彼女たちはこれまでに今までのアイマスの常識では考えられないような価値観を提示してきました。この辺のモチーフはそういう彼女たちの型破りな部分の表れなんじゃないかなと思います。

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 ただ面白いことに、雛菜は「あんぱんと牛乳を持った張り込みの刑事」を「本格的」と評しています。これはつまり、そういうステレオタイプな刑事像を良いものとして見ているということになりますね。これはとてもノクチル的で興味深い点だなと感じます!
 メロンパンを持つ浅サンと雛サンは確かにそういうクラシックなステレオタイプの刑事ではありません。しかしながら、そういうクラシックな刑事像を「本格的」として見る彼女たちはそういう刑事像を否定しているわけではないのです。つまり彼女たちは「型破り」ではあるものの、「型」そのものを否定しません。「破る型が無ければ型は破れない」という言葉がチラつきますね。
 私はノクチルのことを考える際に「ノクチルはアイドルの文脈を外しているがアイドルを否定していない」という見方をしていますが、これも正にそういう部分なんだろうと感じました。その文脈云々の話をここでしたらわけわかんなくなるので割愛しますが、ノクチルというのはそういう2つの要素に挟まれながら我が道を行くというイメージを最近感じます。このカードと同時に実装されている【つづく、】浅倉透でもモチーフは違えど似たようなイメージが私には見えていました(幻覚)。
 この読み方においては、彼女たちは「アイドル」という「型」と「アイドル的じゃない自分たちでいること」という「型破り」の両方を持ったまま「ノクチル」として走っていくんだという部分を感じられ、このカードコミュではその一端を見せてきたのかなと深読みできるわけです。ホントただの深読みですけどねこれ!でも楽しいからそういう読み方をしました。ゆるして。

感情置き場

 また言いますが平和でした、このコミュ。このカードが実装された日、ノクチル全員のG.R.A.D.編と【つづく、】浅倉透が実装され、その圧倒的な物語を一挙に浴びて脳が破壊されていたところにこれを最後に読んだ時の安心感ときたらもう…。こういうのでいいんだよこういうので。おかげさまでこの記事もサクッと書けました。
 相変わらず深読み病を発症していますが、そんなことしなくてもみんなで楽しそうにしているコミュであるというのが一番良かったです。かなり踏み込んだキャラとストーリーの深堀りをするのがシャニマスの良いところではありますが、たまにはこういうのも無いと脳と感情が擦り切れてなくなってしまうから…。
 なんにしてもここまで読んでくれた方、もしいらっしゃるなら人生の貴重なお時間を頂きありがとうございました。またどこかであんぱんと牛乳を持ち寄ってお会いしましょう。それでは~。

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