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5/10実装【Makeup♡Box】市川雛菜を読む

 グーテンターク。いれぶんです。こちらは4/20に実装された【PEEPS!】市川雛菜の感想文兼怪文書となる記事です。以下注意点です。

・記事というよりかはただの自分用の感想まとめなのでいろいろ話が飛躍してる気がします。
・コミュ内容のネタバレを含みます。さらに今までのノクチル全体のコミュの内容を前提としつつ絡めるのでさらにネタバレと妄想が飛躍します。お気を付けください。
・私個人の好意的・拡大解釈および誇大妄想を含みますが、それらを押し付ける意図のものでありません。むしろ自分の考えとの違いを発見してより幅の広い解釈を見せてくれ…。
・ゲーム内プロデューサーのことは名前が分からんので「シャニP」と呼称します。

では以下本文となります。

【Makeup♡Box】市川雛菜のイラスト

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 美人〜!これ高1の出していい雰囲気か?かなり大人びたものを感じますね!楽屋かどこかで雛菜はお化粧してるでしょうか?中々のお洒落空間ですが、その机上には沢山のメイク道具が広げられています。
 その中にはユアクマが付いたペンやユアクマのぬいぐるみ?が置いてあるので、これらはきっと雛菜の私物なのだろうと思えますが、なんかいっぱい揃ってますね〜。私はどこにでもいるただの男オタクなので女性のメイク道具については何にも分かりませんので、なんだか凄いな〜(小並感)みたいな感想しか出せません…。しかし雛菜はホーム会話において、他の283アイドルにメイクやお洒落についての質問を振っているところが見受けられるので、本当にメイクやお洒落が好きなんだと思います。いつも透のネイルしてあげてるしね。そうだとするとこうやってたくさんのメイク道具を持っているというのは納得です。

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 お次はフェスイラストです。可愛カッコいい!なんかイラストに描かれている場所もダンスフロアっぽくて、結構若者らしいストリート系な印象を受けますね!アウターが特にそれらしい感じです。しかもローラースケートみたいなの履いてるし。雛菜はこういうのもいけるんだな〜。
 その一方でインナーの方はと言うとそれは黒のシックなノースリーブで、それはとても落ち着いたエレガントな大人っぽいですよね。そんなの着こなすとは…雛菜大人〜〜!!!凄い。
 そんなところを考えるとこの雛菜の衣装は、外側にやんちゃな若者らしい装い、片や内側に大人らしい落ち着いた美しさを持ちます。これかなり雛菜らしくないですか?雛菜はパッと見ると自由奔放で利己的な若い人間に見えますが、実際にはかなり高いレベルで周りの人達の事を見た上で自分の立ち振る舞いを決定するという、年齢からは想像もできないほどに大人な振る舞いが出来る子です。この衣装はそういう雛菜のパーソナリティーを綺麗に落とし込んでいるように感じますね!深読みし過ぎだけど!凄いなシャニマスくん。そういうとこ好き。

1つ目のコミュ「♡DollEyePalette」

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 コミュを見ていきましょう。どうやらシャニPと雛菜の2人は一緒に買い物に来たようで、シャニPの買い物の間に雛菜は化粧品コーナーを見に行っていたようです。先に買い物の終わったシャニPは雛菜を探しているみたいで、化粧品売り場に行きます。
 雛菜はシャニPの思う通り化粧品売り場にいて、何やら悩んでいるようです。シャニPに気付いた雛菜はシャニPを待たせた事を気遣いつつ、買おうとしている「プチプラ」(安い化粧品なんかを指す若者言葉らしい)を01番と02番どっちにしようかという質問をシャニPに投げかけます。

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 俺たちのシャニPでも流石に現代女子高生の感じる機微は分からないらしく、その質問に「どっちも同じじゃないか」と言ってしまいますが、雛菜は「色が微妙に違うんだ」という事を言い、それを見比べてみたシャニPも納得しています。俺たちのシャニPがいくら有能とは言えども、今を時めく女子高生の考えるコスメ事情には流石に置いてかれています。まあいくら何でもこれは仕方ないね。普段の振る舞いからはおおざっぱそうに見える雛菜ですが、実際にメイクが好きだからかどうなのか、そういう細かいところにもしっかり目を通して拘るあたりは雛菜らしいですね。
 雛菜は迷いましたが結局両方とも買っちゃうことにしたようです。雛菜曰く「プチプラだからいい」らしいですが、シャニPは「こっちの03番はどうなんだ」と提案してみますが、「それは自分に合わないからいらない」とバッサリ切り捨てます。うーん雛菜って感じ。これも合うと思うとシャニPは言っていますが、雛菜は「かわいい色だけど多分使わない色になっちゃう」「結局いつも同じ感じの色を使っちゃう」と言っています。シャニPは「こっちも似合うと思うけどな…」と少し残念そう。

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 この時の雛菜の「自分に合わないから」と03番を不必要とした発言に引っ張られそうになりますが、どちらかというとその後の言葉の方が大事なものに感じます。
 「使わない色になっちゃう」という発言は一見すれば「自分に合わないものをわざわざ買うのはお金や時間の無駄」というような風にも受け取れますが、ちょっと違う気がします。これは「プチプラ」だと雛菜も言っていました。お金もあまりかからないだろうし、お手軽な化粧品のはずです。さらに「結局いつも同じような色を使う」という言葉からは雛菜が実は結構保守的で、所謂「いつもの」みたいな部分からはみ出さないような選択を取りがちであることを感じられます。
 そう考えるとここでの雛菜の言動は、余計なことにお金や時間を使いたくないからそうしたというよりかは、その普段使うことのない「03番」を自分はきっと上手く使いこなせないから手が出せない、というように考えているように感じられます。それは良く言えば自分の能力に自覚的でそれに応じて物事を取捨選択出来るともいえますが、一方で新しい物事に対して臆病な感じすらしますね。雛菜は案外そういうところがあります。

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 しかし雛菜は「その色なら透が似合うかも」ということを口にした途端、少し考えこんで「もしかしたら誰かが使いたいってときもあるかもしれないし」と言い出し、加えて「自分もたまには使いたくなるときあるかも」「合わせ方次第では服に合わせて使うこともあるかもしれない」と捲し立て、シャニPはその雛菜の謎の勢いに若干押され気味です。そうして雛菜は「プチプラだからいい」と言って結局「03番」も買おうかなという話になります。
 これは今までも良く見えていた2人の関係と近しいものです。例えばW.I.N.G.編での4つ目のコミュでシャニPと分かり合えた雛菜がシャニPを置いて走り出したことや、【HAPPY-!NG】のTrueコミュでのシャニPとのやり取りの中で「色んなことに挑戦してみたい」と思えた雛菜がシャニPを巻き込んで様々なケーキを注文したことなんかがこれと重なるものです。要は、「シャニPのアクションによって雛菜は新たなしあわせの可能性を見出し、そうすると今度は雛菜はシャニPを置き去りにするくらいの勢いで物事に臨む」という流れです。
 今回の場合のシャニPの「03番はどうなんだ」というのは正直そこまで深い意味を持って言った言葉ではなく、流れで言ったそれとない一言だったんじゃないかと思いますが、結果としてその言葉は雛菜に新たな可能性を示し、それを受けた雛菜は「ああすればいいかも、こうすればいいかも」と、シャニPの何気ない一言からその可能性を膨らませて見せました。この男は無意識でもこういうことをしやがる。ナチュラルボーン有能プロデューサーがよ。

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 そして雛菜は3つとも全部手に取ります。シャニPは「贅沢だな」なんて言いますが、少し嬉しそうなんですよね。ここでは自分が似合うと思うと言った色も手に取って楽しそうにしている雛菜を見てという部分もあるでしょうが、拡大解釈すればやはり雛菜が普段はやらないことにも手を伸ばして見せたことが嬉しいのでしょう。シャニPは雛菜のそういう新たな一歩みたいなのを見るとしあわせになります。俺もしあわせ。
 そして最後にはシャニPにもメイクしてあげると言います。メイクしたシャニP見てみたいなオイ!シャニPは流石に遠慮しますが、雛菜は「シャニPにも似合う色はある」「プチプラだからもったいなくない」という事を言います。雛菜は少しのコストを支払って「03番」という新たな可能性を手にしたことで、まずシャニPを「しあわせ」にしようとしたのかもしれませんね。でも雛菜が03番を手に取ったということが、きっともうシャニPのことを「しあわせ」に出来てるんだぞ!

2つ目のコミュ「♡ShineHighlighter」

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 お次のコミュでは、2人で現場に来たようですが何やらバタバタしているのを眺めています。スタッフさんによるとどうやら手違いによりメイクさんが遅れてしまうようで、代わりの人を探してバタついていたみたいです。
 シャニPは雛菜に待機を促そうとしますが、雛菜はなんと「もし良かったら自分でメイクさせてもらってもいい?」という提案をし、スタッフさんも驚いています。シャニPもちょっと動揺が見えますが、雛菜にもしっかり確認を取り、本人が良いと言っているから大丈夫と了承を出し、なんと雛菜は自分で仕事前のメイクをすることになりました。雛菜すごい~~!

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 さてそんな雛菜が楽屋で自分でメイクしてるのがこのカードイラストの場面みたいですね。雛菜は手際良くメイクをしているようです。雛菜は先程シャニPに確認を取られた時「今日はいっぱい道具持ってきたから大丈夫」という事を言っていましたが、イラストを見てみるとやはりかなりの数の道具を取り揃えているように感じますね。しかしこの状況を想定してこれらを持ってきたっていうのは流石に周到な雛菜と言えどもあり得ないと思います。それはもう頭が良いとかじゃなくて超能力者になっちゃう…。
 となると、この大量のメイク道具はたまたま待ち合わせていたのでしょうが、それは使うかどうかもわからない沢山の道具を常日頃持ち歩いているということになりますよね。机の上にユアクマのぬいぐるみなんかも置いてあることも鑑みれば、雛菜は自分の好きな物をいっぱいいっぱいまで持って歩きたい性分なのかなと思えますが、もしそうなら、それはG.R.A.D.で見えた色んな幸せを諦めない『市川雛菜』的だと言えます。雛菜は合理的に必要のないものをバッサバッサと切り捨ててるように見えて、本当は自分がすき〜と思えたものを、例えそれが非合理的でも全部持っていたいんですね。沢山のメイク道具も、ユアクマも、自分を応援してくれるファンのみんなも、幼馴染みの関係も、自分のしあわせも全部。でもそのキャパシティには限界があるという事を分かっている賢い雛菜だからこそ、しっかり取捨選択をしなくてはならないと思って色んなものをバッサリ切り捨てるような言動をするのかもしれません。15歳の抱ける覚悟かそれ?やっぱり雛菜は凄いよ。

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 そんな雛菜を見たシャニPは若干の不安混じりか「準備は大丈夫そうか?」と問います。しかし雛菜は「最終的に自分が可愛くなってれば大丈夫じゃない?」と返します。流石〜!!なんて思いますが、雛菜は自分が今プロの手を借りずに自分の手で仕事用のメイクをしなくてはならなくなっている事を十分にわかっているはずです。そういうプレッシャーが時には適当にやるどころかやるべき事を期待以上に高いレベルでこなすのが雛菜ですが、あくまで発言上では余裕を崩しませんね。そういうのが雛菜のらしさで、シャニPももうそれを分かっているだろうから「じゃあ大丈夫か」と流していますね。

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 そこでシャニPはふと前のコミュで買っていたプチプラの化粧品を発見した様ですが、どうやら雛菜はまだそれを使ってはいなかったようで、今日も使わなくても良さそうとの事です。
 シャニPは「他にもいっぱい持ってきてるもんな」と納得していますが、雛菜は「今日は大きなポーチだったから良いけど、そろそろ入り切らなくなってきたからひとまわり大きいの買わないと」「今度はメイクさんが使うようなメイクボックスにしようかな」と言います。そんな雛菜に「それは持ち歩くの大変じゃないか?」とシャニPは返しますが、「その時はプロデューサーが持ってくれるでしょ?」と雛菜に言われ、シャニPはそれを快諾しコミュは終わりました。
 この発言も言葉だけ見ればとんでもなくワガママな発言に見えますが、2人の信頼関係を良く表しているでしょう。先程述べたように、雛菜は賢いが故に自分の持てる「しあわせ」にキャパシティがある事を理解していて、そのために本当は欲しいもの・やりたい事が沢山あっても、それらを必要に応じて切り捨て、小さな世界で生きようとしていました。しかしそこでひょんなことから「アイドル」という新たな世界に一歩踏み出してしまって、シャニPという男に出会いました。そしてシャニPは「雛菜の『楽しい事』は『楽する事』とは違う」という風に気付けて、雛菜が色んな事を経験してこれからもっと楽しくてしあわせになるために俺がサポートするんだ、というのがW.I.N.G.で築き上げた2人の関係です。ここでその関係を当てはめるのならば、「『楽する事』ではない『楽しい事』」というのは「使うかどうかも分からない化粧品を沢山持ち歩いている事」で、「シャニPのサポート」というのは「メイクボックスを持ってやる事」になりますね。
 かつての雛菜だったら「03番」はおそらく買わなかったし、こうしてポーチを圧迫することは無かったはずです。しかし今の雛菜はシャニPが示した可能性を信じ、今まで持っていた道具も「03番」も全部持ち歩いていたくて、「メイクボックス」が欲しいと言ったのです。そしてそんな「贅沢」が言えるのは、隣でその重くなった「メイクボックス」を支えてくれるシャニPがいるからなのでしょう。いいぞ雛菜!もっと贅沢言っていいんだ、雛菜にはそれが出来るから!

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Trueコミュ「♡YourColourLip」

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 最後のTrueコミュです。場所は事務所、雛菜は欲しいと言っていたメイクボックスを買ったらしくそれをシャニPにお披露目していますが、「思ってたより大きいのが来た」「でもこれで前みたいにメイクしなきゃならない時も対応できるし透にもやってあげられる」なんて言っています。加えて「持ち運びが大変だけど」という雛菜に対し、シャニPは前のコミュよろしく「俺が持つから任せとけ」と言っています。イケメン。そうして雛菜はシャニPにお礼を言って道具の整理を始めました。

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 するとシャニPはポツリと「もし雛菜に興味があるなら、メイクや衣装を自分の力でプロデュースするのもいいかもしれないな」と言います。雛菜はそれを「すごく楽しそう!」と前向きな反応を示しつつ、「でもメイクさんにしてもらうと上手でプロだなって感じる」「自分でやるのと人にしてあげるのは勝手が違うからやるならちゃんと練習とか勉強しないと」と冷静な意見も出し、その言葉をちょっと意外だったと言いながらもシャニPもどこか嬉しそうです。
 これもやっぱり雛菜らしいです。雛菜は自分のやりたい事をワガママにやってるのではなく、やりたい事とやらなくてもいい事をしっかり取捨選択していて、その上でそのやりたい事のためにやるべき事はしっかりやろうとするんです。偉い。G.R.A.D.でもカメラに映らないところでトレーナーさんに課されたものをしっかり練習していましたよね。

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 そんな夢のためにはしっかりするべきことがあると考えられる雛菜は、その流れでシャニPにメイクの練習台になって貰おうとしています。シャニPは「練習台というよりは実験台なんじゃ」と言いつつも、「雛菜が頑張ろうとしているんだから俺も協力しなきゃな」と、この物語の中では自分の言葉が「03番」を買うきっかけになってしまったことやメイクのセルフプロデュースの話についてですが、シャニPが雛菜に新たな世界への可能性を示した事に一定の責任を感じていて、そのために出来る事をやろうとしています。2人とも真面目ですね。
 そんなシャニPに雛菜は「そんなに心配しなくても大丈夫」「シャニPに合う色を使ってちゃんといい感じにしてあげる」と言ってコミュは終わります。このセリフ如何にも雛菜イズムって感じ~!この「シャイニーカラーズ」の名を冠するゲームにおいて、一応にも我々プレイヤーのアバターの役割として存在するシャニPに対して「合う色を使う」なんて言えるのは雛菜くらいのものなのでは?まるでプロデューサー側からアイドルにかける言葉のようです。雛菜が決して自分のことだけでなく周りのしあわせも考えて行動しているというのは何度も述べていますが、そのしあわせにしたい周囲の人間の中にはシャニPも含まれているのでしょう。
 まあ雛菜の「しあわせ」が誰かをしあわせにできるんだという形を先に提示したのはシャニPですから、その「実験台」にシャニPが使われるのもやむなし!!まあ何をどうするにしても、どういう結果が出ようとも、最終的に雛菜がしあわせになってくれればシャニPとかいう男は勝手にしあわせになるよ。俺もだけど!やは〜〜!!

まとめ

 さてカードコミュを見てきましたが、pSRカードなのでコミュのボリュームは少なくも、アイドルとしての雛菜の在り方、そして雛菜とシャニPの関係性がしっかり描写されていたコミュだと思います。
 1つ目のコミュでは、雛菜のともすればあまりにドライなように思えてしまう「03番」に対する眼差しと、その小さな「プチプラ」に可能性を見出したシャニPの一言によって、雛菜がむしろ言い出しっぺのシャニPを置いてきぼりにしかねないほどに色々な考えを巡らして「03番」を手に取ったという流れでした。これは今までで作り上げた2人の関係を端的に表しているように思えます。雛菜はアイドルになってシャニPに出会うことで、今までは「しあわせ」のために切り捨てていた色々な物事を手に取ってみるようになっていますし、実際手に取るとシャニPに負けないくらいに多くの可能性に目を向けられるのが今の雛菜なんですね。

 2つ目のコミュも「03番」と同じように、「もし出来るなら自分でメイクしてみたい」という風に新たな物事にチャレンジしてみせた内容です。これまでの雛菜だったらこういう時には「なんか大変だね」と言って受け流しそうなものですが、この時雛菜は自分のメイクを試したいと思えて、実際行動に移したのでしょう。何故いきなりそうしたのかは断言できませんが、雛菜は単純にメイク自体が好きな事なんだろうと思えるので、この時のアクシデントは自分の好きな事を仕事に繋げるチャンスだと思ったのかもしれません。それで咄嗟に行動に移したんなら偉いな雛菜!なかなか出来んぞ!

 そして最後のTrueコミュで、雛菜には大きなメイクボックスが届きます。言うまでもなく、これは雛菜の「しあわせ」のために持っていたいもののキャパシティが広がった事を意味しますよね。先述の通り、雛菜は自身の「しあわせ」のために自身のキャパシティに応じて色々なものを切り捨ててきたのでしょうが、シャニPがその大きなメイクボックスを持ってくれるという信頼によって、その中に色んなものをいっぱいいっぱい詰め込んで様々な未来への可能性に繋げようとするようになっています。使わないと思えていた「03番」には色んな可能性があると雛菜は思えていますから、これからもそうやって色んな可能性の種を見つけ出して、メイクボックスはきっと充実していくのでしょう!

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 また、個人的には結構大事だと思っているのが、シャニPは「01番」と「02番」の区別がついていなかったということです。雛菜に言われてその2つの違いについては理解していましたが、それだけで今後それを間違えないとか、他の化粧品の違いも分かるほど詳しくなるとか、ましてやこれを機に化粧品について勉強するとかそんな事までにはならないでしょう。
 これは言ってしまえば、「シャニPは雛菜の(ここではメイクについての)考えを理解していない」という風に取れます。そう言うとネガティブな感じがしますが、これはむしろ雛菜っぽいと思いませんか?雛菜はW.I.N.G.編でも言っていたように、「その人の考えはその人にしかわからない」として他者に強く介入することをしません。そしてシャニPもまた、G.R.A.D編で特に顕著だったように、雛菜のやることに必要以上の口出しをしないようになっています。まあちょいちょい心配してる感じとか漏れてるけどね!そういうとこがシャニPの魅力なんだ…。
 それは決して雛菜に対する理解を諦めているとかではなく、「雛菜の考えを完全には理解できないけど、雛菜ならきっと間違えない」みたいな信頼に基づく態度だと感じられます。そんな信頼があってこそ、シャニPは雛菜のメイクボックスを「持ってやる」と言えるのです。その中身が何であっても、これから何が入れられるにしても、少しでも多くの可能性を提示して、雛菜の「欲しい」「やってみたい」と感じた何かをできる限り支えてやるというのがシャニPが辿り着いた雛菜との信頼関係です。お互い完璧な理解者である必要なんてないんだ。W.I.N.G.編で雛菜のことを理解しようとするも出来ずに擦れ違っていた時とはもう違いますね~!成長。

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 そんな2人の関係性を感じさせながら、最後には「雛菜によるメイクや衣装のセルフプロデュース」という新たな可能性をシャニPがまた示し、雛菜もそんな言葉に前向きです。それは駆け出しの雛菜にはまだまだ難しいことなのかもしれませんが、言うだけならなんぼあってもいいですからね。言うは易し、まさに「プチプラ」です。
 そんな自分も誰かも美しく飾れるかもしれない「プチプラ」をたくさん拾って詰め込んでいけば、いつかそのメイクボックスは色とりどりの可能性にメイクアップされた美しい箱、贅沢な【Makeup♡Box】になっているはずですよね!そうやっていろんな未来を見つけてくれ雛菜~!雛菜なら出来るぞ!やは~~~!!!

感情置き場

 いや~雛菜はやっぱり凄いよ(確認)。可能性の塊です。一方で雛菜のそういう可能性を自ら捨ててしまいかねない部分が若干見えつつも、それをしっかり拾って見せて雛菜の色んな未来を提示し、それをフォローしようとするシャニPの在り方も確認できて、今の2人の関係性がよくわかるコミュだったと思います。そんなカードがpSRという入手しやすい形で実装されたというのはありがたいことだ…。
 やはり特に注目したいのは、シャニPが市川雛菜という存在に対してその言動を完璧に理解しようとしなくなっているというのが見えることですね。今にして思えばG.R.A.D編の時点で割ともうそうなっているのですが…先述したように冷たく突き放しているという意味ではないですよ!
 しかしながらW.I.N.G.編でシャニPがそうであったように、我々も雛菜が実装された時はその異質過ぎる言動を理解できずに色々と物議を醸したりしましたが、別に理解できなくてもそこに信頼関係を築くことが出来ない訳ではなかったんですよね。というかそうでなきゃ浅倉透の隣には立てないわな。あいつが一番理解し難いし。
 何よりそもそも、シャニPはノクチルの4人の関係の深さを真に理解することは出来ないでしょう。結局のところ彼女たちにとってシャニPは長らく続く4人の関係の途中で現れた部外者でしかないわけですから。海に入ってはしゃいでいる時も、騎馬戦の時も、彼はただ傍で見守ることしかできません。ただそうであっても、シャニPは自分の出来得る限りの事をして4人の関係の美しさを少しでも強く輝かせたいというスタンスだよなと、そしてそんな姿勢はこの【Makeup♡Box】で見えたシャニPにしっかり感じられます。
 さらに限界オタク拡大解釈をすれば、そういう理解できなくても信頼関係を結べるという態度は283プロの中で浮いてしまっているノクチルの存在そのものにも良い意味をもたらしてくれます。きっと283プロのみんなもノクチルに対しては多少なりとも隔絶を感じているかもしれませんが、それでも同じ283プロの仲間でいられるはずですよね。などと、このコミュを読んでそんなところまで考えてしまいました。病気。楽しい病気です。みんなもこの病に罹患してください(推奨)。罹患しろ(脅迫)。
 なんにしてもここまで読んでくれた方、もしいらっしゃるなら人生の貴重なお時間を頂きありがとうございました。またどこかで雛菜プロデュースのメイクを身に纏いお会いしましょう。それでは~。

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