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11/10実装Landing Point浅倉透編を読む

 Foooooo!!いれぶんです。こちらは11/10に実装されたLP透編の感想文兼怪文書となる記事です。以下注意点です。

・記事というよりかはただの自分用の感想まとめなのでいろいろ話が飛躍してる気がします。
・コミュ内容のネタバレを含みます。さらに今までのノクチル全体のコミュの内容を前提としつつ絡めるのでさらにネタバレと妄想が飛躍します。お気を付けください。
・私個人の好意的・拡大解釈および誇大妄想を含みますが、それらを押し付ける意図のものでありません。むしろ自分の考えとの違いを発見してより幅の広い解釈を見せてくれ…。
・ゲーム内プロデューサーのことは名前が分からんので「シャニP」と呼称します。

では以下本文となります。

オープニングコミュ「そんなふうに終わるね」

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 はい開幕いきなり浅倉節。もう慣れた。絶対そうくるだろうなというのはね、もうわかってんだよ!!いつもいつも本当にもう…。とりあえず最初の方の部分を抜粋します。背景画から分かるように、透は(実際にそうなのかわからんけど)映画館に居るみたいです。

ポップコーンがまずくなって
なんか、しなしなになって
コーラが 缶に変わって
ベンダーが止まって
あっという間だった そこからは

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 さっそくこちらの脳に負担を掛けつつ、場面が切り替わり透は撮影の仕事をしています。傍らには俺たちにシャニPもいて、取引先であろう広告会社の人間と話しています。敵か?(シャニマスのオタク特有モブキャラ警戒)その広告マンは「透は普段ボーっとした感じだけどやっぱりかっこいい」と評し、「まばたきするだけでも『バチーン!』と音がしそうだ」なんて言います。まあわかる。当の本人が何をしようとしなくとも、とにかく様になってしまうのが透です。つまり「捕食者」ですね。シャニPもその言葉に思うところありそうに投げた目線の先にはどこか楽しそうに撮影されている透がいます。

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 そしてまた映画館の一室に移り、浅倉節が始まります。も~!!「そいつは洞窟みたいなアパートで本物の爆弾を作っている」「そいつは高校の教師なんだけど」なんていうことを事務所でシャニPに話しているシーンに切り替わります。さあ来たな?ここから【おかえり、ギター】の1つ目のコミュの如く場面転換連打が来ます。怪文書泣かせ。勝手に泣いてろ。

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 ここでの透の言葉は例によって浅倉節でもあり、どうやらそこで見ていた映画の内容の直接的な話でもあるようですね。するとまた先ほどの現場のシーンに移り、シャニPはその広告マンの先ほどの言葉を「本人にもぜひ伝えてやって欲しい」「透自身も撮影の仕事楽しいみたいだから」と言っています。そしてまた事務所に戻り、シャニPはその映画の続きの話を聞こうとしていますが、ここはすぐに切り替わり、例の広告マンは「でも、ああいう目は『デカいの』を引っ張ってくる」と言います。シャニPはその言葉の意味がまだしっくり来ていないようです。さあどういう意味だこれは…?
 そしてまた事務所に戻りますが、透はなんとその映画での高校教師がこさえた爆弾がどうなるのか覚えていないそうです。えぇ…?そしてまた浅倉節パートに入り、「瞬間的に引き起こされる連鎖反応が爆発的なエネルギーを生んで―――」といった映画内での台詞らしきものと共に、「ある日、そうなるんだろう」「変えてしまうんだろう、全部を」と続けます。そして広告マンが「でかい案件がはいりますよ」と予言じみた発言をし、透らしき「バチーン」という声と共に画面はホワイトアウトしました。相変わらずよくわかんね~!こいつ~~!しかしながら、どうやら「爆弾」というものはキーワードになりそうです。

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 そしてその映画を見ていた時の透は、男性スタッフに起こされて追い出されています。いや寝てたんかい。金払ってポップコーンとコーラ買って映画観に来てまで寝るな。おじさんそういうの良くないと思う(説教おじさん)。シャニPも若干呆れていますが、そのまままた撮影の現場に場面は変わり、シャニPは突然「俺はただ、望むように息させてあげられれば…」と傍から見ていれば全く意味不明な独り言が漏れてしまい、広告マンに若干の困惑をもたらし、シャニPは「そんなでかい案件くればいいですね」と笑って誤魔化しました。しかしそんなシャニPの胸中にも「バチーン」と、爆発の音が響いていました。なんだか「いっぱい生きろ」とか「いっぱい息しろ」という今までG.R.A.D.やイベントストーリーとちょっと関連を感じる言葉ですね。

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 シャニPは透にそういう「でかい案件」が来ること自体を望んではいないのでしょう。少なくともシャニPは、透がアイドルとして大きな仕事を受けること自体が、透が「望むように息ができる」ことに直接繋がるわけではないという考え方であると推察できます。果たしてこれもどういう事なんでしょうね?ある意味において、芸能人としての成功はその活動の幅を広げることはあれど、狭めることには繋がらないのでは?透は透で結構色んな事をやりたがるし、それはきっと透にとって変わり映えしない日々を変える事にも繋がるのでしょうから、ある意味で「望むように息できる」環境を構築するには手っ取り早い方法だと思います。しかしシャニP的にはそうじゃない何かを感じてるんでしょうね。さてどうなる…?ってまあそうなるってまだ決まったわけじゃないしね!なんかいい感じの仕事が来ていい感じにまとまるよきっと。そうだよな…?(震え声)
 そして最後には、透が「その爆弾がどうなったのか続きをまだ知らない」「一瞬だったから」なんて言ってコミュは終わります。まあ寝てたら一瞬だわな。なんて茶化しつつも、当然これはいつもの浅倉節なので、なんらかの深い意味を持つことは間違いないです。でもどういう事かは~?ふふ、わからん。たすけて。なんかまたひと悶着ありそうな始まり方だよなあ…。

1つ目のコミュ「街はつづく、人生みたいに」

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 さて、1つ目のコミュ。コミュタイトルと完全に同じ文言から始まりますが、その言葉の意味を透が問うています。その問いに答えた相手はどうやらCMの企画担当者のようで、この言葉は結構な大手ゼネコン会社のCMに使われるキャッチコピーみたいです。うわーそれっぽ。…ん?いやこれ、クソデカい仕事では…?ほんとに来ちゃったじゃん!即オチ2コマかよ。さてはあの広告マン、敏腕マーケターだな?でもさっきのシャニPの発言を考えるとこれは…手放しで喜ぶべきかどうか…。
 企画担当さんは「壮大な感じのテーマだけど、透を通して街の未来を感じさせたい」という事を言います。確かに、高校生と若く駆け出しのアイドルで、ビジュアル面爽快感透明感MAXな透はそういうイメージ合うかもしれませんねえ。

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 ミーティングを終え、帰路に就く透はシャニPにこの仕事を受けるかどうかと聞かれていますが、どこか上の空です。相変わらず~。シャニPは「テレビのスポットもネットも街頭もあるような大きな仕事になる」という風に注意を促しています。いやこれめちゃくちゃデカい仕事だな!しかしそこは我らがシャニPなので、「そんなすぐには決断できないよな」「ワンマンも近いし親御さんとも相談しながら決めよう」と冷静な判断を下そうとしますが、透は「写真とか動画とか撮られるだけでしょ」とか宣います。そんな透の軽さに「それはそうだけど…」とシャニPも画面の向こうの俺も動揺させられ、挙句は「じゃ、オッケー」と快諾してしまいます。う”ーん”これは…。説教臭くなるのでこういう風に言いたくはないですが、なんかこうもっと、責任みたいなものを感じて欲しいな…。ここまで軽いと、フットワークが軽いとかではなく、軽薄だと言ってしまいたくなります。

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 すると場面は変わって映画館に来たみたいです。映画に嵌ってるのかな?と言っても、実は【10個、光】の時点で透が映画好きであるような描写はあったので、元から結構映画館とか来るタイプの子なのかもしれません。
 すると突然、「浅倉透だーーー!!」とクソデカボイスを上げる女子高生2人組が!うるせえ(幻聴)!透は「誰だっけ」と問いますが、やったらテンションの高いその子は「名前聞いてきた!誰とかじゃないし」と言っていることから、この子たちは透をひとりのタレントとして認識している事を意味しています。有名人~。透は「じゃあファン?」と聞くと、「違うけど写真撮らせてくれたらファンになるかも」なんて言われて透はそれを受け入れてしまいました。どっちも色々と軽過ぎる。これ絶対なんか起きるけど頑張れシャニP。

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 そして透は映画を見始めたようですが、今度は戦争モノっぽいです。どういう趣味なんでしょう?よくわかりませんが、そのままこのコミュ冒頭でのシャニPとの会話の回想に入ります。「焦らせているわけではないんだ、ゆっくり返事できるから」と言いますが、透は「歌とか演技もある?」なんて聞いてきて結構前のめりです。そんな透に何か思うところあり気なシャニPですが、回想から戻って道端のシャニPにはづきさんから確認のメッセージが届きます。あーあ。もう何が起きたか大体わかりますね。透の写真が例の女子高生によってネットにアップされバズっているようです。G.R.A.D.編でも同じような感じだったじゃん透お前!なんだかなあ。シャニPは呆れながら、その写真に半目で映っている透と今の状況に乾いた笑い声を出していますし、透は相変わらず映画館で寝ています。
 回想でのシャニPは、透に対して「毎日が仕事になる」「今より沢山の人たちが透の事を知ることになる」「だから透のこれまでの歩いてたり遊んでたりする時間も変わってしまうかもしれない」と心配していました。この辺がオープニングコミュでシャニPが「でかい案件」に対して、イマイチ反応が良くなかった理由なんでしょうね。私は先ほど、「芸能人として成功すれば活動の幅が広がるのでは?」という風に考えましたが、出来ることや透の事を知る人間の幅が広がれば広がるほど、そこには重い責任や、それに伴う様々な一種の拘束と言っていい枷が発生するのは当然なんです。そういうリアルな事情が、浅倉透を「望むように息させる」というシャニPの思いに影を差してしまうのでしょう。

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 そして今、透が軽率に受け入れてしまった、せいぜい求められるがままに「撮られるだけ」と言ってもいい、女子高生による写真が拡散されたことが問題になっています。つまり、透はもうすでにそういう拘束が発生する立場にいるんです。しかし、透のそのアイドルとしての仕事に対する意識の低さは、そこに伴う物事の重さを理解できていないことを意味してしまいます。例え突発的に生じた撮影でも、「半目」で映る程度の意識です。「写真とか動画とか撮られるだけ」、現状の透はその「だけ」の奥にあるものの大きさが全く理解できていないんでしょうね。それは本当に、とんでもなく危ないよ。どうにかしてくれシャニP!!「はは」とか言ってる場合じゃないよ。
 ここで透が見ている映画は、とある兵士が周囲から激しく攻撃されていてどうにか援護を求めている、しかしその状況も上手く伝わらずにいるのか、増援は来ずに苦境は続くという内容のようです。これは正に今の透の状況で、もう誰から見られていて、何処から何をされるか分からないという現状を重ねて表現しているのでしょう。まあ今回はマイナスのイメージで話題に上がったわけではないからまだいいでしょうが、どこかのピンク頭アイドルの如く爆発炎上して色々な事をオシャカにする可能性だってある立場に自分がいるんだということを透はまだ分かっていないんでしょうね。うーん…。

2つ目のコミュ「オエイシス、イエー」

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 お次のコミュでは、透が楽屋にてメイクさんと歓談中です。そこでは最近起きたらしい芸能人がスキャンダルによって億単位の違約金が課されたというお話をしています。こっわ。とはいえメイクさんや近くにいる制作のスタッフさんなんかは「あんだけ叩かれて違約金も取られて」「最初からうわさはあったし起用した側も問題あるしみんなすぐ忘れる」「それでみんなに忘れ去られるのもむごいな」というように言っています。業界の内側にいる人ならではの視点ですねえ。どんなことでも、物事ってそんな単純な話じゃないですからね。いろんな事情があります。

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 しかしそれを聞いた透はイマイチその話題の内容にはピンと来ていないようでどういうことか質問していますが、スタッフさんから「透は恋愛とかタイホとか縁なさそうだから気にしなくていいよ」なんて言われてます。しかし透はすかさず「あるし」と抜かします。勘弁してくれ!!冗談じゃないよ。しかしここでのスタッフさんの言葉に悪意はないでしょうが、やはりこういう「自分たちとあなたは違う世界にいる」みたいな発言は透に強い疎外感を与えてしまうので咄嗟に反発したんでしょうね。透…。ともかくその場は、面白い冗談という感じなってメイクさんは「アイラインがガーって言っちゃうから笑かさないで」と和やかな感じです。でもなんかなあ…透は冗談に聞こえるような雰囲気で本気の発言したりするから怖いな…。

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 場面は切り替わり、シャニPが先ほどの写真の件で透に事実確認を行った時のことを思い出しているようですが、なんだか微妙に訊きづらそうにしているんですよね。まるで怒らせたら手の付けられない猛獣にそっと近づくような、そんな雰囲気を感じさせます。
 するとまた場面は変わり、透はまた相変わらずいつもの映画館に来ているようで、なんだか文面だけで伝わる様ほどのぶっきらぼうそうな女性店員に「コーラ切れたから替え探してくる」なんて言われていますが、そこにはおそらく例の案件の契約書に書かれているであろう約款の文言が挿入されています。ザックリまとめると「お互いに商品や企業のイメージを低下させんなよ」という内容ですね。先ほどの透の周りにいたスタッフさんたちの話とも繋がり、透も同じような立場に既にいるんだという事を確認できます。するとまた、あのテンションの高い女子高生2人組がやってきました。

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 そこでは透があの写真の事で「めっちゃ怒られたじゃん」と文句を言っていますが2人組は聞く耳なしで「話聞けー」と透も憤慨?しています。人の話聞かないのはお前もだけどな。そんな2人は店員のおばちゃんが受付にいないことを知って大笑いし、「ここマジ鬼適当だから!」と言っています。多分小さい場末の劇場なんでしょうね。そして「なんで今日もいるの?」と問われた透は、「避難」と答えました。とかなんとか言っていたら先ほどのおばちゃん店員がコーラか何かを持ってきたようですがバランスが悪かったようでぶちまけるかなんかしたみたいです。ゆるいお店だ。でもなんか居心地は良さそうね。
 この裏では、シャニPが「違うんだ透」「遊びに行っても、半目で写真に写っててもいいんだ」「何かを禁止したいわけじゃないのに」ともどかしさに歯噛みしてそうな発言をしています。2人の間にどういうやり取りがあったのかなんとなく想像できますね。シャニPが妙に慎重だったのはこのためなんでしょう。先ほどの「契約」を念頭に、この「半目の写真」について注意しその軽率な行動を咎めるような言動をすることが、透にとって自由を奪う枷として受け取られることを危惧していたんでしょう。そしてシャニPは実際に「どういう人と何をしたとか、そのことで自分の与える影響もう少しを考えて欲しい」というような事に伝えますが、透自身は「ファンと写真撮っただけ」とどこか納得がいっていないようで、シャニPの思いが上手く伝わっていないことを感じさせます。

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 一方映画館の方では、女子高生たちが「なんでコーラがいつものじゃなくて缶になったの?」とか聞いておばちゃんに「消えて」とか言われていますが「ウケる」と爆笑して透もつられて笑っています。なんかおばちゃんの言葉には含みを感じるな…しかし陽キャ過ぎるだろこの女子高生。しかし「コーラが缶に変わった」というのはオープニングコミュでも少し言及がありましたね。どういうことだろう?そして、「ところで浅倉は映画観なくていいの?」とナチュラルに苗字呼び捨てで問われた透は「洞窟みたいなアパート」を思い出しながら、「途中からでいい、寝るかもだし」と答えてコミュは終わります。どうやらあの爆弾を作る映画をまた見るらしいですが、おそらくこの「洞窟みたいなアパート」とこの「映画館」は透にとって同じく避難所のように感じられるものなんでしょう。透にとって、この場所は自信を縛り付けようとする「契約書」やシャニPから逃れて、ゆっくり寝られる場所なんでしょう。でももうそれじゃあダメなんだろうなあ、きっと。だって寝落ちするくらい退屈な時間でもあるんだから。

3つ目のコミュ「火」

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 次のコミュでもいきなり冒頭から「街を焼く、火」などと浅倉節をぶちかましてきます。例の映画の「爆弾」が爆発した時の事を空想しているのかな?というところで番組のスタッフさんに「段取り頭に入りましたか?」と聞かれています。話聞けー。しかしそういうボーっとしてるだけの透も相変わらずウケが良くて、「透を映すとカメラマンさんも動けなくなる(=別に透は動かなくてもいい)」と言われたのを「サボり?」と返し、スポンサーには「透にはちゃんと動いてもらわないと!」なんて軽い冗談を飛ばしながら撮影に入りました。そこで透は「おはよう、レンズ」「動けるよ、めっちゃ」なんて心の中でカメラに声を掛けています。透のこういうとこほんっっっと好き。しかし、「めっちゃ動けるよ」と思っているのは、「動かなくてもいい」事に対して何も満足していないという事でもあるのでしょう。透はカメラを前にした時、自由に動き回りたい気持ちが前に出て来ます。

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 その仕事帰りか、透はシャニPに送迎されています。家まで送ろうとするシャニPに対し、「寄るところがあるから」と断りを入れています。またあの避難所ですかね…。そしてポツリと、「億、ある?」と問い、そのまま答えを待たずに去りました。壁。G.R.A.D.編の時のように、透はまた何かを抱えてシャニPにも壁を作り始めている感じがしますね。この「億」は前のコミュでのスタッフさんたちの会話に登場した違約金の事でしょう。そんなものを気にするような素振りを見せた透は、答えを待たずに何処かへ向かいました。

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 透の行き先はあの映画館でした。また何か映画を見ていますが、その映画は透以外誰も見ていないようで、「あの映画じゃないし寝るか」とか言っています。ただ金払って寝に来てるだけじゃないか…。でもそれだけ落ち着く場所なんでしょうね。スクリーンからは、「俺たちはどう終わるべきなんだ?」なんて聞こえています。
 一方シャニPは、例のデカい案件について取引先と電話をしているようで、「ちなみに、仮に辞退させていただくとしたら…」とかいうクッソ後ろ向きな話をしています。どうしたシャニP…?「行けたら行く」と同じノリじゃん。そんなタイミングでオープニングコミュに出てきた広告マンが事務所を訪れており、「あれ断っちゃうんですか?まさかね」なんて言われ、「可能性は残しておきたいというか…」とごにょごにょ言います。おそらくですがシャニPは、この案件が透にとって大きな枷と受け止められている事、そしてそれを自分の力では取り払うことが出来ずにいる事、それ故に透がまた何かを抱え込んでしまって壊れそうになっている事を危惧し、退路を残そうとしています。シャニPはシャニPで相当悩んでいるのでしょう。

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 一方映画館の透はというと、大声で映画のセリフを復唱しています。ここビビりました、めっちゃ。今まで聞いたことないくらいの透の大きな声で、最初は知らん奴が喋り始めたかと思いましたよ。そして透は「バチーン」なんて言い、気だるげな男性店員に注意されています。やべー客だろ。しかしなんというか、ここでの透の叫びは普段穏やかに喋る透からは考えられないほどに声が大きいというのもありますが、どこかに強い苛立ちを感じられることに何よりもビビりました。透から怒りの感情を感じる事ってほぼないのですが、今の透はそれこそ、枷をはめられて檻の中で猛り狂う獣のように感じられます。しかしその怒りの発散の仕方が「誰もいない映画館で大声でセリフの復唱」なんてのは…相変わらずアウトプットが不器用過ぎてなあ…らしいというか何というか…。

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 一方シャニPは訪れていた広告マンに「最近透は窮屈そうにしている、自由を狭めたくない」という事を相談したようです。よかったな相談できる相手がいて…この人多分「敵」じゃないな(今更)。しかしシャニP自身も「そんなことをしていれば活動自体が制限されてしまう(=自由じゃなくなる)」ということを分かっているようです。難しいね…なんとかそのいい塩梅を見つけたいのでしょう。しかしこの敏腕広告マンは、「このままじゃどのみち自由じゃなくなる」「透はきっと腹ペコだから、もっと大きな餌場が必要になる」と言い出しました。さあなんだかよく分からんことをモブキャラまでもが言い始めましたが、透が「捕食者」と評されたことを考えれば(というかこの人、もしかしてG.R.A.D.編でそう評した本人かも?)、なんとなく分かるような分からないような?

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 透を送った日の仕事帰りか、シャニPは夜の街の雑踏の中に透と隣に立つ若い男性の姿を発見しています。その人はあの映画館の男性スタッフで、透はあの後結局寝てしまって危うく締め出されるところだったようです。こいつ…。しかし、まあアイドルのプロデューサーとしては所属のアイドルの隣に見慣れない男性が居たら流石に気になってしまいますよね。
 シャニPは透に声を掛けに行きますが、透は少し驚いた後、長い間を空けて「何?」とだけ言います。正直ここの透怖いです。話通じる感じしません。無言で「また縛り付けに来たのか?」という圧をシャニPに対して発しているように感じます。たじろぐシャニPに対し、透は「(あの男は)カレシ」だと言います。脳が壊れるわ!!そして透の「ガーッ、バチーン」という声と動揺するシャニPを映してコミュは終わります。
 この透の「カレシ」発言、こちらからは違うという事が分かり切っています。しかし冗談にしてはまっっったく面白くないですね。きっと透は「爆弾」に「火」をつけようとしたのです。透はあの楽屋での「スキャンダルでひとつの仕事が潰れた」という話を聞いて、ここでひとつスキャンダルを起こしてこの窮屈過ぎる枷を破壊しようと試みたのかもしれません。もうそうまでするしかないという発想が出てくるほどに透は今、追い詰められています。どうにかできるかシャニP…?これは難しい爆弾解除になるぞ。

4つ目のコミュ「キッチンできみは火薬をまぜる」

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 次のコミュは前のコミュからそのまま続いています。雨が降り始める中、透は「心配?」と何度も聞き、シャニPが「そりゃ心配だよ」と答えると「なんで?」「カレシと交通事故とか起こすから?」とかなり強めに当たってきます。相当イラついているようですが、すぐに謝ります。流石に透だって、これがただの八つ当たりであることくらいは分かっているみたいですね。

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 シャニPは「透が嫌な思いをしないならそれでいいんだ」と言うと、「(自分が何かした時に)嫌な思いをするのは事務所なんじゃないの」と返してきます。いやキツい!円香にこういうこと言われるのは慣れましたけど、透にこんなん言われるのキツ過ぎる!!しかしシャニPもなんとか引き下がらずに、「必ずしもこっちに迷惑がかかるわけじゃない」と踏ん張ります。そして苦し気な透に「事務所以外にも落ち着ける場所があるのかもと思っていた」と透にしっかり向き合えていなかったことを詫び、「契約が透に窮屈な思いをさせているんだよな」と確認します。透は一瞬それを否定しようとしますが、何とか認めてくれます。良かった…ようやく吐き出してくれた…。
 そしてシャニPは、爆弾を解除するように、しっかりと言葉を選びながら、「この約束事の先に、透の心を震わせるような、もっと大きな『未来』があるんじゃないか」と説得します。その脳裏にはあの広告マンの「もっと大きな餌場が必要になる」という言葉がチラついています。シャニPはもう、前に進むことを決めているようですね。透は「やなことがあってももっといいことがあるから請けろって事?(=自由のために不自由になれって事?)」と聞いてきますが、シャニPはその矛盾のように思えてしまい上手く言えていない言葉を謝罪しつつも、なんとか「未来」を説きます。

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 すると透は「じゃ、いい」と、半分諦めたかのように仕事を請けようしますが、シャニPが「今答えを出すのはやめよう、もう少しだけ一緒に考えないか」とそれを制止します。「自分の言葉も足りていない、このままじゃ透に選択の責任を押し付けているだけになる」と。さっすが~!ほんとにいい男だな相変わらずな!!シャニPは最初から一貫して、透がアイドルとして何かをするにあたってそのことが自由を奪ってしまう事を危惧し続けていました。それでも透はアイドルだし、自分は透にアイドルとしての仕事を与えることを生業にしている人間である以上、この矛盾の軛からは逃れられません。
 そこでシャニPのやる事、それはただ「透と目線を合わせてしっかり考えて一緒に進むこと」です。G.R.A.D.編の4つ目のコミュもおんなじですね。透の事を「何考えてるかわかんない奴」と放り出して好き放題やらせるのは簡単ですが、こうして年相応に悩んで苦しむ透に寄り添い、傷ついたり苦しまないようにすること、それがひとりの何者でもなかった少女をアイドルにしてしまったシャニPの、透に対する「責任」ある「契約」ですね!アイドルとプロデューサーで二人三脚!急に正気を取り戻してアイマスし始めるからシャニマスくんはズルいね。
 「まずワンマンの方に集中しよう」「俺ももう少しちゃんと言葉にするから」というシャニPの言葉を受け、なんとかその場は落ち着きました。降り出した雨は、すんでのところで爆弾の火を消してくれたようです。良かった~(安堵)。さてもうお分かりかもですが、「爆弾」は透自身の事ですね。このコミュでも「爆発したい、粉々になりたい」というような浅倉節が随所に散りばめられています。この窮屈で退屈な街を、世界を、日常を焼き尽くしてやりたいという思いを抱えているのでしょう。しかし今のままではおそらく間違った爆発の仕方をします。それを何とかシャニPが止めてくれましたし、少し腰を落ち着けた感じで話が進みそうです。いつもの流れ、勝ったなこれは(確信)。流石は俺たちのシャニPだぜ!!

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 と思っていたのになあ!おい!ほんと一筋縄ではいかんなこのゲームがよぉ…。「火薬はどんな匂いだろう」「爆弾できたの?先生」という浅倉節が挟まれ、透はいつもの映画館に向かいます。透はあの映画の先を、「爆弾」が爆発した先の「未来」を今度こそ確かめるつもりなのでしょう。
 そこで目にしたのは、いつの間にかビル閉鎖と経営状況悪化により閉館してしまっていたあの映画館、その映画館はもう存続しないこと、そして透に話が来ていた例の大手ゼネコンがその跡地を別のビルにするという事実でした。いやこれ……(絶句)。なぜいつもガラガラなのか。なぜいつものコーラは缶になってしまったのか。それを指摘されたおばちゃんはなぜ少し辛そうだったのか。この映画館はもう、消えることが決まっていたのでしょう。冒頭の浅倉節もこの事を表していたんでしょうね。
 当然透はショックを受けています。あのぶっきらぼうなおばちゃん店員も、いつも入り浸っていてよく話していた明るい女子高生二人組も、気だるげだけどなんやかんやいつも透を起こしてくれていた男性店員も、もうそこには居ません。透は大切な「オエイシス」を失ってしまいました。
 さらに、その跡地になんの思い入れも無い新しい何かを作り上げるやつらがいます。まるで過去を踏みにじるかのように思えてしまう真似をするやつらが。透にはそんなやつらのイメージを背負う仕事の話が来ています。堪らんねこれは…透は「焼かれてた、焼かれたくないものが」「焼いた奴が未来をくれるらしい」と皮肉ります。透は心底イラついているように、「無理だわー」と言い放ちました。そりゃ嫌だよなあそんなの…自分の大切な居場所を奪ったやつらのイメージを守るために不自由を受け入れろって?心情的にはかなりキツいよそんなの。いやでもどうすんだこれ?さっきまでかなりいい流れだったのに、こんな状況で透は「未来」にを迎えるか…?苦しい…誰か…誰か、助けてくれ…。

ワンマンライブ当日コミュ

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 そんな流れのままワンマンライブ当日です。マジかよ…。透はまた「心配?」と聞いてきますが、シャニPは取り合いません。「気がかりを抱えたままステージに立たせるのは俺の力不足だ」と言いながら、「今日の事は心配してない」「ここがステージだから」と言います。なにいってだこいつ。
 そして「終わったら話し合おう」と付け加えると、透は「あの事なら無理って言った」と言い、ステージに向かいました。透…やっぱり例の案件は断るという話をしたようです。うーん…。しかしシャニPは「分かってるんだろ、この世界が透を逃がさない」と噛み締めるように言い、「沢山の心臓の脈動に、匂いに惹かれているんだろ?透」と付け加えました。ポエミーになってきたなシャニP?いい調子だ。

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 ステージ上での透は相変わらず適当極まりないMCをしています。何も考えずにステージに立ったぽいですが、それでもいい感じに受けてます。シャニPの言う通り、もう誰も透の事を逃がしはしないでしょう。それでも透は「次は無い、くらいの感じで楽しもう」と言いました。いいですね。まさに命という感じです。誰しもが、失ったら返ってこない、ひとつの命を生きています。

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 ライブ中、後ろにはけてきた透にシャニPは「心配か?」とカウンターを返しています。透は笑いながらも「わかんない」と言いますが、「ステージに居る時は(心配事について)考えなくてよくなる」「ここにいるなら、どうすればいいかわかるんだ」と口にします。なんだかいい感じですね~!ステージに立つことが透の心を満たしていることが分かります。

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 そしてライブが終わった透は「いい感じ」と満足気で、「お腹減った」と言ってシャニPにおにぎりを要求し、イクラを買ってくることになっています。なんで透の発言にとかコミュにはちょいちょいおにぎり出てくるの?でもなんかいつもの透に戻った感じして凄い安心する。「他になんか欲しいものはあるか?」と問われた透は、「なんかもっと、足りなくて」と言いました。それを聞いたシャニPは「肉でもなんでも手配するから、待っててくれ」と答えますが、これはそういう文字通りの食べ物だけの話じゃないですよね。
 ライブ前のシャニPの言葉通りに考えるならば、透は本当はこうして多くの人々の心を捉える事に惹かれています。オープニングコミュでもシャニPは「透はカメラに取られたりするのが結構好きみたいで」という話をしています。つまり透は人々の心を食らい尽くしたい、「腹ペコ」の「捕食者」だったわけです。透はこのワンマンライブを通して、完璧にではないものの、少しはその「腹ペコ」を満たせたようです。とは言えやっぱりまだ足りない、そんな透の言葉を受けたシャニPは、もっと透のお腹を満たせるような「餌場」、「未来」を出来る限り用意してやると言ったのです。なんだか道が切り開けてきた気がしますね!しかしそうなると、直近のめちゃデカい例の案件という「餌場」、果たして透はどうするのでしょう?でもなんだか、いい感じの「未来」になりそうな気がしますよね!

エンディングコミュ「ラスト」

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 エンディングでは、透が「映画館にいた人たち、どこかにいるかな」とシャニPに語りかけています。シャニPは「実在の人物なら、みんなどこかで元気にしてるよ」と励ましていますが、それでも透は「もういないからわからない」と寂しげです。透にとってはあの古い映画館も、そこにいた人々も全部ひっくるめて大切な場所だったんでしょうね…つらいなあ…。そして透は、どこか自虐的に「ここ潰した自分の看板出来たらみんな見てくれるかな」と零しました。おや…?ということは…?

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 察しの通り、透は例のゼネコンのCMの仕事、受けてくれるみたいです。撮影に臨んだ時のシーンが差し込まれていますが、当の透はあまり和やかな表情でありません。やはり受けてくれて良かった!!と手放しで言うのは何か違いますね。色んな事があったし、きっと色んな思いを抱えながら受けることを二人で決めたのでしょう。「ここ潰した私の看板」なんて言ってますからね…すっきりと何もかも吹っ切って受けることが出来たわけではないのでしょうね。
 再び二人の会話に戻り、透はこのCMで使われる「街は続く、人生みたいに」というキャッチコピーを口にし、「あそこがなくなってもこの街は続くんだって」と悲しそうに言います。普通に受け止めれば明るく受け止められそうなキャッチコピーですが、今の透にとっては「自分の大切な場所がなくなってもお構いなしに時は進む」と感じられてしまうのでしょう。そんな透に、シャニPは「それが人生だから」「それで、透も生きる…もっと食べて」と伝えています。

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 また撮影現場でのシーンに移りますが、そこではシャニPが撮影ディレクターさんに平謝りしています。どうした大丈夫か?どうやら硬くて難しい表情の透はクライアントのイメージとそぐわなかったようで、いったん持ち帰りになってしまったようです。ありゃ…しかしディレクターさんは「こっちのほうが良いと思う」と言ってくれています。ありがたいね。やっぱりクライアント側としては、透にフレッシュで明るい「未来」感を期待したんでしょうが、先述の通り透は望んだとおりに物事を運んで来てはくれない、それどころか時として大切なものも奪っていく残酷な「未来」に打ちのめされている部分もあって、明るく笑うことなどできなかったのでしょう。そんな透の表情をシャニPは「怒ってるみたいな、悲しんでるみたいな、挑んでるみたいな微笑み」と表現しました。

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 再度2人の会話シーンに戻り、透は「もういいや、決めたから」と謝罪しつつ話題を切り上げています。このシーンはもしかしたら例の案件の現場に向かう直前なのかな?そして透は「私、爆発するかも」と切り出します。やはり「爆弾」は透自身であり、そして今自分にはそういう風に内にため込んだ強いエネルギーがある事にも自覚的です。
 それを受けたシャニPは「事故でも起こしてくれるのか?」と聞きました。以心伝心か?皮肉っぽい返しですが、シャニPもまた透が「事故」や「タイホ」、「億の違約金」を望んでしまうほどに「爆発」を渇望していたことが分かっている故の軽口ですね。すると透は微笑みながら「起こすかも」と言い、「でも一緒に責任取ってくれるんでしょ?」と加え、シャニPも首肯しています。この辺のやり取りから考えるに、「洞窟みたいなアパート」で「爆弾」を作っていた「高校教師」はシャニPの事でしょうね。シャニPは浅倉透を素材に、世界を変えるかもしれないアイドルという名の「爆弾」を作る人間であり、当然その「爆弾」の作成から爆発に至るまでの様々な出来事に「責任」を負うべき立場です。

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 そんなシャニPは「もし出会ってすぐの頃の透なら(この案件みたいなものは)迷わず断っていただろう」「その方がよかったかもしれない、正直なところ分からないよ」と少し弱気なモノローグを吐いています。これはやはり浅倉透という一人の少女を「爆弾」に仕立て上げる事への強い「責任」を感じ、自分の選択の正しさを疑いたくなっているのでしょう。
 しかし、「もっと欲しい、そういうこと」と言う透を横目に、シャニPは「でも未来ってそういうことだよな」と気持ちを固めています。全く以てその通り、「未だ来ていない」から「未来」です。何が正しくて間違っているかなんてどうしたって分かるはずもなく、ただ前に進むことしかできないのです。そうして「未来」を受け入れる覚悟を固めた2人は仕事に向かうためか、「車」に乗り込みます。未だ見ぬ海を夢見た、幼い頃の4人が欲した「車」。「バチーン」!空気とガソリンが混じり合い、エンジンの中で起きた小さな「爆発」は、クランクを回し2人を乗せた重い金属の塊を前に、「そういうこと」の方へと進めてくれます。

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 車内でシャニPは、「そういえばあの映画の続きは結局見れなかったのか?」と聞いていますが、4つ目のコミュの終わりのように、やはり見れなかったようです。しかし透は、「でもいいや、知らなくて」「ラストのことは知りたくないから」と口にし、どこか「未来」を見据えるように、しかしその脳裏にはあの大切な「オエイシス」が映り、車は走り出してコミュは終わりました。
 この「ラストのことは知りたくないから」と言って終わるのなかなかニクいですよね~!ある意味でこのLPの物語は例のデカい案件をこなしてどうなったかというのがあれば(そしてその結果が上手くいってくれれば)色々と決着が付く「ラスト」感あるんですが、あえてかそこは描写しませんでしたね!なんだか実際に現場ではクライアントの意にそぐわず持ち帰りになったりしてて、若干不安要素もないでもないですが、でもどうだろう、どうしてもその仕事の先に、明るい「未来」が待っていると信じずにはいられない!そうであることを信じて透を説得したシャニP、そんなシャニPを信じて前に進むことを決めた透、そしてそんな物語を見てどうにも2人の選んだ道が間違っていないことを信じたい俺たちオタク!みんな、何が起こるか分からない、どこか不安で、それでもどうにもワクワクしてしまうような、「未来」の方を向いています!どうなるか分からないけど、透もシャニPもいっぱい続いて欲しい!変わり続けるこの街のように!

まとめ

 はい死んだ。すぐ死ぬ。ミジンコ並みの心臓と脳しかないんだ俺には…(ミジンコに失礼)。透の物語はいつもいつも強烈過ぎてぶっ倒れそうになります。しかし何とかまとめていきたいと思います。どうせぐちゃぐちゃになるけどね。

 さて、今回の物語、ピリついてて怖かったです。というかもう透が怖かった。初めて透の事「怖い」って思いましたね。今までかつて見たことが無いほどに苛立っていて、シャニPもそれに気圧されたのか後半まではおそるおそる透に話しかけているような状況に見えました。あの俺たちの熱血で爽やかでユニークで愛想も良い折り目正しいスーツのシャニPが…。
 なぜそうなっていたかというと、透が今にも爆発しそうな「腹ペコ」の「爆弾」と化していたからですね。あの映画を見たせいなのか、それとも元々か、透は自身の内に湧き上がるどうしようもない衝動じみた思いに気づいてしまったのでしょう。そんな透はいつもとはまた違った意味で何をしでかすかわからない存在に見えました。しかしここまで読んでる狂人の方々も無かったですかこういうの?何もかもメチャクチャにして、日常も世界も破壊してやろうみたいな気持ち。透は元より、「終わりのないジャングルジム」と言った部分で表現されるような、退屈で代わり映えしない日常を打ち破りたいという思いがあってアイドルやってる部分があるので、殊更そういう思いが強かったんだと思います。それ故に映画に出てきた世界を変えるかもしれない「爆弾」に強く惹かれてしまったのでしょう。
 因みにこの映画、元ネタは「太陽を盗んだ男」という古い映画が元ネタらしく、内容としては原子爆弾を完成させてしまった中学教師がその爆弾を盾に、プロ野球の中継を見せろと脅したりする映画らしいです。変な映画!褒め言葉ですよ!しかし間接的にとはいえまた「野球」出てくるしよ…何でか透絡みの物語に野球要素出てきがちなのまさかそういう伏線か…?でもやっぱり「爆弾」の存在が良くも悪くも周囲を動かしているというのは透にとって魅力的な状況なのでしょうね。

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 しかし相変わらず感情や言葉のアウトプットの打率が1厘くらいしかない透はその感情をどんどん内に貯めこんでしまいます。そうしてどこかイライラしていた透に例のゼネコンの案件が来たわけですが、その案件によって課されるだろう「契約」の存在は、むしろ透の日常をさらに締め付けのキツいつまらない日常にしてしまった事で、大きなストレスを透に与えてしまっていました。そしてもういっそのこと、スキャンダルか何か起こして「爆発」することでこの「契約」ごと全てを吹き飛ばそうと考えるところまで追いつめられたようです。

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 シャニPもシャニPでそういう状況がなんとなく分かっていたようで、でもどうすれば透に嫌な思いもさせず自由にしてやれるのかが分からなくなって、案件を断る方向に舵を切りそうになっていました。しかしそこに例の広告マンさん!この人今回の物語においてかなりの功労者だと思います。「敵」とか疑ってごめんなさい(反省)。
 この人は、透について「このままだとどっちみち彼女は窮屈になる」という風に言ったんですよね。シャニPはおそらくこのタイミングまで、例の案件の「契約」が透を締め付けて窮屈にしてしまっていると思っていたのですが(だから辞退する道を作ろうとした)、実際に透を苦しめていたのはその「契約」以前に、先述した自分の心を満たすような、何か大きな出来事を渇望するどうしようもない衝動、つまり「腹ペコ」な感情の方だったんです。だからこの広告マンは「もっとデカい餌場が必要になる」と言ったんです。とんでもねえ慧眼だな?シャニPよりうまい事透の奥底を見破っとるやないかい。まあシャニPはシャニPで透に対して負う責任の重さに悩んでしまってちょっと弱気になってしまったんでしょうけどね。

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 そういう流れで、シャニPは透はそういう心を満たしてくれる大きな何かを渇望しているのかと気付き、まずは目先にある「餌場」のワンマンライブに集中させることにしました。そのステージに立った透はまだモヤモヤしたものを残したままでしたが、実際にステージを終えた透は結構満足気でしたね。思い返せば、4つ目のコミュであの映画館がなくなった後、透が気にしていたのはどちらかと言えばあの映画館で出会った人々たちことばかりでした。透があそこで見つけた「餌」はあのロケーションそのものや映画の方(「爆弾」の映画以外の映画)ではなく、そこでの「人」との時間だったのでしょう。
 ただ実際のところ、少しずつそういう小さな「餌」では透の「腹ペコ」は満たせなくなってきていたのだろうし、そういう風になってきたタイミングでやってきたあの案件の「契約」は、より一層「餌」が少なくなる状況を作るものであるかのように思えたことによってそれこそ血に飢えた獣の如く苛立ってしまったのでしょう。しかも、ある意味で最後の心の拠り所であった、行けば何かが起こる「餌場」である居心地のいい映画館も無くなってしまいました。なかなか絶望的です。
 しかしワンマンライブを通して、より多くの「人」がいて、自分が何かして、多くの「人」の声が湧き起こるという状況が「腹ペコ」を満たすことが出来るという事を透は感じられたのでしょう。シャニPの言う通り、「沢山の人の声や鼓動」に惹かれている透は、こういう状況でこそ満たされるのだろうと思えます。そしてその時の透にとって、目下辿り着けそうな「餌場」はあの案件でした。透はここで「腹ペコ」で倒れる事より、より大きな「餌場」を目指す「未来」を選んだのでしょう。かつての大切な「餌場」、映画館という「オエイシス」を奪われた怒りや悲しみをその身に秘めながらも。

 ところでこの2つ目のコミュタイトルにある「オエイシス」、何を意味してるかパッと分かりました?私は分かりませんでした(クソザコナメクジ)。よくよく考えたらこれ「オアシス」でしたね。何度も言う通り、やはり透にとってあの映画館はとても心地よい憩いの場だったのだとよく分かるんですが、それは迫り来る「未来」によって失われてしまいました。それはとても辛い事で、透は結構未練がましく思っているようでしたが、最後には何とか振り切って前を向きました。
 オアシスというと、私としてはかの有名な英ロックバンドOasisを思い出します。そしてOasisと言えば、代表曲として「Don't Look Back In Anger」を挙げる人も多いでしょう。特段Oasisに詳しくないんですが、私も知っているし好きな曲です。いつぞやバズった藤本タツキ先生の読み切り漫画で知った人も多いかも?
 この曲は結構広い解釈の出来る詞で、意味を拾うのが結構難しいタイプの曲だなと思うのですが、曲のタイトルでもある「Don't Look Back In Anger」という言葉が大切に考えられる事が多いと思います。「怒りを持って後ろを振り返るなよ」と、直接的に訳せばそういう感じになりますが、なんとなく「未来に目を向けよう」みたいなニュアンスを感じますよね。
 この曲は、2019年マンチェスターで起きた無差別テロにより多数の人々が亡くなった事を受けて、その追悼集会で歌い始められたアンセムとしても有名です。この時のイギリスはきっと、テロリストに対する怒りや大切な人や場所を失った悲しみに包まれていたのだろうと思いますが、それでもその起きてしまった「過去」を振り返って怒ったり泣いたりするのではなく、より良い「未来」を自分たちは見据えていかなくちゃならないんだという思いを込めて、「Don't Look Back In Anger」という言葉が多くの人々に歌われたのだと思います。
 透が最終的にあの案件を受けたということ、それはまさに「Don't Look Back In Anger」の態度を取ったのだと感じられました。あの「オエイシス」が本当に心安らぐ場所であったこと、それが失われて「過去」になってしまったこと、そのことで強い怒りを感じていること、それら全部引っくるめた上で「未来」へ進む事を選択します。「怒ってるみたいな、悲しんでるみたいな、挑んでるみたいな微笑み」と表現した透の表情がその事を物語っているように思えました。しかしこんな風に連鎖させる為に「オエイシス」という単語を出してきたのか、それとも偶然によっていつものように私が深読みしてるだけなのか…まったく面白いなあ!!(発狂)

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 クソデカ脱線を起こしました。ともかく、その先にある良いことも悪いことも起きる「未来」を見つめながら、透は例の案件をこなしたわけです。実際その仕事がどうなったかは描写されないのですが、何はともあれ最終的にきっと「爆弾」は爆発します。それが良い方向に爆発していて欲しいというのがやはりオタクとしての願いですが、多分うまくいったんじゃないかなと思うんですよね。
 透はこの物語の中で「爆発してバラバラになりたい」というような言葉をモノローグします。これってつまり「拡散したい、されたい」ってことですよね。あれ?G.R.A.D.編の1つ目のコミュでも、このLP編の1つ目のコミュでも、透の写真が「バズって爆発的に拡散」されていましたね?描写としてこれは意図的に被せているのかもしれません。しかしながらそういう風に透の色々な姿が広く「拡散」されるという意味では、例の案件は「テレビのスポットあり、ネット広告あり、街頭広告もあり」というのは浅倉透という存在に大量のリーチを得る絶好の仕事になります。もし透の願う「爆発」がそういう形であるならば、きっとこの仕事は透にとって良いものになるんじゃないかなあ。

 ところで、死んだら爆発する事がある生き物な~んだ?(唐突)気が狂って訳分らんクイズタイムです!そんな生き物おる?ってなってるかもしれませんが、ここで私が答えとして考えていたのは「クジラ」です。クジラは死ぬと、体内にメタンガスなんかを貯めこみ、最終的に膨張して爆発してしまう現象を起こすことがあります。ある意味クジラは「爆弾」だったりするわけですね〜。座礁した場合なんかに多くて毎度そうなるというわけじゃなさそうですが、まあまあ観測されている現象です。興味ある人は調べてみて〜だけど結構グロテスクなので気をつけて。
 もう結構前の話ですが、昨年の夏越境イベントの「アジェンダ283」で透がゴミ拾いをサボりながら見ていた動画はクジラの動画でした。更に、個人的な考えとしてG.R.A.D.編で描かれた「息してるだけ」で沢山の命を飲み込んでしまう「捕食者」はクジラのイメージだろうという風に読みました。透にはどこかクジラのイメージが付き纏うように思えます。つまり何が言いたいかというと、今回はこの「爆発」を持ってして透と「クジラ」を関連付けられるという事です!やは〜拡大解釈〜!
 G.R.A.D.編での透は、ただ「息してるだけ」でも沢山の生物を飲み込むという部分でクジラ感がありましたが、今回は「クジラは沢山食べなくてはならない」という部分も感じさせてきたと思います。クジラは当然、体が大きい分だけ大量の餌を必要としますが、そのイメージが重なる透もまた多くの餌を必要とする「捕食者」であるという事を確認できました。それ故に「餌」が足りなくなってきてイライラしてしまっていましたね。「いっぱい息する」「いっぱい生きる」ためには、「いっぱい食べる」必要だってあるという事なんです。
 また、先述した通りクジラの「爆発」は死、つまり「終わり」です。しかし、その「終わり」はそこで全てが終わる事を意味するものではありません。「爆発」したクジラの血肉は海の中に飛び散り、それをカニなんかが食べて、それらを魚が食べて、魚はクジラに飲み込まれる、そういう風に世界では命が循環しているというのはG.R.A.D.編でも示されています。そして【おかえり、ギター】に於いても、そういう風に食べられた命はそこで終わらず、次の命に繋がっていて、もしかしたら違う形に生まれ変わる「未来」もあるというように透は思えています。そういう意味では、例の案件を通して実現されるかもしれない、透の渇望した「爆発」はきっと色んなものに繋がるのだろうという希望を感じさせてくれます。

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 ただ、透はその「爆発」が「オエイシス」を焼き払う形になってしまう事を気に病んでしまっていました。エンディングで透は「ここ潰した私の看板」という風に表現しています。実際に透が直接潰したことにはならないと思うんですが、そのイメージに自分が使われるという事にはなかなかクるものがあったのでしょう。
 その場面で透が零した「(その看板を映画館にいた人たちは)見てくれるかな」という言葉にはどういう気持ちが込められていたのでしょう。個人的にはどうにも、「映画館を潰したやつとして見られるんだろうな」みたいな、自虐的なニュアンスをこの時の透からは感じてしまいました。
 しかし実際どうです?もし自分があの映画館の従業員だったとして、いつもフラッとやって来て、いつもポップコーンとコーラを頼んで、何回も同じ映画見て、閉館まで寝てたりセリフを大声で叫んだりしてる若干やべーやつ風のクッソ顔の良い美少女が新しく立つビルの広告に起用されるようなアイドルとして仕事してましたとなって、「コイツが俺の職場潰したのか…!(ブチギレ)」ってなりますかね?ならなくない?そもそも潰れた要因はビルの老朽化と経営状況の悪化だし、そう感じてしまっているのは多分透だけなんじゃないかなあ…。
 では実際、透の看板が出来てそれを映画館の人々が見た時どうなる感じるか考えると、先述の通りネガティブに受け止められるとも思えず、かと言って何も感じないということもないだろうと思います。きっと広告に使われた「未来」の透の姿を見るたびに、「あの時映画館によく来ていたあの子こういう仕事してるんだ」「今はもう無くなったけど、前に古い映画館で浅倉透と写真撮ったなあ」と、絶対にあの映画館での「過去」の時間を思い出すし、それがひとつのいい思い出として残るような形になるんじゃないかなと思うんですよね。これってつまり「未来が過ぎてしまった過去を輝かせる」という事なんですが、こういう形を透はもうすでに提示しています。

 じゃん!およそ半年前に実装された【つづく、】です。私はこのカードコミュで提示されたのは、例えば今のインターネットの技術が古いシティポップを再度輝かせて見せたように、「未来から過去へ接続する事」というテーマだという風に読んだのですが、その考え方はきっとこの「オエイシス」が「過去」のものになって無くなってしまった事に心を痛めている透にとってひとつの救いになると思います。透によって失われたと感じるどころか、むしろ透の姿をどこかで目にするたびに、「過去」確かに存在していたあの映画館での時間はきっとそこにいた人々の心に思い起こされるはずです!
 そう考えると、ある意味であの「オエイシス」は透に「生まれ変わった」と言っても良いかもしれません!透はあそこで過ごした時間や「爆弾」の映画を見て何か感じたこと、そこが失われてしまった悲しみも全て食らい尽くし、「『未来』を象徴するアイドル」として無くなったビルの跡地に立つんです。透理論で行けばギターがセミに生まれ変わることだってできるし透だってやれる!そしてそこに立った巨大な「捕食者」の引き起こす「爆発」の閃光は、多くの人々に新たな「未来」を見せるだけでなく、「過去」の思い出を思い起こさせることも出来る輝きであるはず!おかえり、「オエイシス」!そういう意味で、透やあそこにいた人々が生き続ける限り、あの「オエイシス」での時間は確かに【つづく、】んですよ!
 「ラスト」、それはこの浅倉透LP編のエンディングコミュの名前です。透は最後に「ラストは知らなくていいや」と言いました。このラストは物語の「終わり」を意味する「last」であるとは思いますが、「last」という単語が動詞として使われるとき、それは「続く」という意味になりますよね。この「ラストは知らなくてもいい」という言葉、それは物語の結末なんて知らなくていいという意味でもあり、これから先に【つづく、】「未来」に何が起きるかなんて知らなくたっていいと、強く前を見据える眼差しを感じます。だって「未来」は「そういうこと」だから。そんな透の姿にどうにも希望を感じてしまうのは、完全に個人的な読み方ではあるんですけど、「過去」があるから「未来」があるように、「未来」があるから「過去」があるんだという形を透自身がすでに示してくれていたからです。
 だから透、いっぱい食べて、いっぱい息して、「いっぱい生きろ」!より驚きに満ちた「未来」を迎えるために、よりもっと「過去」を輝かせるために、これからももっと街が、人生が、あの「オエイシス」が透にとって素晴らしい場所だったという事すらもがこれからも「未来」に向けて【つづく、】ように!!

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感情置き場

 誰が予告も無しにノクチルのLP実装して良いと言った!!オイ!高山ァ!!なんてこったい。3.5周年生配信も283フェスも、どっちも予告するにはいい場所だっただろうが!!そんな風にいきなりぶつけられて気が狂いかけていたのに、普通に内容が良すぎてもう何も文句は言えねえ…俺の海はもう完全にノクチルにぬすまれちまった…。そんな気持ちで勢いのままに書いているので相変わらずまとまりのない限界怪文書ですねえ…。
 内容としては、やはり3周目のノクチルの衣装が全員色違い(になりそう)なことや、「さざなみはいつも凡庸な音がする」でも感じられたように、一歩「未来」へと踏み出すような内容で、それはある意味で彼女(たち)が「過去」と決別するような内容になっていると思えました。「透明だった僕たち」に本格的に別れを告げる時が来たんだなという感じです。そのことを踏まえた上でちょっと言わせてください。スゥゥ…ハァ~~…

そのままでも良かったよ~!本音言えば~~!!

 フゥ…(スッキリ)。俺はやっぱり「彼女たちがただ笑っていてくれればいい」の気持ちを捨てきれねえ…。だって「透明だった僕たち」の時点で浅倉透は、ノクチルは十分すぎるほどに魅力的だったでしょう?だからやっぱり心の底からはちょっとそういう感情が否定できないんですが、いずれこういう日が来るというのは分かり切っていましたよねぇ…。だって「さよなら」するのが彼女たちのテーマなんだから。
 ただ、ここまでの透が紡いでくれた物語はその気持ちを救ってくれたなとも思います。このLP編において個人的に救われたのは、シャニPが透をアイドルにしてしまった事に対して強く葛藤していたことです。あの例の案件を「断ってくれてた方がよかったかもしれない」という風に感じていることを描写してくれたのは、俺みたいなオタクの「彼女たちがただ笑っていてくれればいい」の気持ちを否定しないでいてくれるんだなと思えました。本当にこういう気遣いが嬉しいよシャニマスは。だからシャニPの事も好きになれる。
 さらには、本文中でも言及していますが、透が【つづく、】や【おかえり、ギター】において、「未来」によって「過去」を肯定するような物語を描いてくれていた事にとても救われました。少なくとも私はノクチルのオタクとして、何処かその「透明だった僕たち」=「オエイシス」の頃の彼女たちが「過去」になって失われていくのを恐れていた部分があるのだろうと思うのですが、「過去」と「未来」を双方向的に繋げる透の在り方は「透明だった僕たち」の事を否定しないでいながらも前に進む姿勢を見せてくれます。それがどれだけ有難い事か!この先透やノクチルがどう変わっていくとしても、彼女たちが「透明だった僕たち」であったことは失われはしない、なんなら彼女たちの進む「未来」が「透明だった僕たち」であった「過去」を輝かせるかもしれないという可能性を示してくれているように思えているんです!そういう風にいろんなことをひっくるめてノクチルの「未来」を考えられる、素晴らしいコミュだったなって、そう思えた透のLP編でした!

 なんにしてもここまで読んでくれた方、もしいらっしゃるなら人生の貴重なお時間を頂きありがとうございました。24000字弱もあるんで、ここまでしっかり読んだ狂人なんておらんでしょ。まあ兎も角、次の着地点で会いましょう。それでは~。バチーン!

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