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Δ31 時間との距離
時の経過を感じる事で、心がキュンとなる時
心の中にざわつきのような、物悲しいような感覚が芽生える時
思い出しましょう
本来、過ぎ去った時間は存在しません
今からあなたの心が離れてしまった時だけに、直線的な時間の経過を認識することができるだけです
歳をとってしまった、あの頃は若かった、もう自分には時間が残されていない、この先どうなるんだろう
そのような思いが2次的なものとして浮かぶような、そんな心のざわつきが起こったら
時間という概念の中に とぷん と浸かりましょう
そして
時間は全て 今 でしか無い事を思い出しましょう
過去も未来もあなたから離れたところにあるわけではありません
今 この瞬間 あなたの目の前にあるだけなのです
本来あなたはすべての時間を手にしています
何も心配はいらないのです
10年前が、20年前が、行こうと思えばいつでも行ける家の近所の公園みたいな物だという事を忘れないでください
《鏡にうつる自分の姿を見て、前はできたことが出来なくなっていく様を見て、どうしてもその想いに囚われてしまうのはどうすれば良いの?》
本来のあなたはそれを楽しむために、この地球で肉体を現象化させ、そこに降り立っている事を知っていてください
子供の頃に成長していく自分が待ち遠しかったことはありませんでしたか?
その頃既に、大人になりたくない想いに囚われていたかもしれません
でも知的な成長を通しての喜びは、恐らく無意識に感じていた事でしょう
いつからか肉体的変化のピークを過ぎてしまう事への 恐怖 が生まれてしまっただけなのです
今を満喫して楽しむ事から気持ちが逸れてしまっただけです
歳をとった自分を受け入れられない事と、大人に成長する自分を否定する若者の葛藤は同じような物です
根底にあるものはなんでしょう
そう
変化への恐れです
美しく歳を重ねるのにはある程度の技術が必要です
自分の個性を知り、それを許容し、広げる事でそれが可能になるのです
それができている人を目にした経験が少ない、というのもあなたの恐怖を煽っているのかもしれませんね
まずは自分にはそれができると信じてみましょう
子供から大人へ、成長がピークに向かう間は自動操縦で花開くように起こっていた美しい変化
それを自分の自由意志で行うことができるようになる、それが肉体的成長のピークを過ぎてからのあなたに与えられた自由なのです
正確に言えばその自由は生まれた時から手にしていたものなのですが
意図的にそれを使えるようになるには個人差があります
大人になる過程では、ソースとのつながりがまだ深く残っているので無意識に美しく変化している部分が多分にあるのです。
自由意志と言いましたが
ソースとの繋がりを持ち続ける、あるいは取り戻してゆくことで、あなた本来の個性を熟練した意思と集中力でより濃く、繊細に、そして大胆に現実化できるのが老齢期の特徴とも言えます