新しいことを始めます、仮説(妄想)してワクワクして始めたい
あ。これ〇〇したら好くなるかも!
そしたらアレも、ひょっとしたらコレも好くなる。ここはダメになっちゃうかもだけど。
よし!〇〇を始めよう!
そんなもんですよね。
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僕は商品開発を仕事としています。趣味でDIYをすることもあります。気が付くと、平日も休日もずーと立ちっぱなしで何か作っていることがあります。大したものをつくっているわけではないですけどね。
おそらくモノを作り上げることに喜びを覚えるタイプなんでしょう。
何かをつくり始めるとき、第1歩を軽くするために大事にしていること。
それは、仮説を立てて、なんか好くなりそうを妄想して、心のワクワクをブクブク湧き立てること。
顕著に表れた例が、DIYでローテーブルをつくったときの心情が具現化したストーリーです。かれこれもう5回くらい改良工作を行っています。
はじめのきっかけは、ノートパソコンを下に収納できるローテーブルが欲しいと思ったこと。動かずに取り出せる範囲にノートパソコンを収納したいという構想。ズボラな僕は机の上に何か物が散乱していてもある程度平気なタイプなので、横方向から収納にアプローチできるようにしたい。
想像するとワクワクが沸々としてきました。
で、作った第1号機。好いんだけど、天板が柔らかすぎる。書き物ができる硬度じゃないなあ。
で、改良した第2号機。好いんだけど、作業するには数cmだけ高いなあ。
で、改良した第3号機。好いんだけど、低くした分、パソコン収納の段が低くなってあぐらをかいた足が窮屈だなあ。
で、改良した第4号機。非常に好い。4年後、パソコン作業が多くなって床での作業がきつい。ローテーブルと別に机を置くスペースはないから、脚を伸び縮みできるようにしたいなあ。超低予算で。
で、ちょうど今まさに改良中の第5号機に至ります。
たぶん高さを増した分グラつきが出るので、第6号機を始めるのも時間の問題でしょう。
画像をよく見るとわかるのですが、何度も何度も微調整を加えているので、脚の部分は穴だらけです。でもこれがいいんです。別に使えればいいから。
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仮説が大事だと思うようになったきっかけは、宇宙兄弟で六太がピコたちローバー開発のメンバーに言ったこの言葉。低重力の中で月面を走るローバーはブレーキが利きにくく、月面にはクレーターと呼ばれる穴ぼこが無数にある状況で、クレーターに落ちないようにローバーを改良するミッションでの1シーンです。
なるほどね。仮説。分からないことに対する仮の説。
仮説があるから方向性を示すことができる。仮に、その仮説でワクワクしないと、とにかくやる気にならない。だから第1歩が非常に重い。
仮説って大事です。
所詮仮説だからと、良い意味で割り切るというか、失敗してもいいじゃんマインドがスタートの1歩目を軽くしてくれるなあと。まあ、やる気にならなくて嫌々始めたことでも、やり続けるうちに楽しくなってくることもあるんだけどね。
すん、と始めるための仮説かあ。
さらに六太のすごいところは、この後に試作機という現物を見せて説得力を増すところでしょうか。やっぱり現物があるないでは説得したい人へのインパクトが違う。できるできないのという議論ではなくて、ここはこうしたいと出来る前提の話になりやすいからね。見習いたいです。
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このnoteもそうです。まずは妄想という仮説から始まりました。
宇宙兄弟のこの言葉や場面、僕と同じように想う人はどのくらいいるのだろう。どんな別の解釈があるのだろう。
同じ言葉や場面なのに、人それぞれに歴史は違いますので感じ方は違いますよね。でも、ホモサピエンスという大きなグルーピングに目を向けると、再現性があって共感を感じる場合もあります。
宇宙兄弟ラジオ(仮)さんのユヒコさんとまほぴさん、リスナーさんのお便りを聞いていて強く感じました。
興味深いです。ワクワクしてきました。ということで、共感や僕ならではの新しい価値観をそっとお裾分けする、そんな場をつくりたいと思っています。
おわり。