新型コロナ最新の動向と予想 7/2

はじめに

新型コロナ関連サイトでは累計陽性者数も死者数も一律に発生当初からの累計数を表示している。2020年は結構な数の陽性者数を記録したが、2021年はあまり陽性者を出していない国と、逆に2020年はあまり陽性者をだしていないが、2021年は結構な数の陽性者を出した国とでは、例え、累計陽性数が同じであったとしても、現在の状況は全く異なる。一般的に、2021年の累計順位は2020年からの累計順位よりも高いところは、今年に入ってからの陽性数が昨年よりも多くなっていることを意味する。メディアの報道やSNSでは2020年からの陽性数を表示しているが、これだけでは感染状況を見誤る恐れもある。

そこで、2021年の新型コロナに関する様々な指標を、陽性数や死者数は Worldometer のデータを、ワクチン接種数は Github のデータをもとに計算し、2021年1月1日から6月18日までの累計陽性数でランキングにした。また、毎週の新規陽性数、死者数、ワクチン接種数などは独立に第10位までランキングを作った。ランキングを作成することで、累計陽性数や死者数では見えてこない、感染状況を垣間見ることができる。


A. 感染の中心は東南アジアとアフリカ南部へ

インドとその周辺の感染大爆発が収まってきたと思ったら、別のところで感染爆発が始まった。世界の毎週の新規陽性数4月30日にピークを迎えた後、毎週50万件づつ新規陽性数を減らしていったが、先週今週と2週続けて新規陽性数が増えている。今回新規陽性数を増やしているところは、イギリスやロシアなど1、2月頃の大きな波がほぼ収まりかけたところと、アフガニスタンやフィジーのように今まで大きな波がなかったところがある。地理的に言えば、ヨーロッパの西端(イギリス、スペイン、ポルトガル)、北の方のアジア(アフガニスタン、キルギス、モンゴル、ロシア)、東南アジア(インドネシア、タイ、ベトナム、カンボジア)、アフリカ南東部(南アフリカ、レソト、マラウィー、ナミビア、ルワンダ、エスワティニ、モザンビーク)、中米カリブ海(キューバ、ハイチ、ニカラグア)に多く見られる。

ヨーロッパの西端は3、4月にドイツやフランスなどで流行してきたものが、移動したようにも思える。アジアの北の方や東南アジアも、同じく3、4月にインドで流行っていたものが、フィジーも同じく3、4月にパプアニューギニアやオーストラリアで流行っていたものが、中米カリブ海も3、4月に南米で流行っていたものが、移動したとも考えられる。フィジーやアフリカではワクチン接種が欧米に比べて遅れており、そのせいもあるかもしれないが、イギリスやスペインなどかなり接種が進んだ国でも爆発が起こっているので、必ずしもワクチン接種が進んでいないではないことが、感染拡大の理由ではない。


A1. 中国製ワクチンを使うと順位が上がるかもしれない。

7月2日の世界各国の2021年累計陽性数によるランキングは下の表のようになった。

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6月26日から7月2日にかけての新規陽性数は2,674,255件で、7月2日までの累計陽性数は99,320,736件となった。1日平均で40万件づつ増えているので、このNote記事を公開する頃には2021年累計陽性数が1000万件を超えているだろう。


トップ10での順位の変動はなかったが、上位100カ国ではイラン*、チリ*、南アフリカ、マレーシア*、ポルトガル、バングラデシュ*、チュニジア*、タイ*、ベラルーシ*、スリランカ*、クウェート、グアテマラ、パナマ、ドミニカ共和国*、オマーン、ザンビア*、モンゴル*、韓国、リビア*、アフガニスタン*、ナミビア*、ボツワナ、キプロス*、カンボジア*の24カ国が順位を上げている。アジア、アフリカ、中南米が多い。* の付いた16カ国で中国製ワクチンが使われている。ただし、キプロスでは、トルコの影響が強い北キプロスでのみ中国製ワクチンが使われている。バングラデシュは中国製ワクチンを接種し始めてから3週間しかたっていない。

中国製ワクチンを使うから陽性数が増えるというわけではない。実際、チリ、スリランカ、クウェート、ザンビア、モンゴルでは今週の新規陽性数は先週よりも減少している。しかし、チェコ(チリと順位入れ替わり)、スロバキア(スリランカ、クウェート)、ジョージア、スロベニア、リトアニア、デンマーク(ザンビア)、アゼルバイジャン、モルドバ(モンゴル)よりも新規陽性数が非常に多いために、順位が上がるのである。ちなみに、これらの国では、アゼルバイジャンとモルドバ以外は中国製ワクチンを接種していない。

一方。ドイツ、チェコ、オランダ、カナダ、スウェーデン、ヨルダン*、イスラエル、セルビア*、オーストリア、ギリシャ、ボリビア*、カザフスタン*、スイス、エクアドル*、ブルガリア、スロバキア、アイルランド、パレスチナ、バーレーン*、エチオピア、ホンジュラス、ジョージア、スロベニア、リトアニア、デンマーク、アゼルバイジャン*、モルドバ*、ラトビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ*、アルメニア*、モルジブ*、フィンランド、カメルーン*の33カ国が順位を下げた。ヨーロッパが21カ国を占める。* の付いた12カ国で中国製ワクチンを使っている。

A2. 都議選で日本は陽性数が増加した

6月26日から7月2日の新規陽性数上位10ヶ国は次のようになった。( )内は2021年累計陽性数順位、新規陽性数、+ーは前週からの増減、矢印一つで1個のランク変化

1。ブラジル(3位) 364,709、−155,875、4週連続増加でストップ
2。インド(1位) 318,720、−40,985、8週連続減少中 
3。コロンビア(7位) 204,556、+424、6週連続増加中 
4。インドネシア(15位) 156,071、+46,470、6週連続増加中 ↑↑
5。イギリス(9位) 155,432、+66,005、8週連続増加中 ↑↑↑↑
6。ロシア(8位) 152,272、+24,493、5週連続増加中 ↓
7。アルゼンチン(6位) 137,652、+6,028、4週連続減少でストップ ↓↓↓
8。南アフリカ(21位) 132,921、+24,605、9週連続増加中 ↓
9。アメリカ(2位) 99,018、+9,709、2週連続増加中 ↓
10。イラン(11位) 81,747、+11,324、3週連続増加中 

36。日本(28位) 10,639、+455、6週連続減少でストップ ↑↑


38カ国で、6月26日から7月2日の新規陽性数が1万件以上あった。新規陽性数0の国は21カ国あった。このうち4カ国は2021年を通して新規感染がない。インドネシア、イギリスは新規陽性数の増え方も1位2位で、今週の新規陽性数のランクもまた上げた。

日本も減少がストップしてしまった。日本の統計を見ればわかるように、特に東京で新規陽性数が増加している。原因は東京都議選である。昨年の都知事選でも、立憲民主党、日本共産党、れいわ新撰組が新型コロナ対策を全く無視して選挙運動を展開したたことが、第二波の引き金となった。街頭演説や集会が、集近閉を構成するからである。中に一人でも感染者がいれば多くの者に移ったからである。同じ時期に県知事選挙のあった鹿児島でも、新規陽性数が急増している。

しかし、今年は蓮舫氏の、なんで都知事選よりも韓国大統領選を報道するのか、というツイートで初めて気がついたくらい、都知事選の盛り上がりに欠けていたように感じる。東京では緊急事態宣言が継続されていたので、選挙運動も昨年ほど酷くはなかったのかもしれない。

選挙が終わり、しばらくすれば陽性数は落ち着くと言いたいところだが、今年は東京オリンピックがあり、ここでの感染拡大が懸念される。大イベントではあるが、観客を収容人数の半分以下にして、集近閉を作らないようにすれば、会場での感染をおさえることが可能であることは、相撲や野球、アメリカのフットボールなどで証明されている。感染が起こるとすれば、会場以外のところである。選手たちの競技後の観光や取材や激励会と称した会食が主な感染源である。また、観客数が制限されることから、各地で視聴会(PV)が開催されると予測されるが、これも開催者がきちんと管理しないと、感染源となる。


また、政府の水際対策の甘さがある。5月にピークを迎えた第4波では、デルタ株などのインドやイギリスで発生した変異株が流行したと考えられている。この変異株は日本では発生しないので、変異株が発生したところに滞在した帰国者または来日外国人が日本に持ち込んだ事になる。一応、入国者全てに2週間の隔離を要請していたので、その通りしていたのなら、変異株の流行は未然に防ぐことができたと推察される。しかし、多くの入国者が入国後の行動規制を守っていないとの報道もあった。これらの規制には在留資格剥奪などの罰則もあるが、実施されたという報道は聞かない。違反しても何もされないとたかを括っている者も多いと思われる。早急に罰則を実施して、悪質なものには在留資格の剥奪だけでなく強制送還も考えるべきであろう。また、来日外国人は学校や記号などのスポンサーがいる。そのスポンサーにも数年間ビザの発給を認めないなどの罰則が必要である。


A3. 中南米ではピークが過ぎた

6月19日から25日の人口100万人あたりの新規陽性数上位10カ国は下のようになった。( )内は2021年累計陽性数順位、今週の人口100万人あたりの新規陽性数、今週の陽性数

1。セーシェル(126位) 1,069.7、741
2。モンゴル(76位) 662.1、15,439 
3。ナミビア(92位) 640.6、11,599 
4。コロンビア(7位) 568.3、204,556 
5。バージン諸島(198位) 441.3、94 ランク外
6。アルゼンチン(6位) 431.8、137,852 ↑
  キプロス(順位外) 410.8、2,519 ランク外
7。チュニジア(43位) 405.9、33,929 ランク外
8。クウェート(58位) 400.3、12,144 
9。オマーン(71位) 380.9、13,962 
10。フィジー(172位) 375.7、2,190、ランク外

125。日本(28位) 12.1、10,639 ↑


キプロスは Github でのワクチン接種状況がトルコが後ろ盾となっている北キプロスとギリシアが後ろ盾となっているキプロスの二つで別々に集計されている。セルビアとコソボほど大きな差はないが、接種するワクチンや接種率が異なっている。Worldometer では両方を一つの国として扱っているので、キプロス+北キプロスのみを順位付け対象としている。しかし、Wikipedia では北キプロスの感染状況も個別に扱っており、興味深いので、ここではキプロスと北キプロスの状況も載せている。ただし陽性数や死者数は二重に数えることになるので、世界累計からは除き、順位付け対象はキプロス+北キプロスとした。しかし、4月20日以降 Wikipedia での北キプロスの感染状況が全く更新されていないので、最近の新規陽性数と死者数はキプロスとキプロス+北キプロスとで同じ値になっている。ちなみに、キプロス+北キプロスの人口100万人あたりの新規陽性数は295.9で、13位になる。

世界の人口100万人あたりの新規陽性数は48.6人で、先週より1.6人上がった。1位のセーシェルは大幅に下げたものの、いまだに1000人以上である。先週のウルグアイの下げっぷりの良さはまだ続いておりランク外(11位以下)となった。人口100万人あたりの新規陽性数が100件以上の国は43か国で前週よりも1国増えた。このうち、この値が減少傾向なのは、セーシェル、アルゼンチン、ウルグアイなど15ヶ国のみである。減少している15ヶ国のうち、11ヶ国が中南米である。このことから中南米では大体ピークが過ぎたと思われる。


A4. ヨーロッパの西端、東南アジア、アフリカ南部で急増中

新規陽性数が先週より減少した国は先週よりも10カ国減って96カ国に、増加した国は先週より9カ国増え108カ国になった。新規陽性数0を維持しているところは、2021年陽性数0の4ヵ国、2020年からの陽性数0の14ヵ国を含め、30ヵ国ある。世界全体では前週より17,190件増えた。先週のコソボは新規陽性数が0であったが、今週は報告があり、それに合わせて先週分を修正した。

前週から今週にかけて新規陽性数が最も減少した国は次の通りである。( )内は2021年累計陽性数順位、前週からの増減、連続週数

1。ブラジル(3位) −155,875、4週連続増加でストップ
2。インド(1位) −40,985、8週連続減少中
3。チリ(19位) −7,328、3週連続減少中
4。ウルグアイ(41位) −4,365、4週連続減少中
5。ネパール(38位) −2,304、7週連続減少中
6。ウガンダ(103位) −2,263、2週連続減少中
7。アフガニスタン(91位) −2,242、6週連続増加でストップ
8。トルコ(5位) −2,197、11週連続減少中
9。スリランカ(53位) −1,644、4週連続減少中
10。エジプト(67位) −1,280、6週連続減少中


前週から今週にかけて新規陽性数が最も増加した国は次の通りである。( )内は2021年累計陽性数順位、前週からの増減、連続週数

1。イギリス(9位) +66,005、8週連続増加中
2。インドネシア(15位) +46,470、6週連続増加中
3。スペイン(13位) +26,384、2週連続増加中
4。南アフリカ(21位) +24,605、9週連続増加中
5。ロシア(8位) +24,493、5週連続増加中
6。バングラデシュ(36位) +17,404、6週連続増加中
7。チュニジア(43位) +14,085、7週連続増加中
8。イラン(11位) +11,324、3週連続増加中
9。アメリカ(2位) +9,709、2週連続増加中
10。タイ(48位) +9,121、3週連続増加中


A6. アフリカ南部で爆発的に増加。

新規陽性数は、前週よりは増えたが、世界全体では4週間前(6月4日)に比べて、14.5%減である。今週の増分は先週の増分より大きくなった。4週間前に比べて新規陽性数が減少した国は前週に比べて減少した国は11ヵ国減り109ヵ国となった、また増加した国も7カ国減り78カ国になった、5週間以上新規陽性数が0件を維持している国は、今年になって新規陽性数が0件である4ヵ国を含めて15ヵ国ある。

4週間前に比べて新規陽性数が減少した割合が最も高い国。( )内は2021年累計陽性数順位、直近5週間の減少数、連続週数

1。グリーンランド(208位) −100.0%、−4、
1。サンマルタン(191位) −100.0%、−125、
1。チャド(166位) −100.0%、−11、
1。マヨット(132位) −100.0%、−46、
5。パプアニューギニア(124位) −97.0%、−619、
6。ジブチ(149位) −93.5%、−29、6週連続減少中
7。リトアニア(73位) −91.5%、−2,341、7週連続減少中
8。バーレーン(60位) −90.8%、−14,278、5週連続減少中
9。スロベニア(72位) −90.6%、−1,662、8週連続減少中
10。タークスとカイコス(181位) −87.5%、−7、

前週100%減だった4国のうち、コソボは陽性数の更新がありその結果実際は45.5%減であったことがわかった。アンティグアとバーブータ、サンマリノ、マカオは陽性性者を出した。しかし、今週は新たに4国で100%減となった。サンマルタンは0あるいは3桁の数字が交互に続くので、2、3週間に一度、感染状況を報告している可能性がある。


4週間前に比べて新規陽性数が増加した割合が最も高い国。( )内は2021年累計陽性数順位、直近5週間の減少数


1。レユニオン(119位) ∞、+1,081、
1。グアダルーペ(139位) ∞、+147、
1。タジキスタン(204位) ∞、+131、2週連続増加中
1。バージン諸島(199位) ∞、+94、2週連続増加中
1。南スーダン(143位) ∞、+54
1。ドミニカ(202位) ∞、+2、
1。マカオ(210位) ∞、+1
8。チャネル諸島(182位) +29,600.0%、+296、4週連続増加中
9。ジンバブエ(106位) +3,194.7%、+7,220、4週連続増加中
10。レソト(141位) +3,033.3%、+364、4週連続増加中

4週間前(6月4日)の新規陽性数が0ならば、この数字は無限大(∞)になる。レユニオンは4月以降1週間の平均新規陽性数が1,100人前後で推移してきた。6月4日は0で6月11日は2,300であったことから、5月29日から6月4日の分が、何らかの理由で、6月5日から11日の分に紛れてしまったものと考えられる。実質は0%に近い(グラフが水平になる)と推定される。ドミニカとマカオは1週間の新規陽性数は一桁台で時折0になる。その0がたまたま6月4日だったので今回は∞になったが、実質はほぼ横ばいであると言える。

他に、マラウィー(2,368.8%増)、ルワンダ(1,935.2%増)、イスラエル(1,534.9%増)、リベリア(1,514.1%増)、シエラレオネ(1,503.6%増)、ミャンマー(1,336.2%増)、モザンビーク(1,107.5%増)が1,000%以上(10倍以上)増加している。100%以上増加(2倍以上)した国も32ヶ国ある。これらの国は人口が少なく、陽性数では下位になるので注目されにることは少ない。また、イスラエルとミャンマーを除いて、全てアフリカ南部と西部であり、イスラエルを除いてワクチン接種率も1から3%程度に過ぎない。


B. 2021年の死者数200万人を超えた。

6月26日から7月2日までの死者数は54,097人で、先週に比べて3,217人減少した。その結果7月2日までの2021年累計死者数は2,046,635人となった。た2021年累計陽性数に対する、累計死者の割合(致死率)は2.06%と先週と同じであった。

7月2日までの2021年累計死者数上位20ヶ国。( )内は2021年累計陽性数順位、死者数、今週の死者数、致死率

1。ブラジル(3位) 326,627、10,796、2.97%
2。アメリカ(2位) 254,768、2,009、1.86%
3。インド(1位) 250,813、6,554、1.24%
4。ペルー(18位) 92,121、1,401、8.85%
5。メキシコ(17位) 87,129、1,180、7.93%
6。ロシア(8位) 79,010、4,501、3.33%
7。コロンビア(7位) 64,228、4,402、2.43% 
8。ドイツ(12位) 57,054、292、2.89% 
9。イギリス(9位) 53,966、123、2.33% 
10。イタリア(10位) 52,994、197、2.50%

11。アルゼンチン(6位) 52,063、3,403、1.81% 
12。フランス(4位) 46,148、196、1.40% ↑
13。ポーランド(14位) 46,109、112、2.93% ↓
14。インドネシア(15位) 37,025、3,163、2.52% 
15。ウクライナ(16位) 33,744、190、2.88% 
16。南アフリカ(21位) 31,993、1,711、3.38% 
17。スペイン(13位) 29,956、132、1.62% 
18。イラン(11位) 29,179、928、1.46% ↑
19。トルコ(5位) 28,736、356、0.89% ↓
20。ハンガリー(29位) 20,325、12、4.21%

26。日本(28位) 11,342、204、2.00%

今週の死者数が赤字になっているところは、先週よりも死者数が増えたところである。


B1. ヨーロッパで流行している株は、アジアやアフリカとは別物

6月26日から7月2日の死者数上位10ヶ国は次の通りである。( )は累計死者数の順位、今週の死者数、前週からの増減、連続週数

1。ブラジル(1位) 10,796、−1,855、2週連続減少中
2。インド(3位) 6,544、−3,008、4週連続減少中 
3。ロシア(6位) 4,501、+882、4週連続増加中 ↑↑
4。コロンビア(7位) 4,402、−173、7週連続上昇でストップ ↓
5。アルゼンチン(11位) 3,403、+329 ↓
6。インドネシア(14位) 3,163、+835、5週連続増加中 
7。アメリカ(2位) 2,009、−153、4週連続減少中 
8。南アフリカ(16位) 1,711、+531、4週連続増加中 ↑↑
9。ペルー(4位) 1,401、+48、7週連続減少中 ↓
10。メキシコ(5位) 1,180、−96 ↓

31。日本(26位) 204、−74、6週連続減少中 ↓↓↓↓

ブラジルの今週の死者数は先週より少なかったが、新規陽性数が長らく上昇し続けているコロンビア、ロシア、インドネシア、南アフリカでは先週より増え、ランクも上昇した。イギリスやスペインでも死者数は上昇したが、ロシアほどではない。従って、ヨーロッパ西端で流行している株とその他の地域で流行してる株は別物である可能性が高い。

B2. 中南米では致死率も減少しつつある

世界の6月26日から7月2日までの人口100万人あたりの1日平均の死者数は0.99人で、前週より0.07人減少した。6月26日から7月2日までの人口100万人あたりの1日平均の死者数のランキングは次の通りである。( )内は累計死者数順位、今週の人口100万人あたりの1日平均死者数、先週との差、今週の死者数。


1。パラグアイ(27位) 18.1、+2.3、916 
2。ナミビア(82位) 15.5、+4.6、281 ↑↑↑↑↑
3。コロンビア(7位) 12.2、−0.5、4,402 ↓
4。セーシェル(150位) 11.5、ー0.1、8 ↑
5。スリナム(116位) 10.9、–1.4、45 ↓↓
6。アルゼンチン(11位) 10.7、−1.0、3,403 ↓↓
7。チュニジア(30位) 8.3、+0.9、690 ランク外
8。ウルグアイ(44位) 8.0、−1.8、195 ↓
9。オマーン(78位) 8.0、+1.9、1,641 ランク外
10。トリニダード・トバゴ(104位) 7.6、−0.3、75

96。日本(26位) 0.2、−0.1、204、↑↑↑

この数値は人口が少ないと少ない数でも大きな数字になる。セーシェルは今週8人の死者あり、先週と同じである。しかし人口が増えたので、数値が下がった。にもかかわらず、1ランク上がった。

人口100万人あたりの死者数が2人以上の国は28ヶ国ある。このうち15ヶ国が中南米である。パラグアイとチリを除いて減少傾向である。しかし、両国とも新規感染数は減少傾向であり、死者数の増減は新規陽性数の増減の2、3週間後と連動するので、近いうちの減少に転じると思われる。

B3. アジアでの死者数の増え方が大きい

先週より死者数が減少した国は3ヵ国減って、82ヵ国になった。増加した国は先週と同じく、70ヵ国であった。また0ではないが先週と同じ数だったところは8ヵ国ある。死者数0を維持しているところは40ヵ国、2021年の死者数が0のところも23ヵ国ある。

前週から今週にかけて死者数が最も減少した国は次の通りである。( )内は2021年累計死者数順位、先週からの減少数、連続週数。

1。インド(3位) −3,008、6週連続減少中 ↑
2。ブラジル(1位) −1,855、2週連続減少中 ↓
3。アルゼンチン(11位) −329、ランク外(プラス)
4。コロンビア(7位) −173、ランク外(プラス)
5。アメリカ(2位) −153、4週連続減少中 ↑↑
6。メキシコ(5位) −96、ランク外(プラス)
7。ボツワナ(89位) −92、2週連続増加でストップ、ランク外(プラス)
7。ウクライナ(15位) −92、7週連続減少中 ↑↑
9。スリランカ(56位) −87、2週連続減少中 ランク外
10。ボリビア(35位) −82、2週連続減少中

前週から今週にかけて死者数が最も増加した国は次の通りである。( )内は2021年累計死者数順位、先週からの増加数、直近5週間の増減、連続週数。

1。ロシア(6位) +882、4週連続増加中 ↑
2。インドネシア(14位) +835、5週連続増加中 ↓
3。南アフリカ(16位) +531、4週連続増加中 ↑
4。バングラデシュ(38位) +225、5週連続増加中 ↑
5。パラグアイ(27位) +116 ランク外(マイナス)
6。イラン(18位) +86 ランク外(マイナス)
7。ナミビア(82位) +83、4週連続増加中 ランク外
8。タイ(69位) +80、2週連続増加中 ランク外
9。チュニジア(32位) +75、5週連続増加中 ↑
10。オマーン(78位) +70、3週連続増加中 ランク外


B4. アフリカでは北部で死者が減り南部で増えている

4週間前より死者数が減少した国は1ヵ国減って、96ヵ国になった。増加した国は9ヵ国増えて、59ヵ国になった。4週間前と死者数が同じであるならばこの数字は0.0%になるが、そういう国は3ヵ国ある。4週間前と今週とで両方とも死者数が0ならば計算不可能(n/a)であるが、そういう国は2021年に死者数が0人である22国を含め63ヵ国と先週よりも19ヶ国増えた

4週間前に死者があり、今週の死者数が0ならば、この数字は−100.0%になる。そういう国はイスラエル、ルクセンブルグ、モナコ、エストニア、キプロス、バミューダ、セントルシア、エスワティニ、ベナン、ジブチ、マリ、ブルキナファソ、マヨット、ガボン、ガンビア、ソマリア、モーリシャス、チャドの18ヵ国ある。エスワティニ以降の11ヶ国がアフリカである。また、ナイジェリア、スーダン、カボベルデの減少率が80%以上である。実は、これらの国々では、モーリシャスとソマリアを除いて、新規陽性数も大幅に減少している。

A章でアフリカは新規陽性数が増えていると書いたが、増えているのと減っているのは別の国である。死者数が80%以上減少したアフリカの国は、どちらかといえば中央からやや北にかけての地域である。対して、新規陽性数が増えているのは南部であった。これらの国々ではモーリシャスを除いてワクチンの接種率は1から3%と低く、南部と同じである。従って、ワクチンではなく地域的な条件が重要なのではないかと疑っている。


4週間前に死者数0だが、今週は死者数が0でない場合は、この値が∞になる。そういう国はアイルランド、レユニオン、エリトリア、南スーダン、トーゴ、シエラレオネ、リベリア、フィジーの8ヵ国ある。アイルランドとフィジー以外はアフリカである。しかも中央からやや北の辺りである。ちょうど死者数が4週間前と比べて100%減少した地域と同じである。ただしこれらの国々は4週間の死者数が1桁台と少なく、死者数が0である週も多いので、あり時は死者数100%減、ある時は死者数∞増となっているだけである。従って、アフリカのこの地域では必ずしも感染がおさまりつつあるわけではない。

しかし、ウガンダ、ザンビア、マラウィー、モザンビーク、ジンバブエ、ルワンダ、コンゴ民主共和国、ギニア、南アフリカ、ナミビアと言ったアフリカ南部では、死者数が4週間前に比べて200%以上増加している。アフリカ南部が要注意であろう。


C. 中国はアフリカを新型ワクチンの治験に使っているようだ

6月26日から7月2日までの間に、世界全体で少なくとも2億8000万回のワクチンが接種されたが、先週よりは約1000万回減少した、累計では3,165,539,660回となった。少なくとも一回ワクチンを接種した者の数は1,883,413,431人となった。その割合、つまり、真の接種率は24%強である。ワクチン完了者数は863,487,754人で、完了率は11%を超えた。接種人数と完了者数はアラブ首長国連邦などで発表していない国がいくつかある。そういう国は接種人数=接種回数とし、完了者を0にして計算した。接種人数は接種回数よりも少なくなるので、実際の接種人数はこの統計よりも少ない。また、完了者も0というわけではないと思われるので、実際の完了者数はこの統計よりも多い。

今週も新しくワクチン接種を始めた国はなかった。Worldometer の Coronavirus Update でリストされている222の国と地域の中で205、そうでない17の国と地域のうち12、合計217の国と地域でワクチン接種が行われている。


C1. ワクチンの再開は中国製ワクチンで

先週2週間以上ワクチン接種が滞っている可能性があるとした20ヶ国のうち、下記の6カ国で摂取が再開された。国名の後の数字はワクチン接種率、人口100万人あたりの1日平均の陽性数、直近5週間の新規陽性数の増減である

ミャンマー 3.24%、25.1、+1336.2%
ギニアビザウ 0.93%、2.5、+29.6%
ガンビア 1.22%、0.8、+55.6%
ベナン 0.18%、0.3、+20.8%
パプアニューギニア 0.42%、0.3、−97.0
ジャマイカ 5.49%、16.0、−37.5%

不思議なことに、全てがアストラゼネカ接種国であり、ジャマイカ以外では中国製ワクチンも接種していた。そして再開と同時に、シノファームが北京製から BBIBP に置き換わっている。これらの国のアストラゼネカ製ワクチンは、コバックスプログラムを通して提供されていると考えられる。しかし、何らかの理由で供給がストップしたた。そこに中国瀬ワクチンの提供申し出があったので、飛びついたのであろう。ジャマイカも接種率は高くないが、他の国はそれよりもさらに低い。最新の人口100万人あたりの1日平均の陽性者数もジャマイカとミャンマーを除いて一桁台である。先週シノファームが 北京製からBBIBP に変更された上で、ワクチン接種が再開されたジブチも接種率は1.25%、最新の人口100万人あたりの1日平均の陽性者数も 0.3 と同じレベルである。

6月だけで、26ヶ国が北京製シノファームから BBIBP に変更されたあるいは BBIBP が追加された。ほとんどがワクチン接種率が4%未満で、人口100万人あたりの新規陽性数が五人以下である。ワクチンの効果を調べるには適切な環境ではないだろうか。また、17ヶ国がアフリカである。ファイザーやモデルナの治験では、黒人たちのサンプルが足らなかったと言われている。アフリカならば黒人のデータも多く取れるだろう。

2週間以上ワクチン接種がなされていないと考えられる20ヶ国のうち、接種が再開されなかったところは14ヶ国ある。その中でも、アフリカのコモロは接種率が4.86%で、人口100万人当たりの1日平均の新規陽性数も7.2ととそれほど高くはなく、北京製シノファーム接種国なので、来週中にでも北京製を BBIBP に置き換えて接種再開する可能性がある。同じアフリカのトーゴはシノファーム接種国ではないが、それぞれ、3.20%、3.6 なので、BBIBP の追加接種を始める可能性がある。一方、同じアフリカでもルワンダ、レソト、エスワティニは接種率は低いが、人口100万人当たりの1日平均の新規陽性数は2桁あり、治験を実施するには条件が良くない可能性があるので、 BBIBPの売り込みの可能性は低いと思われる。

また、ニカラグアとアルジェリアはアストラゼネカとロシアのスプートニクを接種している。スプートニクは今週からインドへの供給が始まったので、ようやく増産体制が整ったと言える。先週はスプートニク接種酷であるガーナでワクチン摂取が再開された。従って、中国製ワクチンの入り込む余地は少ないのではないか。

北キプロスはワクチンの接種状況も、感染状況とともに更新が途絶えている。キプロスの統計に含まれているのだろうか。

セントヘレナ、ピトケアン、フォークランド諸島は接種をほぼ完了したと思われる。また、トンガ、パラオ、トルクメニスタンはとりあえず新規陽性数0件を長い間続けているので、ワクチン接種を始めた途端に感染再発したタジキスタンなどの様子を見て躊躇しているのではないか。

オランダ領カリブ海は接種率が20%を超えたのを機に、同じくオランダ領のシントマルテンへワクチンを移したのだろうか

新たに、ベラルーシとツバルで2週間以上ワクチン摂取状況の更新がない。


C2. 中国製ワクチンの勢力拡大

ドミニカとミャンマーで中国製の BBIBP が追加され、シンガポール、タジキスタンではシノバックが追加された。また、ジブチ、ガボン、ガンビア、ギニアビザウ、パプアニューギニアでは北京製シノファームが BBIBP に変更された。

ワクチンブランド別接種国数は次の通りである。複数のブランドを接種していることがあるので合計は217にはならない。

アストラゼネカ 172
ファイザー 99
モデルナ 51
スプートニク 46
シノファーム(北京) 32
シノバック 32
シノファーム(BBIBP) 26
その他中国製 7
ジョンソン 25
バーラト 6
その他 6

中国製ワクチンを接種している国は、中国を除いて84ヶ国となった。内分けは。アジア31、アフリカ26、中南米15、東欧10、オセアニア2である。中南米と東欧ではシノバックが多く、アフリカではシノファームまたは BBIBPが多い。アジアは半々である。


C3. インドが世界2位の接種国に

7月2日のワクチン総接種数上位20ヶ国は次の通りである。()内は2021年累計陽性数順位。接種数、少なくとも一回接種を受けた人の割合、ワクチンを完了したものの割合、接種ワクチンの種類数とその開始日。* は推定

1。中国(157位)    1,283,175,000、43.21%*、15.51%*、4(12/15~)
2。インド(1位)    335,671,794、19.83%、 4.26%、3(1/15~)↑
3。アメリカ(2位)   328,809,470、54.56%、46.95%、3(12/15~)↓
4。ブラジル(3位)   102,780,096、35.40%、12.61%、3(1/16~)
5。イギリス(9位)   78,254,768、 65.96%、48.71%、3(12/23~)
6。ドイツ(12位)    75,781,404、 55.02%、37.46%、4(12/27~)
7。フランス(4位)    54,483,343、 51.91%、32.22% 、4(12/27~)
8。イタリア(10位)    52,682,992、 57.08%、32.24% 、4(12/24~)
9。トルコ(5位)     52,104,718、 41.85%、18.21%、2(1/13~)
10。メキシコ(17位)   46,451,716、 24.53%、15.11%、5(12/24~)

11。日本(28位)     46,248,972、 23.99%、 12.69%、2(2/17~)↑↑↑
12。インドネシア(15位) 44,661,928 11.18%、 4.98%、2(1/12~)
13。スペイン(13位)   42,792,983、 55.48%、39.48%、4(1/4~)↓↓
14。ロシア(8位)    41,821,794、 16.59%、12.06%、2(12/15~)↓
15。カナダ(24位)    38,417,799、 67.82%、33.08%、3(12/14~)
16。ポーランド(14位)  29,791,445、 45.08%、36.28% 4(12/28~) 
17。チリ(20位)     22,937,778、 65.70%、55.42%、4(12/24~)
18。アルゼンチン(6位)  21,310,026、 37.51%、 9.22%、3(12/29~)↑
19。韓国(80位)     19,487,624、 29.91%、10.27%、4(2/25~)↑
20。モロッコ(84位)   19,219,432、 26.94%、24.52%、2(1/6~)↓


インドは6月28日から、スプートニクの接種を始めた。6月26日から7月2日までの間に2億9000万回の接種を行なった。前週よりも1億1000万万回減らしたにも関わらず、先週2位のアメリカがわずかに760万回の摂取に止まったので、インドが世界2位の接種国になった。

日本は今週900万回を超えるワクチンを接種して、順位が3ランク上がった。ワクチン完了率も10%を超えた。代わって、スペインとロシアが順位を下げた。モロッコが先週の半分程度しか接種せず、韓国と順位が入れ替わった。


C4. 世界のワクチンの半分は中国で接種されている

6月26日から7月2日までのワクチン接種数上位10ヶ国は次の通りである。
()内はワクチン接種数順位。+ーは前週からの増減


1。中国(1位) 139,370,000、 −14,178,000
2。インド(3位) 29,010,266、 −11,295,322 
3。ブラジル(4位) 9,862,822、+2,336,544 ↑
4。日本(11位) 9,034,772、+707,709 ↓
5。アメリカ(2位) 7,610,091、+2,459,488 ↑↑
6。インドネシア(12位) 6,267,269、+2,423,843 ↑↑↑
7。トルコ(9位) 5,470,742、−544,082 ↓↓
8。ドイツ(6位) 5,699,025、−1,355,135 ↓↓
9。ロシア(14位) 4,218,709、+953,074 ランク外
10。スペイン(13位) 3,984,493、+588,143 


世界では、2億8000万回以上の接種が行われた。これは先週よりも1000万回以上少ない。中国では、1億4000万回近く接種をしたが、先週よりは1400万回以上も少ない。アフリカ以外でもBBIBP を展開するために自国の分を減らしたのだろうか。全世界の接種回数の約半分は中国で行われている。ブラジル、アメリカ、インドネシアで先週よりも200万回以上多く接種が行われた。日本は接種数は増やしたものの、その伸びが幾分小さくなった。河野太郎氏が会見で話していたように、供給できるワクチンの数が少なくなってきているのだろうか。


D. 陽性数減少、規制緩和、陽性数増加、規制強化の繰り返し

アメリカではいくつかの州で規制が解かれた。例えば、スーパーマーケットなどでマスク着用義務はワクチンを完了していない者にのみ課せられるようになった。緩和2日後に行ったウォルマートでは客の中でマスクをしている者の割合は30%程度、店員では30から50%のマスク率であった。7月1日にフォールフーズなど、いわゆる高級スーパーマーケットに行った。規制が緩和されてから、2週間以上経っていたが、客のマスク率は25から30%程度で少し下がったかなという感じであった。しかし、店員はほぼ100%マスクをしていた。大多数の店員はワクチンを完了しているが、まだ完全に収束していないということで、マスクをしているらしい。

アメリカでは低所得者層ほど感染率が高いという統計がある。ウォルマートは低所得者層が主な客層である。規制が緩和されたということで、早速マスクをするのを止めたのではないだろうか。フォールフーズを利用する層はまだまだ慎重なのではないか。この意識の差が感染の多寡を生むのではないだろうか。実際アメリカでは規制緩和後新規陽性数が増えている。

イギリスは5月14日から新規陽性数が増加に転じた。その時のイギリスの接種率は53.3%、完了率は28.9%であった。これだけ接種しても新規陽性者が再び増加するということは、ワクチンの効かない変種が発生したと考えるべきであろう。イギリスで発生したのか、それとも他国から持ち込まれたのかは不明である。ワクチンが浸透したので、おそらくマスクをしなくても大丈夫という風潮が生まれたからであろう。ワクチンが効かないのなら、最初の感染時と何ら変わらない。

7月2日の時点で、ドイツ。フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、ポルトガル、オーストリア、デンマーク、ルクセンブルグが5月14日のイギリスに近い接種状況にある。スペインとポルトガルではすでに新規陽性数が上昇し始めている。ベルギー、デンマーク、フランスも今週は上昇に転じた。他の国も減少はしているものの、減少具合は小さくなってきている。要注意である。

日本でもつい先ごろ、緊急事態宣言が発令されたが、メディアはまたかという感じで、反発する人の声ばかりを紹介している。こういう油断が感染増につながるのではないかと危惧する。



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