noteで数式をタイプする

note 数式も打てるようになっとき聞いたので、早速使ってみようと思う。

数式の表現にはTeX方式を採用している、とあるが、TeXとはなんぞやと思われる方もいると思う。通常文書を作成するときはマイクロソフトワードなどの文書作成ソフトウェアを使うが、それだと数式がタイプしにくい。私がやってみて、不便だなと思った点は、

1。掛け算記号 $${\times}$$ など数学記号でキーボードにないものがある。

2。$${a^b}$$ のような上着き、下付きの添字や$${\frac{a}{b}}$$のような2行に渡るような表示しにくい。

それでも大抵の記号はパレットを使えば、タイプすることはできるのだが、いちいち、パレットを呼び出すのは面倒だし時間もかかる。それに、見にくい。例えば、ルートいくつとかいう根号 $${\sqrt{ }}$$ はパレットで呼び出すことはできるが、どこまでが混合の中に含まれるか、を表すことができない。実際、$${\sqrt{}25+24}$$とタイプした場合、$${\sqrt{25+24}}$$ なのか $${\sqrt{25}+24}$$ なのか区別がつかない。( )を追加すると式も煩雑になる。

TeXというのはドナルドクヌースという数学者が、そのような見にくい表現をなんとかしようと思って開発したもので、数式を美しく見せようとというのが同期であると聞いている。しかし、TeXで数式をタイプするのは簡単だけれども、文書を作成するとなると、色々セッティングをしなければならず結構大変なので、$${\LaTeX}$$ など簡略したバージョンがいくつかある。note  の数式はその $${\LaTeX}$$ をWEBブラウザー上で使えるように改良されたものである。

TeX で数式をタイプするとき、キーボードにない記号は、コマンドという形で書く。コマンドは \(バックスラッシュ)の後に、記号の読みをほぼそのままつけるだけである。パレットはいらない。TeXは英語で開発されたので、記号の英語がわかれば、直感的に理解することができる。

例えば、ネット上で $${6\div2(1+2)}$$ という割と有名な数式がある。答えが1か9か揉めていたようだ。この式をタイプするときに、割り算記号はキーボードにない。割流ときは英語で、「is divided by」。これだと長いので、縮めて「div」、その前に \ をつけて、\div が割り算記号のTeX コマンドである。従って

6\div2(1+2)

とタイプする。

6 \div 2 ( 1 + 2 )

のようにコマンド、記号、数字の間にスペースを入れてもよい。

noteではここからここまでが数式だよとわからせるために、これを $${ と }$$ とで囲む。つまり、

1。数式を書きたくなったら $${  とタイプする
2。書きたい数式をタイプする
3。数式のタイプが終わったら、}$$ をタイプする。

の3ステップで完了である。

大切なのは記号のコマンドを理解することである。下書き画面の右下にあるキーボードのアイコンを押すとエディタのガイドが表示される。このガイドの一番下に「数式について」という項目がある。そこをクリックすると、別ウィンドウで「数式気泡の使い方」というのが出てくる。目次の「利用できるTeX記法について」をクリックすると二つのリンクが出てくる。リンク先に記号のコマンド一覧がある。多すぎてちっと読みにくいので、前に私が授業で使ったものを載せたいと思う。

左側のコマンドをタイプすると、noteでは右側のような見た目になる。掛け算記号は \times 、根号はルート(root)だが、根号だけだと通常は平方根(square root)を指すので、縮めて、sqrt にする。他のコマンドも大体このような感じになっている。

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