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新型コロナクォータリーリポート 12/31  2021年まとめ その2


アフリカ南でオミクロン株による感染拡大がピークを越えたと思われる。 感染の中心がアフリカ西へ動いたようである。ヨーロッパ西や北米で感染拡大が続いている。10月の感染拡大が収束傾向を見せていたヨーロッパ東で再拡大が起こっている。下の図は21年12月31日時点での陽性件数の増減図である。

南アフリカ、ジンバブエ、エスワティニのオミクロン株による感染拡大が最も早く始まった国で、2週連続して陽性件数が減少となり、地図では増加中の赤から増加が止まった状態の橙色に変わった。アフリカ東のスーダンでは増加が止まった状態(橙色)から減少傾向(青)に変わった。アジア東でも、韓国、ベトナム、ラオスで陽性件数の増加が止まった状態を示す橙色になった。

一方、アフリカ西のガボン、コンゴで陽性件数の増加が続き、減少が止まっていた状態(黄色)から上昇中(赤)に、ニジェールとモーリタニアでは、減少が止まった状態(黄色)となった。

アメリカ南ではエクアドルとパラグアイで陽性件数の増加が続き赤から茶色になった。コロンビアはここ2週間陽性件数が減少していたが、今週は大幅に増加し、増加中の赤に戻った。メキシコ、ベリーズ、キューバで陽性件数の減少が止まり、ドミニカ共和国では増加傾向に変わった。

ヨーロッパでは陽性件数の増加が止まっていたスイスで大幅増加があり、10週以上増加中の茶色になった。エストニア、ラトビア、アイスランドでは増加が続き、減少が止まった状態から増加傾向になった。また、アイルランドとギリシャでは減少が止まった。

A. 陽性件数は過去最高、死者数はさらに減少

A1. 陽性件数900万件超えは過去最高

世界の21年52週(12/25−31)の陽性件数は914万1257件であった。昨年同期より108%、51週より70%の大幅増加となった。過去最高だった16週(4/17-23)の577万2495件を大幅に更新した。陽性件数のピークは21年に3週目、16週目、34週目、52週目と4回あったが、52週目が最も高い。ただし、今回は陽性件数はまだまだ増加中で、22年の3~4週目にピークになると推測される。

160カ国で52週の陽性件数が51週を上回り、そのうち84カ国で前週比2倍以上となった。フィリピン、ガボン、サントメプリンシペ、赤道ギニアは前週の10倍以上の陽性件数を記録した。また、マカオでは11週間ぶり、パラオでは12週間ぶり、ソロモン諸島では27週間ぶりに陽性患者が確認された。また、42国地域で52週の陽性件数が21年の最高記録を更新した。

これで21年4期の陽性件数は5338万6380件となった。昨年同期に比べ8.9%、前回の予想通り今年3期より5.4%増加した。また、21年の総陽性件数は2億388万6210件とこれまた前回の予想通り2億件を突破した。21年の陽性件数は20年に比べ2.41倍となった。20年からの累計では2億8847万371件となった。これは世界人口の3.6%に当たる。

A2. 死者数は陽性件数と対照的に減少が続いている

21年52週の世界の死者数は4万8,346人であった。51週に比べ9.1%の減少となった。3週連続の減少である。21年に死者数が最高だったのは2週目の10万911人でそれに比べれば半分以下である。ここ3週間で陽性件数は約120%増えたが、死者数は逆に20%減っている。

75の国地域で52週の死者数が前週を上回った。そのうち38の国地域で先週の2倍になったが。グリーンランド、モルドバ、韓国で52週に死者数の過去最高を更新した。グリーンランドでは20年3月に最初の感染者を確認して以来初の新型コロナウイルスの死者がでた。バミューダでは8週間ぶり、サンマルタンでは9週間ぶりの死者が出た。

これで21年4期の死者数は64万7413人となった。昨年同期からは22%、前期からは19%の減少である。21年の死者数は、350万6450人とこれまた先週の予想通りとなった。21年の死者数は昨年の1.79倍で、20年からの累計では545万3001人となった。

21年4期の致死率は1.2%で昨年同期から0.5ポイント、前期から0.4ポイント下がった。21年全体の致死率は1.7%で昨年の2.3%から0.6ポイント減少した。20年からの累計では1.9%になる。

A3. ブースターの割合が大きくなった。

21年51週の世界のワクチン接種回数は2億3766万9647回であった。51週に比べ11%の減少となった。これで21年4期は28億8652万2101回となった。前期からは8%の減少である。ワクチンの総接種回数は91億7116万2182回に達した。接種率は58%、完了率は49%となった。ブースターは新たにアルメニア、バハマ、キュラソー、ジャマイカでも始まり、93国地域でブースターが実施されている。21年4期にブースターは4億3636万7428回が実施された。これは4期の総接種回数の15%に当たる。

B. ヨーロッパで感染拡大再開の兆し。アフリカ南は収束傾向。

B1. 陽性件数:ヨーロッパ西、アメリカ北で大幅増加、アフリカ南では減少

次のグラフは大陸別の21年4期(40~52週)の陽性件数の推移である。

アジア東の4期の陽性件数は308万8438件で、世界全体の0.6%しかない。4期に途中に小さな増加が二回ほどがあったが、全体的に減少傾向である。52週も前週比で3.5%減少した。タイ、マレーシア、モンゴルで長く減少が続いている。インドネシアとフィリピンも長く減少を続けていたが、今週は増加となった。インドネシアは伸び率が小さいので、来週には減少傾向に戻ると思われるが、フィリピンは前週比で10倍になった。日本も長く減少していたが、ここ4週間は増加中である。一方ベトナム、韓国、ラオスは長く増加していたが、ここ2週間は減少傾向である。中国と香港は52週の伸び率が100%以上で、マカオでは11週間ぶりに陽性患者が確認された。中国の52週の陽性件数は21年で最高になった。

アジア中の4期の陽性件数は146万877件であった。4期はほぼ1直線状に減少していたが、52週目は前週比58%増となった。インドは3期の途中から、月末になると前週比2倍増という急増を見せるが、翌週から3~4週連続して減少するという形になっている。地方からの陽性件数を月末にまとめて報告しているのではないかと思われる。全体的には陽性件数は減少させている。52週も年末なので前週比75%増であった。アジア中の国々はインドも含めて、3期途中から長い減少に入っていたが、4期の途中から、ちょっと増えたhちょっと減るを繰り返している。

アジア西の4期の陽性件数は358万2781件であった。人口100万人当たりの陽性件数は120.3件で、実は世界平均よりも高い。4期は多少の上下はあるが、減少傾向であったが、52週目は前週比64%増となった。トルコは41週以降減少傾向であったが、52週は一転して66%の増加となった。過去最高ではないが、直前のピーク(41週)より多くなった。サウジアラビアなどアラビア半島諸国は長く減少を続けていたが11月末から増加となった。52週目はいずれも前週比で100%以上の大幅増加となった。イスラエルは減ったり増えたりを1ヶ月周期で繰り返している。52週目は162%増加となった。レバノンは長傷渦中である。一方、イランとイラクは3期途中から長期減少中で、それぞれ20週、21週にのびた。シリアとヨルダンは4期の初めのころは増加傾向であったが、ここ数週間は減少している。

ヨーロッパ東の4期の陽性件数は1000万4875件で、人口100万人当たりの1日平均の陽性件数は351件で世界平均の5倍近い。しかし4期の半ばから減少傾向となった。グラフは綺麗な上に凸の形をしている。52週は前週比で14%の減少となった。11月初めに陽性件数で世界3位、5位だったロシアとウクライナは8週連続で減少し順位を少し下げた。ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキアでは20週近く続いた増加が、ここ2~3週間でようやく減少傾向になった。しかし、減少が続いていたエストニア、ラトビア、コソボ、モンテネグロでは逆にここ2~3週間は増加傾向となった。特に、モンテネグロは52週は前週比で349%増となった。また、ギリシャに近い北マケドニア、アルバニア、ボスニアヘルツェゴビナ、セルビア、ブルガリアで52週は増加となった。3期から4期前半にかけては、主にロシア製ワクチンを接種していない国で伸び率が特に高く、現在は中国製ワクチンを接種している国での増加が大きい。

ヨーロッパ西では前週から78%の増加となった。陽性件数は52週だけで421万9761件で、全世界の新規陽性患者の46%がヨーロッパ西で確認されている事になる。21年4期の陽性件数は1900万件を超え、人口100万人あたりの1日平均の陽性件数も531件で、世界平均の約7倍である。グラフはいかにも指数関数的になっており、伸び率も上がっている。減少傾向だったギリシャは2週連続で増加し、52週では前週比4倍増となった。長く増加が続いているフランス、スペイン、イタリアなど7国地域で前週比2倍以上となった。またヨーロッパ西28国地域中18国地域で52週の陽性件数が21年の最高となった。減少傾向であったオーストリア、ベルギー、オランダでも52週は陽性件数が増え、ドイツでは減少中ではあるが減少率は下がった。

アフリカ東の4期の陽性件数は約28万件であった。4期全体では微増であったが、ここ2週間は大幅増加が続いている。52週は前週比37%の増加となった。エチオピアで88%増、ウガンダで152%増だが、スーダンと南スーダンで50%減、エジプトやオミクロン株指定国のケニアでは微減となった。ソマリアとチャドでは報告がなかった。

アフリカ西の4期の陽性件数は20万弱であった。4期は減少傾向であったが、51週、52週と2週連続で100%増となった。オミクロン株指定国のナイジェリアで陽性件数が減少、ベナンは報告なし、セントヘレナと西サハラは陽性件数0を続けているが、それ以外はアフリカ西全ての国地域で陽性件数が増加した。前週比で10倍以上にった4国のうち3国がアフリカ西である。

アフリカ南の4期の陽性件数は93万件ほどあった。4期半ばから急増していたが、ここ2週間は減少傾向である。南アフリカ、ジンバブエ、エスワティニは2週連続の減少で、計60~70%減少した。ナミビア、コンゴ民主、レソトも今週は減少になった。いずれもオミクロン株の指定国である。増加が始まってから、6週間で減少傾向となった。

アメリカ北の4期の陽性件数は約1226万件で、ヨーロッパ東よりは多いが、人口100万人当たりでは1日平均263件で、ヨーロッパ東より低い。10月までは減少傾向であったが、11月から指数関数的に増加していった。52週の陽性件数が298万435件で世界で2番目に多かった。伸び率は100%でヨーロッパ西よりも大きい。アメリカの陽性件数270万193件で90%以上を占めている。伸び率も前週比で97%と高い。エルサルバドル、ニカラグア、サンピエールミケロン以外は全て前週に比べて増加し、陽性件数の多いパナマで267%、カナダで151%、メキシコで57%増となった。

アメリカ南の21年4期の陽性件数は200万件に満たず、人口100万人当たりの1日平均の陽性件数は54件で実は世界平均よりも低い。4期全体では減ったり増えたりを繰り返していたが、52週は前週比169%増となった。伸び率はオセアニアに次いで2番目に高い。ベネズエラとフォークランド諸島を除いて全ての国地域で陽性件数が増加した。アルゼンチン、ボリビア、ウルグアイ、パラグアイの増加が止まらない。52週は2倍から3倍に増えた。ここ数週間減少中だった、ブラジル、ペルー、チリでも増加に転じた。

カリブ海の21年4期の陽性件数は26万5651件で、人口100万人当たりの1日平均の陽性件数は77件で世界平均より少し高い。4期全体では減少傾向であったが、52週は前週比87%増となった。トリニダードトバゴなど5国地域以外で全て増加となった。キューバとドミニカ共和国で190%など16国地域で100%以上の増加となった。グアドルーぺは52週の陽性件数が0になっているが、年末の休暇か何かで発表していないだけであろう。

オセアニアの4期の陽性件数は32万件ちょっとであるが、人口100万人当たりの1日平均の陽性件数は81件で実は世界平均よりも高い。4期全体では減りもしないが増えもしないという感じであったが、ここ2週間で急増している。52週は前週比で182%の大幅増となった。伸び率は世界最大である。オセアニアの陽性件数の98%はオーストラリアで確認されたものなので、オセアニアの伸び率はそのままオーストラリアの伸び率になる。しかし、フィジーが455%増、ニューカレドニアも103%増となった。また、バヌアツでは先週7週間ぶりに陽性患者が一人確認されたが、今週はパラオで12週間ぶり、ソロモン諸島で27週間ぶりと感染がおさまっていると考えられてきた国でも新たに陽性患者が確認された。

B2. 死者数:ヨーロッパ東は死者が多い。


次のグラフは大陸別の21年4期(40~52週)の死者数の推移である。

次のグラフは21年4期の大陸別致死率である。

アジア東の4期の死者数は約4万5千人で、減少していたものが突然増えて、また減少したという形である。52週は前週比で4%の減少となった。インドネシア、日本、モンゴル、マレーシア、タイ、シンガポールでは減少が長く続いている。インドネシア、日本、モンゴルは死者数減少のスピードが早い。フィリピンは前半は増加が続いたが、ここ数週間は減少傾向である。ベトナムは増加が長く続いたが、ここ2週間は率は少ないが減少している。韓国は増加が続いているが、率は下がった。ラオスも死者数は増加している。4期の致死率は1.4%で世界平均より少し高い。これはインドネシア、日本など急激に陽性件数を減少させたところがあるからである。

アジア中の4期の死者数は約3万5千人であった。インドは時折死者数が前週比で倍増となっているが、全体的には減少している。52週は前週比で6%の減少となった。カザフスタン、ミャンマー、ネパール、パキスタンでは減少傾向、スリランカでは増加傾向であるが、その他の国は、減ったり増えたりを繰り返している。4期の致死率は2.5%で世界平均の2倍になっている。アジア東と同様陽性件数の減少率が死者数の減少率よりも大きいから起こる減少である。

アジア西の4期の死者数は約4万人で、ほぼコンスタントに減少している。52週は前週比で4%の減少となった。トルコは6週連続で減少中である。イランは25週まで連続元首が伸びた。そのほかの国でも死者数は減少しているが、レバノン、シリア、ヨルダンでは増加傾向である。パレスチナは減少が止まった状態であったが、52週目はで大きく増えた。4期の致死率は1.0%で世界平均より低い。アジア東や中とは逆に陽性件数が増えたからである。

ヨーロッパ東の4期の死者数は24万5千人強で世界の約40%を占める。最も死者数の多い地域である。人口100万人当たりの死者数は7.94人で世界平均の約9倍となっている。人口100万人当たりの死者数が10人以上の国がブルガリアを始め9国ある。しかし4期半ばから死者数が減り始めた。52週目は前週比で5%減少した。ウクライナ、ルーマニア、スロベニア、クロアチアは5減少に転じてから数週間経った。ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキアでは増加が続いていたが、52週の死者数は減少となった。モルドバで6週連続で減少していたが、52週は686人の死者があり、前週の123人から5.5倍となった。4期の致死率は2.3%と世界平均の約2倍である。ロシア、ウクライナなど致死率が3%以上の国が8カ国もある。

ヨーロッパ西の4期の死者数は6万5千人ほどで、人口100万人当たりの死者数は1.69人で世界平均の約2倍となった。4期に入って死者数が指数関数的に増加していたが、ここ2週間は減少となった。ドイツ、オランダ、ベルギー、オーストリア、ノルウェーは数週間前から減少が続いている。一方、スペイン、フランス、イタリア、スウェーデンなどでは増加が続いている。4期の致死率は0.4%と世界で最も低い。

アフリカ東の4期の死者数は7843人であった。4期の死者数は減少が続いており、52週は4%の減少となった。死者数がアフリカ東で最も多いエジプトでは6週連続で減少中である。オミクロン株の指定国であるウガンダとケニアでは、4期の死者数は減少したが、52週は前週比でそれぞれ5倍、10倍と大きく増えた。4期の致死率は4.5%で世界で最も高い。致死率が高い原因は検査を症状のあるものに限っておこなっているので、陽性件数が少ない点が指摘されている。実際の陽性件数は発表されている分の7~8倍程度になると計算される。しかし、死者数は変わらないので、この指摘が正しければ致死率は0.6〜0.7%と世界平均の半分程度になる。

アフリカ西の4期の死者数は1万1466人であった。人口100万人あたりの死者数は0.07人である。陽性件数も少なく感染自体が低いと考えられる。4期の致死率は3%で世界平均よりは高い。4期の死者数は基本的に減少が続いており、52週は2%の減少となった。カメルーン、ガボン、コンゴのアフリカ中央部、マリ、ブルキナファソ、ニジェールの内陸部で一時期死者数が増えていたが、現在は大幅に減っている。替わって、ナイジェリア、ガーナ、コートジボワール、トーゴなどギニア湾沿岸でここのところ死者数が増えている。致死率は3%と高めである。ただし、アフリカ東同様陽性件数の少なさを指摘されているので、実際の致死率は0.5%程度になると思われる。

アフリカ南の4期の死者数は5628人であった。4期前半は減少、後半は増加傾向である。ここ2週間は増加率が増えた。しかし、南アフリカでは52週は10%減少となった。南アフリカ以外では死者数は増加し、ジンバブエ以外は増加率も上がっている。致死率は4期が2.1%と高めである。ただし、アフリカ東同様陽性件数に少なさを指摘されているので、実際の致死率は0.3%となり、世界で最も致死率が低い地域となる。

アメリカ北の4期の死者数は約15万7千人で、4期途中までは減少していたがその後は増加に転じた。52週が一転して16%の減少になったが、おそらくクリスマス休暇で報告が十分になされていないところがあると思われる。だとすれば、300万件近くあった52週の陽性件数も、もっと多い可能性がある。アメリカでは増加中、カナダでは減少中だったが今週は増え、メキシコは減少中である。致死率は4期が1.9%で世界平均よりかなり高い。中でも、メキシコが7.1%で異様に高い。グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルでも致死率が3%以上になっている。

カリブ海の4期の死者数は4646人であった。人口100万人あたりの死者数は1.24人と世界平均よりも高い。全体的には減少中で52週は21%減少した。51週に死者数の21年再興を記録したトリニダードトバゴは長く増加していたが、今週は減少に転じた。そのほかの国は死者数がほぼ0である。致死率は4期が1.5%で世界平均より高いが、21年全体は1.2%と世界平均より低い。これは死者が21年後半に集中していたからである。致死率は0.7%未満かまたは2.5%以上の国地域が多く、中間が少ない。

アメリカ南の4期の死者数は3万6千人と少しであった。人口100万人あたりの1日平均の死者数は0.91人で世界平均とほぼ同じである。4期は大きく減少中で、52週は17%減少した。全ての国で3期からは減少しており、ほとんどの国で減少傾向であるが、ボリビアは3週連続で増加中である。アルゼンチンと仏領ギアナでは52週は増加となった。4期の致死率は2.3%と世界平均の2倍近い。21年全体でも2.8%で世界で最も高い。20年から21年前半に致死率が特に高かった。ペルーは21年の致死率が8%で、陽性件数1万件以上の国では世界で最も致死率が高い。ペルーも21年4期に限れば致死率は2.7%と3分の1に下がる。他のアメリカ南の国でも同じである。

オセアニアの4期の死者数は1542人と最も少なけ、前期比で7%減少した。全体的に減少傾向ではあるが、52週の死者数が29%増えた。伸び率では世界で最も高いが、先週の48人から14人増えて62人となっただけである。オーストラリアでは長く続いた死者数の減少が止まった、先週は0だったニュージーランドで2人、フィジー、ニューカレドニア、パプアニューギニアで1人づつ死者が出た。4期の致死率は0.9%と低い。

B3. 接種回数の報告がない国が多い

次のグラフは大陸別の21年4期のワクチン接種回数の推移である。

次のグラフは大陸別の21年末のワクチン完了率である。

アジア東の4期の接種回数は10億9668万6522回で、世界のワクチンのうち38%がアジア東で接種された。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は6532回世界で最も多い。52週目はほぼ2億回接種し、前週比で6%増えた。ベトナム、タイ、韓国、フィリピンなど陽性件数を減らしているところで接種回数が減り、中国など陽性件数が増えているところで、接種回数が増えた。ラオスは接種報告が5週間ない。ブースターを実施しているのは18国中10国あるが、総数では1億5600万回で世界で最も多い。そのうちの80%が中国である。完了率は73.2%でヨーロッパ西とほぼ同じである。フィリピン、ラオス、インドネシア、東ティモールを除いて完了率は50%以上と高い。

アジア中の4期の接種回数は7億8506万6923回で、世界のワクチンのうち28%がアジア東で接種された。しかし、人口100万人あたりの1日平均の接種回数は3978回で世界平均よりは少ない。、11月半ばからアジア東なみに接種回数を増やしたが、ここ1ヶ月ほどは接種回数を減らしている。52週目は5500万回ほどで、アジア東の半分である。前週比でも6%減った。インドとカザフスタンで増えたが、それ以外は減少した。ミャンマー、ネパール、アフガニスタン、バングラデシュという陽性件数値減少が止まったり、増加傾向の国で52週の接種回数の報告がない。アフガニスタンは4週間接種したという報告がない。完了率は38.9%と低い。接種回数世界2位のインドでも43%しかない。50%以上は14国中、ブータン、モルジブ、スリランカ、トルクメニスタンの4国のみである。

アジア西の4期の接種回数は1億1605万3599回であった。アジア東や中に比べると少ない。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は4,904回で世界平均よりも多い。4期は減少気味であったが、51週は大きく増やした。52週目は900万回ほどで、前週比で20%減らした。カタールとサウジアラビア以外の全ての国で接種回数が減少した。完了率は46.7%と意外に低い。ここではGDPの差が完了率の差に現れている。最貧国に分類されるイエメンやシリアでは完了率が5%に満たない。

ヨーロッパ東の4期の接種回数は1億1238万7106回であった。アジア西よりちょっと少ないくらいである。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は3,602回でアジア中よりも少ない。4期のグラフの形は陽性件数や死者数と同様に上に凸になっている。52週は前週比で38%減少させて600万回弱の接種にとどまった。陽性件数が増加傾向になったエストニアやラトビアでは接種回数が減ったが、その隣のリトアニアでは接種回数が増えた。また、死者数が大きく増えたモルドバでも接種か指数が増えた。多くの国では接種回数を減らした。ボスニアヘルツェゴビナでは7週間ほど接種の報告がない。23国中15国でブースターを実施している。総接種回数の約15%がブースターである。完了率は44.5%で世界平均以下である。全体的に低く、一番完了率の高いリトアニアで69%ほどで、アジア東やヨーロッパ西の平均より低い。

ヨーロッパ西の4期の接種回数は1億9280万3805回であった。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は4914回でアジア西と同じくらいである。4期のグラフの形は陽性件数や死者数と同様に指数関数的に増加している。しかし52週は44%減少させて約1600万回の接種を行った。オランダとマルタで接種回数が増えたが、それ以外では全て減らした。28国中23国でブースターが行われ、接種回数の75%に当たる1億4500万回余りがブースターである。モナコではかれこれ15週間接種の報告がない。サンマリノとアンドラでも今週は接種回数の報告がない。完了率は73.6%と世界最高である。しかし、ワクチンも接種可能なものにはほぼ行き渡った感じである。

アフリカ東の4期の接種回数は6451万2743回であった。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は1614回で世界平均の半分以下である。4期のグラフの形は右の方にピークがある上に凸型となっている。順調に増加していたが、ここ3週は減少している。52週は280万回に満たず、前週比で56%と大きく減少させた。中央アフリカとジブチで接種が再開された以外は全てで接種回数を減らしている。完了率は7.2%しかなく世界で最も低い。12国中10%以上となっているのはエジプトとリビアの2国のみである。しかも、両国とも20%未満である。

アフリカ西の4期の接種回数は4316万0533回であった。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は853回で世界で最も低い。4期のグラフの形は3つの山がある形になっている。52週は230万回に満たず、前週比で66%と大きく減少させた。チュニジア、ギニア、モーリタニアで接種回数が増えたが、他は減少させている。コンゴなど10カ国で接種回数の報告がなかった。完了率は9.5%で、東寄りは少し高いが、世界平均からはかなり下である。モロッコとセントヘレナで50%以上になっている。

アフリカ南の4期の接種回数は4849万8360回であった。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は1305回で世界平均の約3分の1である。4期のグラフの形は全体的に微増である。52週は400万回弱の接種をおこなった、51週とあまり変わらなかった。タンザニアで接種が復活し、ボツワナ、アンゴラ、モザンビークで接種回数が増えたが、他は減少させている。完了率は10.4%で、アフリカでは一番高い。

アメリカ北の4期の接種回数は1億9,367万7507回であった。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は3794回で思ったほど多くはない。4期のグラフは増加傾向であったが、52週は減少した。メキシコで90%以上減少させた。ブースターも12国中7国で始まった。接種回数におけるブースター率は38%である。完了率は59.2%である。50%を超えたのは比較的早かったが、そこからなかなか伸びない。

カリブ海の4期の接種回数は2070万7570回であった。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は5498回で世界平均よりもかなり多い。4期のグラフは減少傾向であったが、52週は増加した。ブースターはキューバなど9カ国地域で始まった。完了率は42.7%である。海外領土はフランスを除いて全て60%以上であるが、独立国はキューバとドミニカ共和国以外は全て60%未満である。

アメリカ南の4期の接種回数は1億9,367万7507回であった。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は3794回で思ったほど多くはない。4期のグラフは増加傾向であったが、52週は減少した。ブースターも14国地域中10国で始まった。完了率は63.5%と結構高い。

オセアニアの4期の接種回数は1830万2574回であった。人口100万人あたりの1日平均の接種回数は4592回で世界平均より多い。4期のグラフは減少傾向であったが、52週はほぼ半減した。というよりも、オーストラリアとニュージーランドを除いて、接種回数の更新がなされなかった。ブースターもオーストラリアとニュージーランドでのみ始まった。完了率は59%と高めである。

B4.オミクロン株は重症化するのに時間がかかるかもしれない

オミクロン株の影響で世界的に陽性件数が急増していく中で、死者数は逆に減っている。下の表はアフリカ南での陽性件数と死者数が増加傾向となった週である。

ブルンジとタンザニアはここ数週間死者数が0である。

これを見ると陽性件数の増加が始まってから死者数の増加が始まるまでに4週間から6週間かかっている。中央値では4週間である。通常は1~3週間なので、したがって、オミクロン株は感染しても軽症であるという話もあるが、この結果からは重症化するのに時間がかかる、あるいは、一度罹ったらなかなか治らないという可能性が考えられる。

ここ3週間は世界の死者数が減少しているが、世界でオミクロン株による感染拡大が始まって3~4週間しか経っていないので、死者数の増加がまだ始まっていなかったということも考えられ、近いうちに死者数が爆発的に増える可能性がある。例えばアメリカは49週から陽性件数の増加が始まったので、22年1週から3週に死者数が急増すると推測される。ヨーロッパなどでは長く増加し続けているので、いつからオミクロン株的増加が始まったのか分かりづらいが、51~52週で前週比100%以上増加しているところが多いので、52週の時点で3~4週立ったと考えられる。したがって、アメリカ同様に22年1週から3週に死者数が急増すると推測される。

今のところ、オミクロン株の致死率は低いと考えられているが、陽性件数が増えれば、死者数も増える。また、なかなか治らないということになれば、長く入院する患者が増えることになり、医療機関が逼迫する恐れもある。

C. 日本でのオミクロン株の広がり方


日本の陽性件数は4週連続の増加となった。増加率も上がっており、南アフリカなどオミクロン株的増加をしている国と似たような傾向になっている。22年1~2週は200%以上の増加が起こるのではないかと予想される。第6波が始まったと考えて良い。オミクロン株が中心であるが、南アフリカ由来の輸入株で、日本の土着株ではない。それがどのようにして、日本に入り込んで広まっていくのかをシミュレートしてみる。

C1. 空港検疫と日本の陽性件数の関係

オミクロン株は海外から入ってくる。下の図は、日本の空港検疫による陽性件数(緑)と日本の陽性件数(青)の時系列グラフである。


日本の陽性件数の方には高い山と低い山の二つ山がある。低い方は第4波、高い方は第5波である。いずれのケースも、山が始まる前に空港検疫の陽性件数が増加している。第1波から第3波でも同様に波が始まる前に空港検疫の陽性件数が増加していることがわかっている。つまり、日本では空港検疫の陽性件数が増加すると感染の波が起こる、ということが言える。

8月以降、空港検疫の陽性件数は減少していった。と、同時に日本の陽性件数も劇的に減少した。しかし、11月末から再び増加し始め、12月の最後の2週間は倍増倍増とこちらも過去最高を記録した。したがって、先の法則からいけば、これから、日本の陽性件数が急激に増えると考えられる。

C2. 検疫のすり抜けが発生する仕組み

感染症に対しては、北朝鮮のように、ほぼ鎖国状態にしてしまえば輸入株による感染そのものが起こらない。しかし、グローバル企業が増えた現在では鎖国することは不可能である。先進国で使う製品を労働者の賃金の低い国で作って輸入して高く売るからである。日常的な人間の往来は不可欠である。したがって、日本だけでなく世界各国では変異株が入ってこないように検疫に徹する。

日本へ入国する際は入国前72時間以内の陰性証明と有効なワクチン接種証明を提出する。到着後すぐに検査を受ける。結果が陽性なら、病院に入院するまたは指定された療養施設で留め置かれる。陰性なら、指定国以外からの入国では14日間自宅などでの待機を要請される。指定国からの入国では検疫所で待機が課される。国によって待機期間は異なるが、待機終了後の検査で陰性ならば、検疫所を出て自宅などで残りの期間を過ごす。この間公共交通機関の利用は禁じられている。ワクチン完了者には期間の短縮等がある。また、自宅待機中は定期的に自主検査をして結果を報告することになっている。

空港検査で陽性になれば隔離される。隔離されれば感染が広まる可能性は少ない。しかしここに一つの大きな問題がある。空港検査で陽性になった人はどこで感染したのか、ということである。彼らは入国72時間前は陰性であったと証明されている。

入国前検査はほとんどがPCR検査である。PCR検査の陰性は新型コロナウイルスに感染していないということではなく、感染しているが検査に出るほどの数を持っていないということを証明している。検査時に陰性でも、2~3日経てば体内でウイルスが十分に増幅される。ちょうどこの時に日本に到着して検査を受けるのだから、当然陽性という事になる。つまり、到着時の空港検査で陽性になったものは、出発の空港に入った時には既に感染していたといえる。

新型コロナでは感染直後はPCR検査ではほとんどが陰性になる。2~3日経ってから陽性になる。陽性になるくらい体内でウイルスが増えると、当然他人にも伝染すことができる。しかし、症状が出るほどではない。5日ほど経つと症状が出る人も出てくる。症状が出る前の感染後3~5日が一番人に伝染しやすい時期である。

厚労省のデータをもとにすれば、入国者の約1%が空港検査で陽性になる。空港内で100人に一人は感染者である。空港内を歩いていれば100人くらいとすれ違うのは容易い。ということは、空港内は感染しやすいということになる。また、航空機の中でも感染する可能性もある。空港で感染したら、到着空港では感染してから1日も経っていないので、PCR検査では陰性にある。また、症状もない。検疫所での待機中あるいは自宅などでの隔離中の検査で初めて陽性になる。

日本では特定の国に対して入国拒否も含めた隔離を実施しているが、空港で感染するので、特定の国以外からの入国者にも感染者がいることになり、今の水際対策ではそういう人たちのすり抜けを許してしまう。日本で最初のオミクロン株の感染者はまさにこのケースであった。毎日新聞はこれを「すり抜け」と呼び、約3割が「すり抜け」ていると報道している(https://mainichi.jp/articles/20211217/k00/00m/010/158000c)。

C3. ワクチンとPCR検査がすり抜けを生み出して、感染拡大させる

感染しているにもかかわらず検査で陰性になる。100人の発症前の感染者がPCR検査を受けた場合、40%が陰性になる。21年52週の空港検疫での陽性患者は435人だったので、260人ほどの陰性の感染者がいた(すり抜けた)計算になる。12月に入ってから入国者のうちの陽性患者の割合は増えている。したがって、すり抜ける人の数も増えている。

すり抜けても自主隔離のルールを守っていれば感染は広がらないが、すり抜けた人のは、PCR検査陰性で、症状もなく、ワクチンんも完了済みである。したがって多くが、自分は感染しない、感染しても症状が軽い、フランスではどうのこうのなど根拠のない安心感を持っている。なので、自主隔離についてそんなに厳密にならなくてもいいんじゃないかな、と考える。したがって、そこから、感染が他人に広まっていく。日本で最初のオミクロン株の感染者は、おそらく自覚症状がないことから、そのルールを破って、人と会い、その人にも感染させている。

D. 週ごとの陽性件数と死者数の1位の国の推移


次のグラフは21年の世界(青の点線)、アメリカ(ピンク)、インド(橙)、ブラジル(緑)、インドネシア(赤)の陽性件数の時系列グラフである。


この4カ国は1週間の陽性件数で世界1位になったことのある国々である。1位になった回数はアメリカが最も多く、1~9週、29週以降の計33回である。次はインドで14~23週の10回、ブラジルが10~13週と24~27週の計8回、インドネシアが28週の1回、となっている。21年陽性件数の順位はアメリカが1位、インドが2位、ブラジルが3位、インドネシアが13位である。

インドが18週に記録した約279万件が、21年に1国で1週間のうちに確認された最大の陽性件数である。ワクチン接種も進み、よもやそこまで陽性件数が増えるとは思ってはいなかったが、52週にアメリカでは、271万件の確認があった。グラフを見ると、アメリカの陽性件数がいかに急激に増えたのかがよくわかる。アメリカでは遅れて届いたデータを、届いた日ではなく、報告された日のものとして発表するので、過去の数値の修正がしばしば行われる。20年の分ですらいまだに修正し続けている。もしかしたら、52週のアメリカの陽性件数は18週のインドを上回っているかもしれない。

下のグラフは、21年陽性件数の4~10位の、イギリス、フランス、ロシア、トルコ、ドイツ、イラン、スペインの時系列グラフである。

21年、世界では陽性件数のピークが四回あった。最初のものは20年末から始まった波のピークだが、アメリカやイギリスがその中心となっていた。二回目はインドとトルコ、三回目はアメリカ、イギリス、イラン、四回目はアメリカ、イギリス、フランス、スペイン、ドイツが中心となっている。四回目はおそらくまだピークを迎えておらず、22年2~3週頃にピークになると思われる。20~21にかけてと同じようなことが起こったということになる。ということは、次はアメリカ南とインドで感染拡大が繰り返されるのだろうか。実際、アメリカ南では陽性件数がじわりじわりと増えている。これは20年末の傾向と同じである。

次のグラフは21年の世界(青の点線)、アメリカ(ピンク)、インド(橙)、ブラジル(緑)、インドネシア(赤)、ロシア(薄青)の死者数の時系列グラフである。

この5カ国は1週間の死者数で世界1位になったことのある国々である。1位になった回数はアメリカが最も多く、1~9週、34~44週、48週以降の計25回、1位になった。次がブラジルで10~16週と24~28週の計12回、インドが17~23週の7回、が、インドネシアが29~33週の5回、そして、ロシアが45~47週の3回、世界で最も多くの死者数を出した。21年死者数の順位はアメリカが1位、ブラジルが2位、インドが3位、インドネシアが6位、ロシアは4位である。21年死者数5位はメキシコである。

インドが19週に記録した3万1869人が、21年に1国で1週間のうちに起こった最大の死者数である。陽性件数では52週にアメリカが最多に近づいたが、死者数ではそのようなことはなかった。また最初の三回の陽性件数の波が発生した時は、続いて死者数にも波が発生したが、四回目は発生したとは言い難い。

ロシアは陽性件数では1位になったことはないが、死者数では1位を三回も取っている。インドネシアとブラジルも死者数1位の回数が多い。このことから、ブラジル、インドネシア、ロシアでは、アメリカやインドに比べて死に至りやすいといえる。致死率を見ると、アメリカが1.4%で20年に比べ0.4ポイント減少、インドは1.3%で同じく0.1ポイント減少した。しかし、ブラジルは2.9%で0.4ポイント上昇、インドネシアは3.5%で0.5ポイント上昇、ロシアは3.4%で1.6ポイントの大幅アップとなった。

ブラジルはベータ株、インドネシアはデルタ株の変種が多かったと言われている。これらは、他の株に比べ地視力が高いと考えられる。ロシアは特に報道はないが、おそらく謎の変異株が流行していたと考えられる。10月頃この謎の変異株がロシアから西へ西へと進み、ヨーロッパ東、西で感染拡大に繋がった。致死率が高いのでオミクロン株と思われるものとは別のものである。ヨーロッパ西、特にフランス、スペイン、イタリアではこの謎の変異株に加え、オミクロン株も加わり、年末の感染拡大となった。今は、このオミクロン株が今度は東進し始めている。すでに、旧ユーゴスラビア地域とバルト3国では陽性件数が上昇を始めている。


人口、陽性件数、死者数はWorldometer のものを、ワクチン接種回数などは Github のデータを利用している。Worldometer や Github で扱っていない国地域の統計は Google のデータを用いる。北キプロスの陽性件数と死者数は、政府の発表するデータを用いる(https://saglik.gov.ct.tr/COVID-19-GENEL-DURUM)。空港検疫は厚労省の発表した数字を用いている。面積、GDP、地図、その他の情報はウィキペディアと外務省(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html)を利用している。それ以外のもの、例えばニュース、に関しては出典を本文に記す。数値はアメリカ中部時間の1月3日22時時点で得られた最新の値を利用している。その日以降にデータを修正した国地域もあるが、その分は含めない。従って、他の新型コロナ統計サイトの数値とは異なることもある。毎月初のレポートではこの修正されたデータを用いて計算し直している。したがって、過去のものとは異なったものとなる場合もある。テーマ地図は mapchart.net のサービスを利用して作成している。

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