シュンジュウ、
いつ書けなくなるか分からない/
いつ伝えられなくなるか分からない/
躊躇ったり、迷ったりしたら、大切なものを無くすよと/
これを自分に言い聞かせ/
今は語るべき術を無くした、無数の/かつて何かであったモノが/
大切にしまい込み、見たい時だけ取り出すだけでも、失う時は失うよと/
これを自分に言い聞かせ/
ボロとガラクタ残骸つめては一人、移住を繰り返す/
枕元にはいつでも、靴を置いて寝る/
いつかの春を待っていたら、二度と伝えられない気がした水無月/
手紙を書いた/
声を伝えたのが霜月/
無くなったあとに、アレはどうしたことでしょう?なんて、考えてくれる人間がいるご身分でもない/
いつかの春を待ってたら、咲く日なんか永遠に来ないから/
狂い咲きくらいが、丁度いい/
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