30DaySongChallenge #1
2020.5.11 DAY1
A song you like with a color in the title
Our blue / Balloon at dawn
色が入った曲と聞かれると、真っ先に青色が思い浮かぶ。
物心つく前から実家の車でかかっていた「青い車」、バンドに興味を持ちはじめた高校生の頃に毎日のように聴いていた「君と羊と青」の影響だと思う。
今回は大学生のときに出会った「Our blue」という曲について書きたい。
大学で所属していた部活には、音楽好きでよくライブに行く人が多かった。
だからYouTubeやサウンドクラウドで音楽を漁る在宅音楽ラバーだったわたしも、時々ライブハウスへ行くようになった。
関西の小さめのライブハウス(特に心斎橋の地下一階が好きだった)に行くと、ほぼ必ずと言っていいほど「Holiday!RECORDS」というCDショップが物販ブースを出していた。
Balloon at dawnを知ったのも、そのholidayのTwitterからだった。
今っぽいのに、シティポップのような流行りど真ん中ではないところに惹かれてライブに行ってみることにした。
しかしインディーズのライブに行きはじめたはいいものの、音源で聴く分にはいいのにライブでは微妙なバンド続きだったため、初めてBalloon at dawnを観に行くときも正直そこまで期待はしていなかった。
が。
がですよ。そのライブがとってもよかった。
一番は生で演奏を聴いた時のがっかり感がなかったこと。
所謂おしゃれサウンドは生で聴くと音が足りない気がして物足りなくなることが多かったのに、そういう音源とライブでの落差がない。
変な身内ノリがなかったのも好印象だった。
そしてそのライブで一番耳に残った曲がOur blueだった。
君が塞いだ色 迷った海の色 僕らの青さを許せるかな
サビのこのフレーズが頭から離れず、家に帰ってからすぐ歌詞を全文聴き込んだ。
(詳しく書くと長くなるので割愛するが、わたしは音楽の好みを判断する際「一に歌詞、二に声、三にサウンド」を基準にしている。)
昼間のキラキラした温かさというより、早朝の白んだ空気のような淡さ。
そんなメロディーに乗せる歌詞として、これ以上ないんじゃないかと思った。
「私」と「君」についてはっきりした言葉で描かれていないところがますます気に入って、しばらくこの曲が入ったアルバム「Our finder」をずっとリピートしていた。
今まで聴いてきた誰にも似ていないのになぜか懐かしさを感じるメロディー、詩として綺麗な歌詞、耳障りがいいボーカル。
全部が好みにピタッと当てはまって新譜を楽しみにしていたバンドだったのに、本当に残念なことに今はもう解散してしまった。
うーん。かなしい。
しかしこういった寂寥感がどこまでも似合ってしまうのが、まさに彼らの楽曲なのだ。
憎いぜ。
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