30DaySongChallenge #2
2020.5.12
DAY2 A song you like with a number in the song
2065 / ザ・コレクターズ
2日目にしてなかなか選ぶのが難しいお題が来た……
この曲は1988年のセカンドアルバム「虹色サーカス団」のラストに収録されている。
スピッツの草野マサムネが「パンク路線を脱するきっかけとなった一枚」として紹介していたのがこのアルバムだ。
マサムネさんのラジオ「草野正宗のロック大陸漫遊記」でコレクターズ特集回を放送した際には、「オレの骨の一部」とまで語っていた。
そんな予備知識のもと聴きはじめたコレクターズだったが、初期の曲を聴けば聴くほど「スピッツに影響を与えた」がよくわかるようになった。
あきらめとごまかしだけを 数えきれぬほどくりかえす
デラタメの世界のシステム もうこれ以上耐えられないよ
ここにいるのはつらいけど カーニバルを待つ少年のように
ぼくはときめいていたい
(カーニバルがやって来る)
この世界には僕には似合わないかもしれない
君の瞳には出来そこないに映るかもしれない
(略)
すくわれないはみだしもの できそこない Oh yeah!
あらゆる言葉で僕を締めつける 縛りつける
(虹色サーカス団)
この社会で当たり前とされていること、些細な違和感をうまく受け流すこと。
なんとなく迎合できない"はみだしもの"な自分に対するアンビバレントな感情を、ポップなメロディーと澄んだ声でバランスをとっているところが、コレクターズとスピッツに共通する部分だと思う。
「自分は多数派ではないらしい」ということを、誇らしく宣言するわけでもなく、コンプレックスとして鬱々とするわけでもなく、「まあこうやって生きてきたんだからさ」と微笑みとも渇いた笑いとも取れる顔で受け止める。そんなイメージ。
まんまと好きになってしまった。
ちなみにこのアルバムのジャケットは、どことなくビートルズの「revolver」を感じさせるサイケっぽいデザインになっている。
今日のnoteを書くにあたってサイケポップについて軽く調べてみたら、それだけで1日が終わりそうになった。奥が深い。
ビートルズを軸にした音楽史はこの30day中にお勉強する宿題とします。
さいごに、マサムネさんは「一曲ごとに映画一本観たみたいな充実感を感じられる、凄いアルバム」とも評している。
アルバム通しで聴くとそれをより実感できるので、ぜひ聴いてみてほしい。
(2065の曲紹介じゃなくなっちゃった)
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