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私の存在証明その9 もちつもたれつ

今回は、さくっと本題に入ろうと思います。

私は、仕事探しと並行して、得意を仕事にするアプリサイト「ココナラ」に登録しています。出品はまだです。
「クロスステッチのキット作り代行」や「クロスステッチの図案(色指定もしてある)から作品を刺していく」、
あとライター修行として、「広報紙に載せるコラムやブックレビュー代行」や「依頼者だけに書くエッセイ・短編小説執筆」もやろうかなと思っているのですが…。
料金設定がネックになっています。
理由は簡単。私には実績がないから。
依頼者の要望に全力で応えて、もし気に入らなかったら、作品を突き返されてもいい覚悟で臨むつもりですが。

そんな中、出会ったのが「もちつもたれつ」という言葉。
ジブリ映画でおなじみの、「魔女の宅急便」の原作本で見つけました。
全部で6冊出ていて、読むと穏やかで、不思議な世界に誘ってくれます。
主人公キキと一緒にほうきに乗っているように。

キキがひとり立ちをし、海辺のコリコの町に『宅急便やさん』を開くにあたり、住む場所を提供してくれたパン屋のおソノさんが、「料金はどうするつもり?」と聞くと、

「それでしたら、ほんのおすそわけでけっこうなんです」

「(略) あたしたち魔女は、このごろではそうやって暮らしているんです。あたしたちができることでお役にたっていただいて、そのかわり、みなさんのものをすこしわけていただいて、こういうの『もちつもたれつ』ってもいうんです」

この言葉は、「不吉なものを運んでくるんじゃないか」と、魔女に対していい印象を持っていない人もいるなかで、魔女が生きていくための知恵でした。

「そんな世間で、魔女が生きのこってこれたのは、ふつうの人たちともちつもたれつ生きようって、気持を変えたからなのよ。ときにはえんりょも必要、おたがいにできることはたすけあう、これがよかったと思うの。(以下略)」

キキの母、コキリさんの言葉です。
あれ、この「知恵」は魔女に限らず、新しく仕事を始めた人にも当てはまるんじゃないか?

この時、
「夢物語かも知れないけど、仕事の報酬やお礼はお金じゃなくていい」と思いました。
依頼人…仕事を頼んでくれた人が心をこめたものなら、何でも。
その人が美味しいと思った食べ物をいただくとか、私にぴったりなセーターを編んでくれるとか。
ちょっと図々しいかな。
でも、その方が私も責任を持って与えてくれた仕事ができる気がします。

ここで、キキがいただいた「おすそわけ」をちょっとご紹介。
お針子さんは、黒猫ジジのざぶとんを作ってくれ、編み物が大好きなおばあちゃんは、キキとジジの腹まきを編んでくれ、
動物園の飼育員さんは、すきな動物にのせてくれました。

途中まで記事を書いて、お風呂に入ったら、私もnoteでたくさんの人に「スキ」とコメントという「おすそわけ」をもらっていたことに気づきました。
すぐそこに「もちつもたれつ」はあったんだなぁ。
どんな時も、感謝を忘れずにいよう。

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